ウイスキー愛好家から初心者まで幅広く人気が高いシェリー樽熟成のウイスキー。
ウイスキーにはさまざまなタイプの味わいや種類が存在します。
その味わいを構成する要員の中で最も重要と言っても良いのが樽による熟成ではないでしょうか。
樽の中で過ごす長い熟成期間により、ウイスキーは琥珀色に色付き、魅惑的な味わいへと変化していきます。
ウイスキーの熟成を行う樽の種類で一般的によく使用されるのがバーボン樽とシェリー樽。
濃厚で芳醇、フルーティーな仕上がりを見せるシェリーカスクのウイスキーは、深い夜に味わう一杯や、寒い冬場にホッと一息つく一杯にも最適です。
今回はそのシェリー樽熟成のウイスキーに焦点を当てて説明&紹介していきます。
- そもそもシェリーとはどんなお酒?
- シェリー樽とは?種類は?
- シェリーカスクで熟成されたおすすめウイスキー
ウイスキーの味わいに大きく影響を与えるシェリー樽…
近年、ウイスキー業界全体にシェリー樽不足が蔓延し、価格の高騰が見られます。
しかし、探せば安い銘柄のウイスキーもまだまだあります。
比較的甘みも強く飲みやすいものが多いので、初心者の方にもおすすめではないでしょうか。
※シェリーカスクの素晴らしいウイスキーに出会うたびに随時更新して行きます。
最終更新日:2023年4月
シェリーカスクとは?シェリー樽の種類は?
「シェリーカスク」名前が示す通りにスペインの酒精強化ワイン「シェリー」の熟成に使用された樽をさします。
シェリー樽はウイスキーの熟成に使われることが多く、その影響も絶大。
一口くちにしただけで、シェリー樽熟成のウイスキーと判別できるものも多くあります。
シェリー樽のシェリーとは?
シェリーは、スペインのイベリア半島西南端、アンダルシア地方のへレス・デ・ラ・フロンテラという地域で造られる酒精強化ワインのこと。英語ではSherry、スペイン語ではJerez、フランス語ではXérèsと表記されています。
ブドウ品種は、パロミノ(全体の95%)、ペドロ・ヒメネス(甘口オロロソ用)等のブドウ品種を用い造られます。
シェリーの種類には、8種類タイプがあります。すっきりとした辛口の「フィノ」、豊かな香りとコクの「オロロソ」など様々なタイプのシェリーがあります。
出典:キリン公式
そもそもシェリーとはいったいどのようなお酒か簡単に説明すると…
酒精強化ワインと呼ばれるワインのアルコール度数を少し強くしたお酒。
始まりは輸送に強いお酒を造るためと言われています。
「シェリー」その名は生産地であるスペイン・アンダルシアのヘレス・デ・ラ・フロンテーラ村に由来。
このヘレスの英語名が「シェリー」
この事からシェリー酒と呼ばれるようになりました。
シェリーカスクの大きさは?
- バーボンバレル:180~200リットル
- ホッグスヘッド:230リットル
- シェリー樽:480リットル
ウイスキーの熟成で多く使用されるのが上記3種類の樽
大きさや樽材などの違いにより、ウイスキーへ及ぼす影響も異なります。
シェリー樽は一般的に学名でエルカス・ロブールと呼ばれる「スパニッシュ・オーク」で作成され、容量は480ℓ程。
大きさで見るとスコッチウイスキーが多く熟成されるホッグスヘッドが230ℓ、比較するとシェリーカスクの大きさが伺えます。
ウイスキーに使用されるシェリー樽の種類
一概にシェリー樽と言ってもその種類は様々。
ウイスキーの熟成に使用される主なシェリー酒の種類↓
- フィノシェリー樽
- オロロソシェリー樽
- ペドロヒメネスシェリー
- マンサニージャ・シェリーカスク etc~
使用されるシェリー樽の種類によってウイスキーに及ぼす熟成の影響も大きく異なります。
例えば、濃厚なシェリーであるペドロヒメネスシェリーの空き樽で熟成されたウイスキーはシェリー樽の影響を色濃く受けた味わいになります。
それに対し「ファーストフィル」や「セカンドフィル(リフィル)」など、シェリー酒を熟成させ、払い出した後にウイスキーを仕込んだ回数によっても違いが出ます。
- ファーストフィル シェリーカスク・・・シェリー酒を熟成させた後、最初にウイスキーを熟成させたもの
- セカンドフィル(リフィル)シェリーカスク・・・シェリー酒を熟成させた後にウイスキーを熟成させ、その後もう一度ウイスキーを熟成させる事。
セカンドフィルのカスクはファーストフィルのシェリー樽と比べ、ウイスキー原酒に与える影響はその半分ほどになると言われています。
ウイスキーを熟成させる際に選定される樽の一種「シェリー樽」
その種類や使用回数など味わいに及ぼす影響は様々…。
次の項では実際にリリースされているシェリーカスク系のウイスキーを紹介していきます。
シェリー樽熟成のスコッチ・シングル モルト ウイスキー
シェリーカスクと言えば、やはりその個性と相性が良く、人気が高いのがスコッチ・シングルモルトウイスキー。
熟成によってシェリー樽の影響をふんだんに受けたウイスキー原酒から、果実味溢れる豊潤な味わいがストレートに表現されています。
ザ・グレンリヴェット ナデューラ オロロソ(終売)
スペイン・ヘレス地方のオロロソ・シェリー樽のファーストフィルのみを熟成樽に使用して熟成されたグレンリベット。
スモールバッチ(少量生産)で造られ、カスクストレングス(加水をせず樽出しそのままの度数)、冷却濾過をしないノン・チルフィルタード製法でボトリング。
容量が700mlと1000mlの商品があり、アルコール度数も48~60.3度まで数種類リリースされています。
下記ショップリンクからチェックできます↓
グレンファークラス
「グレンファークラス」は基本的にアメリカ産のホワイトオークとスペイン産のシェリーカスクにてウイスキー原酒を熟成。
オフィシャルランナップは熟成年数が細かく刻まれいるのも特徴の一つ。
種類によりシェリー樽による影響も異なりますが、全体的にどのボトルもシェリー樽系のレーズンの様な味わいがしっかりと出ています。
「グレンファークラス 12年」は、700mlと1000mlがリリースされています。
価格的にも、かなりリーズナブルにシェリー樽の深みを感じる事が出来る1本です。
「グレンファークラス 17年」このくらい熟成が長いものになるとシェリー樽による影響が強く、濃厚な味わいがかなり印象深いものになります。
コストパフォーマンス的にみても満足度は高いのではないでしょうか。
「グレンファークラス105」この105というのはアルコール度数をプルーフ表記したもの。
アルコール度数は60度のハイプルーフ。
こちらも700mlと1000mlが用意されています。
グレンファークラス 105について詳しくはこちらから。
グレンドロナック
「マッカラン」「グレンファークラス」と並び、グレンドロナック蒸留所もハウススタイルとしてシェリー樽熟成のウイスキーを生産している蒸留所。
「グレンドロナック蒸留所」については以前コチラでレビュー
関連 グレンドロナック 12年 シェリー樽香る重厚なウイスキー GLENDRONACH
定番の「グレンドロナック 12年」
満足いくシェリー樽からのフルーティーな味わいを堪能させてくれます。
コストパフォーマンスも目を見張るものがあります。
かなり濃厚な仕上がりの「グレンドロナック 21年」
オロロソ・シェリー樽とペドロヒメネス・シェリー樽で最低21年以上熟成し、ノンカラーリング、ノンチルフィルターでボトリング。
シェリーカスクファンのみならず、一度は飲んでおきたいウイスキー。
「マッカラン」シェリー樽ウイスキーの王道
やはりシェリー樽熟成のウイスキーを語る上で「マッカラン蒸留所」は外すことが出来ません。
シェリー系のシングルモルトウイスキーで最も有名なのがこのマッカラン。
マッカラン蒸留所についてはコチラから↓
関連ザ・マッカラン18年 『シェリー樽』優雅に香るウイスキー The MACALLAN
「ザ・マッカラン 12年」定番アイテム。
同じ熟成年数でファインオークも存在します。
シェリー樽の味わいを求めるならば購入を間違わないように気を付けましょう。
価格は、かなりはりますがマッカランの長熟シェリー樽熟成モルト「ザ・マッカラン 25年」
これぞシェリー樽熟成のウイスキー。
入手可能なうちに。
シェリー樽熟成ウイスキーの雄マッカラン
定番ラインナップ上位モデルの「ザ・マッカラン レアカスク」
価格や味わいなどレビューしました
「エドラダワー」重厚で甘美なシェリー系ウイスキー
スコットランドで最小規模クラスの蒸留所。
シェリー樽の影響を強く受けた原酒は味わい濃くハチミツのように甘い香り。
クリーミーでとろけるような舌触りが特徴。
2002年から独立瓶詰め業者「シグナトリー社」が所有。
「エドラダワー イビスコ シェリー」
カスクストレングスでボトリングされ、更にシェリー樽の味わい濃く飲みごたえも十分にあります。
ボトルはエジンバラクリスタルのイビスコデキャンタ
ベンリアック シェリーウッド
ベンリアック蒸留所からは数種類のシェリー樽熟成ウイスキーがリリースされています。
熟成年数の割に安く、コストパフォーマンスが良いものが多いのも特徴。
アラン シェリーカスク
ファーストフィルのシェリーカスクを使用してボトリングされるアランモルト。
カスクストレングスでアルコール度数は高いが、シェリーカスク由来のフルーティーな甘みがアルコール感を包みこむ。
人気が高く流通が不安定なタイミングも有りますが、コスパで見ても優秀な一本。
アラン蒸留所の種類など詳しく記載 ↓
関連【アラン モルト・ウイスキー特徴や種類まとめ】おすすめの飲み方や限定品を紹介
アランシェリーカスクの定価や味わいをレビューしました↓
ベンロマック10年
1996年ボトラーズブランドの雄「ゴードン&マクファイル」の所有となった蒸留所
シェリー樽100%での熟成では有りませんが、濃厚な味わいが印象的なウイスキー。
熟成に使われる樽のすべてはファーストフィルという贅沢な仕様。
ほのかに香る ピート とシェリーの香りは印象深い味わい
少人数での生産体制、手作りで丁寧にウイスキーを作り上げていくクラフトディスティラリー
ハイランドパーク ダークオリジンズ(終売)
ハイランドパーク蒸留所がボトリングする「ハイランドパーク ダークオリジンズ」
全体の80%にファーストフィルのシェリー樽で熟成した原酒を使用したダークチョコレートの様な味わいのシングルモルトウイスキー。
コスパ的な面でも最良のウイスキー。
ハイランドパーク ダークオリジンズについては以前コチラでレビューしました
関連 ハイランドパーク ダークオリジンズ 『シェリー樽そしてビターなウイスキー』HIGHLANDPARK
「キルホーマン ロッホゴルム」シェリー樽&スモーキー
キルホーマン蒸留所が年に一度だけ生産する「ロッホゴルム」
ピートによるアイラモルトのスモ―キーな特徴とフルーティーなシェリーカスクの味わいが融合。
重厚でフルボディー、飲みごたえありの1本
個性的なウイスキーを好まれる方にオススメ。
ボウモア18年ディープ&コンプレックス
オロロソ・ペドロヒメネス、2種類のシェリーカスクで熟成されたボウモア
18年という比較的長い熟成年数によりもたらされる重厚なベリー系フルーツの味わい。
ボウモアならではの豊潤な香り、シェリー&スモーキーが楽しめる1本。
コスパの面でも優れた一本。
味わいを詳しくレビュー↓
オールドパース シェリーカスク
独立瓶詰業者であるモリソン&マッカイが生産する「ブレンデッドモルトウイスキー」
原酒の全てをシェリーカスクで熟成しボトリング
加水調整したタイプとカスクストレングスの2種類を展開
どちらもコスパが高く安定の満足度
一度試してみる価値アリのウイスキー
↓さらに濃厚、ハイプルーフを誇るカスクストレングス
安い!シェリーカスクのブレンデッドウイスキー
近頃ブレンデッドウイスキーでもシェリー樽の特徴を押し出しているウイスキーのリリースが増えています。
シングルモルトウイスキーよりも価格的に見て安いのも魅力。
味わいも程よく、濃厚すぎないので初心者の方にもおすすめ。
フェイマスグラウス シェリーカスクフィニッシュ
シェリーカスクフィニッシュの「フェイマスグラウス」
大容量の1000ml、価格的にも安いので一度試してみる価値アリです。
ハイボールにもおすすめの1本。
ザ・ネイキッドグラウス フェイマスグラウス
フェイマスグラウスから2013年にリリースされた「ザ・ネイキッドグラウス」
ファーストフィルのシェリー樽で4年以上後熟させることによってより芳醇な味わいに。
この価格でこの満足感あるシェリー香は素晴らしい。
コスパも最高ではないでしょうか。
正規代理店からの商品は終売となり流通が不安定になっています。
販売価格にもよりますが、見かけたら1本!おすすめです。
ウシュクベ リザーブ
シェリー樽で最低6か月の後熟が行われているブレンデッドウイスキー。
味わいはもちろんコスパの面でも秀逸なウイスキー
詳しくはコチラから
関連ウシュクベ リザーブ『リッチで芳醇なスコッチブレンデッド』Usquaebach reserve
シーバスリーガル エクストラ
シェリー樽熟成のシングルモルトウイスキーを使用しブレンドされたシーバスリーガル
ブレンデッドウイスキー定番ブランドが詰める新たな挑戦
使用されたシェリー樽はオロロソシェリーカスク。
ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年 シェリーエディション
ジョニーウォーカーから数量限定で発売された「シェリーエディション」
この安い価格は魅力的です。
シェリーカスクの影響が認識しやすく、初心者の方にもおすすめしたいウイスキー
限定販売のウイスキーなのでお早目に。
ハイランドクイーン シェリーカスクフィニッシュ
悲劇の女王、メアリー・スチュワートの名を冠したスコッチ・ブレンデッドウイスキー。
低価格ながらシェリー樽を熟成のフィニッシュに使用し、フルーティーでウッディーな仕上がりに。
キーモルトにはタリバーディンが使用されています。
ハイランドクイーンについては、以前コチラで触れました↓
シェリー樽熟成のジャパニーズウイスキー
ジャパニーズウイスキーもサントリーを始め、勢力的にシェリーカスクに焦点を当てたウイスキーを販売しています。
穏やかな味わいの国産ウイスキー原酒と、シェリー樽から得られる甘やかな味わいは馴染みが良く高品質なウイスキーが多くみられます。
価格的に高価な物が多いのが難点ですが、世界的にも高い注目を浴びています。
サントリー 山崎シェリーカスク
山崎蒸留所の限定品として発売されるシェリー樽熟成のシングルモルトウイスキー。
シェリーカスクからのネガティブな影響を一切感じない豊かな味わいは印象的。
かなり希少で高額な商品。
サントリー 山崎 18年
山崎18年は、シェリーバットの古樽でたっぷり後熟された原酒を使用。
シェリーカスクのみの熟成では有りませんが、その影響は絶大に感じられます。
気品あるフルーティーな香りで甘やかな味わい。
一度は口にしてみる価値ありのウイスキーです。
関連 山崎18年 値上げ品薄!!定価で買える?価格高騰!?一度は飲みたいサントリーウイスキー
サントリー山崎蒸留所についてはこちらから
関連サントリー 山崎12年「日本のウイスキーの祖を味わおう」品薄ですが…
ニッカ シングルモルト 余市 シェリー&スイート
余市蒸留所限定の「余市 シェリー&スイート」
本来蒸留所でしか購入できない商品ですが、ネット通販でも多少流通しているようです。
ニッカ シングルモルト 宮城峡 シェリー&スイート
コチラは宮城峡蒸留所限定品「宮城峡 シェリー&スイート」
上記の余市と共に55%のアルコール度数でボトリングされたウイスキー。
フルーティーな宮城峡原酒とシェリーカスクの相性の良さは言うまでも有りません。
江井ヶ嶋 シェリーカスク 7年
江井ヶ嶋酒造により生産された限定ウイスキー「シングルモルト江井ヶ嶋 シェリーカスク 7年」
ライトピーテッドの麦芽を使用し、シェリー樽で7年間熟成。
アルコール度数50度、濃厚ながらもまろやかな味わい。
マルスモルテージ越百 マンサニージャカスク フィニッシュ
モルトウイスキーだけをブレンドして作るマルスモルテージ越百。
ここ数年、年に1度のペースでボトリングされているのがシェリー樽でフィニッシュをかけた「マルスモルテージ越百 マンサニージャカスク フィニッシュ」
シェリーの中でも芳香高いマンサニージャのカスクで熟成した限定ウイスキー。
国産ウイスキー + シェリー樽 でこの価格は魅力的。
その他シェリーカスクのウイスキー
スコッチから多くリリースされているシェリー樽系のウイスキー。
最近ではカナディアンやアイリッシュも勢力的にシェリーカスクの使用を進めています。
強すぎないフレーバーで飲みやすいものが多く、スコッチと比べて安価なのも魅力。
ウイスキー原酒の香りが比較的穏やかなためか、シェリーカスクの個性も分かりやすく捉えやすいと感じます。
カナディアンクラブ・シェリーカスク
ホワイトオークで熟成させた後に、フィノシェリー樽で熟成させた「カナディアンクラブ・シェリーカスク」
価格が安い割にしっかりとシェリー樽の味わいを感じられ、コスパ的に見てもお得感があり、おすすめ銘柄の一つです。
タラモアデュー フェニックス
アイリッシュウイスキーから「タラモアデュー フェニックス」
オロロソのシェリー樽で後熟され、55度のアルコール度数でボトリング。
この価格一度試してみるのも有りでしょうか。
ジェムソン ブラック・バレル
アイリッシュウイスキーの王道銘柄「ジェムソン」からのリリース
熟成に使用された樽は深く焦がしたバーボン樽とシェリー樽
アイリッシュらしいスムーズなボディにシェリー系の味わいと焦げたようなスパイシーをプラス。
異色ながら面白いアイリッシュウイスキー
ミズナラやワイン樽なども濃厚なウイスキーに
ウイスキーにレーズンの様なフルーツ香や、濃厚で芳醇な味わいを授けるのはシェリーカスクばかりではありません。
シェリー樽のウイスキーとどこか通ずる味わいのワインカスクやポートワインなどの酒精強化ワインの樽も見逃せません。
近年、国産ウイスキーの熟成に良く使用されている「ミズナラ樽」
シェリーカスクと味わいは異なりますが、香木のような気品のある香りが特徴。
シェリーカスクから一度目を向けてみるのも一興です。
響 ブレンダーズチョイス
響17年終売(休売)後、サントリーより飲食店向けに限定リリースされたジャパニーズ・ブレンデッド・ウイスキー
原酒の一部に赤ワイン熟成原酒を使用。
穏やかでフルーティーな味わいはシェリー樽熟成のウイスキーにどこか通ずるものがあります。
「響 ブレンダーズチョイス」レビューしました
シーバスリーガル 12年 ミズナラ スペシャルエディション
12年以上のシーバスリーガル原酒を、ミズナラ樽の特徴に合うようブレンドした「シーバスリーガル 12年 ミズナラ スペシャルエディション」
ベースとなるウイスキーの一部をミズナラ樽で追加熟成、そのご他の樽でマリッジしたものと再びブレンドした日本市場での限定リリース
イチローズモルト MWR ミズナラウッドリザーブ
羽生蒸溜所のモルトをキーモルトに、 数種のモルトをヴァッティングしミズナラ樽で 再熟成した「イチローズモルト ミズナラ」。
ピーテッドモルトを多めに使用。
熟成による樽香をしっかりと感じられるウイスキー
イチローズモルトMWRにつてはコチラから↓
関連イチローズモルト ミズナラウッドリザーブMWR『樽香豊かなジャパニーズウイスキー』
イチローズモルト ワインウッドリザーブ
羽生蒸溜所のモルト原酒をキーモルトに、数種のモルトウイスキーをヴァッティングしフレンチオーク製の赤ワイン樽で後熟したピュアモルトウイスキー「イチローズモルト ワインウッド」
重厚感があり、かなりの飲みごたえ。
シェリー樽のウイスキーにも通ずるワインカスクの優美な味わいレビューしました↓
アマハガン ワールドモルト エディション No.2
長濱蒸溜所のモルトウイスキー原酒に、外国産モルトウイスキーをバッティング。
シェリーカスクは使用されていませんが、干しブドウなどベリー系のフルーティーな味わいが特徴
グレンウイスキーを使用しないブレンデッドモルトウイスキーにワインカスクによる後熟。
強めのアルコール度数も満足感を後押しします。
アマハガンの種類や味わいを記載。
国産ウイスキーにしては比較的購入しやすいのも嬉しいポイント↓
フェイマスグラウス ポートウッド フィニッシュ
樽熟成の仕上げに、ポート・ワインの熟成に使用された樽で、仕上げの後熟を行ったブレンデッド・ウイスキー「フェイマスグラウス・ポートウッド・フィニッシュ」
1,000mlの大容量でコスパも素晴らしい。
ザ・バルヴェニー 21年 ポートウッド
シングルモルトウイスキーの蒸留所の中でも人気の高いバルヴェニー蒸留所がボトリングする「ザ・バルヴェニー 21年 ポートウッド」
シェリー樽で21年以上熟成させた原酒をメインに使い、マチュアリングの最終段階で、最高級のヴィンテージ・ポート樽に詰め替えて仕上げた贅沢な逸品。
高価格帯のウイスキーではありますが濃厚で満足度はかなり高い一本。
タリスカーポートリー
アメリカン・オーク樽とヨーロピアン・オーク樽のリフィル樽、ヘビーチャーした樽の3種の樽で熟成させた原酒をヴァッティングしポートワインの樽で追加熟成した「タリスカーポートリー」
個性的な味わいのタリスカーにポートワイン樽の重厚感がプラス。
シェリー樽とは?シェリーカスクのウイスキー まとめ
- シェリー樽のウイスキーはフルティーで重厚な味わい
- 愛好家にも初心者にもオススメな味わい
- 近年はシェリー樽不足
- シングモルト以外にも目を向けてみよう
- 優雅な雰囲気づくりに
近年、マッカラン蒸留所を初めシェリー樽不足による値上げや終売が相次いでいます。
以前より購入しづらくなったのは事実ですが、まだまだ安価で良質なシェリー系ウイスキーを入手することは可能。
シングルモルトにシェリー樽の影響を受けた優秀な銘柄が多く存在するのは間違いありませんが、ブレンデッドウイスキーやアイリッシュに目を向けてみるのも価格を考えるとおすすめ。
食事の後や、床に就く前のリラックスタイムに・・・
今回紹介した芳醇でフルボディなシェリーカスク熟成のウイスキーならではの深い味わいは最適ではないでしょうか。
口中に魅惑的に広がるビターで熟した果実のような味わいは、就寝前の穏やかな雰囲気づくりにはもってこい。
ウイスキーがあまり得意ではない初心者の方にもフルーティーで甘美な味わいは受け入れやすく入り口にも最適。
熟成期間やウイスキー原酒のタイプによって感じられる味わいもさまざま・・・
シェリー樽のウイスキー、いろいろ試してお気に入りの銘柄を探してみて下さい。
シェリー樽熟成の華やかな香りの ウイスキーはテイスティンググラスで…
シングルモルトを楽しむにはグラス選びも大切と考えています
・その他のシングルモルトウイスキーのまとめ記事はコチラ
Pick Up!【ウイスキー初心者必見】スコッチシングルモルトをストレートで!地域別おススメ銘柄16選
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
※シェリー樽(シェリーカスク)熟成のウイスキーに出会う度に随時更新
最終更新日:2023年4月