皆さんは初めてウイスキーを口にした時から美味しいと思えましたか?
最初は苦手でもハイボールなど飲みやすいウイスキーを飲んで行くうちに いつのまにか好みのお酒に移り変わった方も多いのではないのでしょうか。
スコッチ・ウイスキーのアイラモルトに代表される、スモーキーなウイスキーも それと似たような所があります。
飲み進めていく内にいつの間にかあなたのウイスキーライフに欠かせないウイスキーになる可能性を秘めています。
ウイスキーを飲み始めたばかりの初心者の内はやはりシェリー樽熟成のウイスキーに代表されるような甘くてフルーティーなウイスキーが美味しく感じられることも少なくありません。
いつの間にかピートの香り漂う
スモーキーフレーバーの強いウイスキーの虜に…。
こちらの記事では これからスモーキーなウイスキーを飲み始める方のためにも、手始めにコスパが良くできるだけ安いおススメな銘柄を中心に厳選して紹介したいと思います。
コスパ最強ランキングも掲載!
迷った際の参考にして下さい
好みに合わせたウイスキーのまとめ記事
- 【ハイボールにおすすめウイスキー】タイプ別リーズナブルな銘柄15選
- 【シェリー樽とは? 濃厚&フルーティーなウイスキー】初心者にもおすすめスコッチシングルモルトetc
- 【ウイスキー初心者必見】スコッチシングルモルトをストレートで!地域別おススメ銘柄16選
※スモーキーで素晴らしいウイスキーに出会うたびに随時更新して行きます。
最終更新日:2024年7月
- 「ピート」とは?なぜウイスキーがスモーキーに?
- ”スモーキーなウイスキー”最新コスパ最強ランキング
- ピート香る スコッチ・モルトウイスキー
- アイラモルトの王道「ラフロイグ」
- ラガヴーリンでピートの香りを楽しむ
- アイリーク「コスパ最強でスモーキーフレーバー」
- 「アードベッグ」でよりスモーキーに
- スモークヘッド「この価格でアードベッグ」
- 「カリラ」でスモ―キーフレーバーを堪能
- フィンラガン「コスパ最強カリラ」
- 「スモーキースコット」ヤングエイジのカリラ
- ボウモア「アイラモルトの女王」
- アイルオブジュラ・スーパー・ステイション
- ベンリアック・ザ・スモーキー 10年&12年
- アランモルトウイスキー「マクリームーア」
- アランが生産するスモーキーなウイスキー「ラグ」
- ハイランドクイーン マジェスティ アイラシングルモルト
- スカラバス アイラ シングルモルト
- マクタラ テラ クラシックアイラ
- 最強!スモーキー ウイスキー「オクトモア」
- スモーキーな味わいをブレンデッドモルトで!
- スコッチ・ブレンデッド・ウイスキー
- アイリッシュウイスキーでピートの香りを嗜む
- スモーキーなウイスキーでピートの香りを楽しむ まとめ
「ピート」とは?なぜウイスキーがスモーキーに?
ウイスキーの味わいがスモーキになる理由は、製造工程で使用される「Peat(ピート)」にあります。
ピートとは泥炭
植物などが枯れて堆積し、上記画像のように土のようになったもの。
スコットランドではこれを地面から切り出し、乾燥させ燃料として使用。
同系の物として、石炭を連想するとわかりやすいと思います。
スコッチウイスキーがピーティーな仕上がりになる理由は、ピートを使用し麦芽の発芽を止めるという工程に由来。
ピートを燻して乾燥させた麦芽は複雑でスモーキーな香りを伴います。
ウイスキーの味の違いに、大きな要因を及ぼす1つがこのピートの炊き込み具合。
ウイスキーの銘柄により、「ピート」の炊き込みは意図的に操作され、スモーキーフレーバーの違いによる差別化が行われています。
ピートの成分は?
ウイスキーのスモーキーな味わいを形成するピート、何からできているのでしょうか?
ピートの成分は主にヒース(ヘザー)と呼ばれる植物
スコットランドの国花でもある「ヒース」
日本では学名でエリカとも呼ばれます。
利尿作用があるとされるヒースはハーブティーとしても愛されています。
「ピート」はヒースが長年にわたり堆積し泥炭化したものを乾燥させて燃料としたもの。
燻した時に立ち昇る複雑な香りによりスコッチウイスキーは個性的な仕上がりを見せます。
「ピートのスモーキーな香り」どんな香り?
筆者も以前にスコットランド産のピートに火をつけ、香りを嗅いだことがあるのですが、何とも言えず独特な香りだったのを覚えています。
焚き火の煙とも異なり
少し湿ったような煙…
植物を思わせる複雑さ…
ピーティーな香り立ちには、どこかクセになるような心地よさがあり、煙でむせ返るような嫌悪感は一切ありません。
スモーキーな香りのウイスキーの源はココにあるのだと感じ取れました。
”スモーキーなウイスキー”最新コスパ最強ランキング
この記事を書き始めた頃からずいぶん時間が経ち…
新しく発売されたウイスキーや終売してしまったウイスキーなど様々。
スモーキーな味わいのウイスキーに出会う度に更新してきましたがラインナップの数が膨大になってきました。
手っ取り早くスモーキーなウイスキーを選びたいという方向けに、筆者が現在感じているコスパ ランキング ベスト5を記しておきます。
第1位 アイリーク
第2位 スモーキースコット
第3位 スカラバス
第4位 ラフロイグ セレクト
第5位 フィンラガン
デイリーユースに相応しいと考えるスモーキーなウイスキーを”コスパ+低価格”で、ランキングしてみました。
筆者自身が新しい銘柄と出会うタイミングや、ウイスキーの値上げや終売などで順位を変動させていきたいと考えています。
次の項では、最もスモーキーな味わいを強く感じる事が出来るスコッチ・モルトウイスキーを紹介していきます。
ピート香る スコッチ・モルトウイスキー
スモーキーフレーバーをより強く感じる事が出来る「スコッチ・モルトウイスキー」
スコットランドにはシングルモルトウイスキーを生産する蒸留所が130箇所を超えて存在します。
その中でアイラ島を中心に一握りの蒸留所がピートの炊き込みに焦点を当てスモーキーなウイスキーをハウススタイルとして生産。
流通が比較的安定しているスタンダード品がもちろん素晴らしいとは思いますが、 この項ではそれ以外にもボトラーズや、ブレンデッドモルトなどコスパの良いウイスキーにも焦点を当ててご紹介していきます。
最強スモーキーなウイスキーをご所望な方はこのジャンルから。
アイラモルトの王道「ラフロイグ」
アイラ島のシングモルトウイスキーと言えば最初に思い浮かぶのが「ラフロイグ」という方も多い有名な蒸留所。
チャールズ皇太子が愛飲している事でも有名です。
ピートの強い炊き込みによるスモーキーな味わいは、シングルモルトウイスキーの中でも最高レベル
ラフロイグ蒸留所については以前コチラで触れました
Pick up ラフロイグ10年『スモーキーなアイラモルトウイスキーを飲もう!!』オススメの飲み方は?
スタンダード商品の10年物は ハイボールに合うウイスキー としても評判の高いアイラモルト
ピートの香りを楽しむならまずはここから。
↓原酒不足による出荷制限があった事も、お早目に…
※現在ラフロイグ10年は並行輸入品と正規品の2種類が流通しています。
並行輸入品はアルコール度数40度で3度低い仕様。
筆者のおすすめは43度のサントリーによる正規輸入品、アルコール度数だけでなく、味わいも全く違うものでした。
『ラフロイグ セレクトカスク』
ペドロヒメネスのシェリー樽と、ヨーロピアンオークのシェリー樽そしてバーボン樽で熟成された多彩な原酒をヴァッティング。
さらに、ヴァージン・アメリカンオーク樽で後熟し、スモーキーな香りと甘美な味わい。
価格の割に満足度の高いウイスキー。
『ラフロイグ クオーターカスク』
ファーストフィルのバーボン樽を解体し、組み直したクオーターカスク(約127ℓ程度)で熟成。
通常よりも小さい樽で熟成が早くなる。
10年熟成品よりも甘みが感じられ、その上リーズナブルでしたが…
サントリーからの正規品は終売になってしまいました。
並行輸入品が安く購入できる今のうちに一度飲んでみる事をおススメします。
ラガヴーリンでピートの香りを楽しむ
ラガブーリンは前述のラフロイグやアードベッグと共に最強のスモーキーフレーバーを感じられるウイスキーの代表格として挙げられるアイラモルトウイスキー。
ピートの香りをわかりやすく感じる事が出来るスコッチ シングルモルトウイスキー。
ラガブーリンについてはコチラから↓
Pick up ラガヴーリン 16年『スモーキーでエレガントな海香るアイラモルトウイスキー』LAGAVULIN
ラガヴーリン8年
ラガブーリン公式ラインナップ中、最も若いのが8年熟成。
最初に日本に登場したのは蒸留所200周年の記念ボトルだったように記憶しています。
上記で紹介したフラッグシップ的存在の16年は慢性的な品薄状態が続いています。
比較的入手しやすく、味わいにもラガヴーリンらしさを存分に感じる事が出来る8年はコスパに優れた逸品です。
限定!ラガヴーリン カスクストレングス
毎年のように限定リリースされているカスクストレングスのラガブーリン
スコッチ・アイラモルト由来のピートの香りが更に光ります。
生き生きとしたスモーキーな味わい、そしてパワフル!
これまで紹介してきたラガブーリンより値段は跳ね上がりますが、飲み応えで選ぶならこれもオススメ。
アイリーク「コスパ最強でスモーキーフレーバー」
ボトラーズブランド「ザ・ハイランズ&アイランズ・スコッチ・ウィスキー社」が蒸溜所名を伏せてボトリングするアイラモルト。
中身のウイスキーは明かされていませんが「ラフロイグ」or「ラガブーリン」との説が有力。
筆者の感想は、頂いた感じ中身はラガブーリンでしょうか…。
コストパフォーマンスがとにかく良く、とりあえずスモーキーなウイスキーが欲しい時には最適です。
スモーキーハイボールを好む方にもオススメしたいウイスキー
安くて、飲み方も万能、バランスに優れたアイラモルトと言えます。
『アイリーク・カスクストレングス』
アイリークはよりパワフルなカスクストレングスもボトリングしています。
58度のアルコール度数で更なるディープでスモーキーな味わいに
コスパの上でもオススメなウイスキー。
「アードベッグ」でよりスモーキーに
スコッチ・アイラモルトの中でも最強クラスを誇るスモーキーな味わいの「アードベッグ」
ピートの炊き込みが強く、スコッチウイスキーのスモーキーな部分をしっかりと感じる事が出来ます。
アードベッグについて詳しくはコチラから
Pick up アードベッグ 10年『強烈スモーキーなアイラウイスキー』ARDBEG TEN
アードベッグ ウィービースティー 5年
アードベッグのラインナップ中 最も若い5年熟成。
リトルモンスターと称され、パワフルでスモーキーな味わいが表現されています。
少々強いアルコール度数も強烈な味わいの一因に。
ピートの香り漂うアードベッグ原酒の味わいをまっすぐに感じられる一本。
価格的に上記の10年熟成より少し高いのが気になりますが、それでも飲む価値ありな一本。
『アードベッグ・ウーガダール』
アードベッグの仕込み水である湖の名前から命名された「アードベッグ ウーガダール」
ピート層を通った湖の水は少々黒っぽいというのもアードベッグのパワーの源の一つ。
カスクストレングス・少量のシェリー樽原酒仕様で、スタンダードとはまたひと味違った味わいに。
アードベッグ年に一度の祭典アードベッグデーや限定ボトルをまとめました。
![](https://whisky315.com/wp-content/uploads/2019/05/ardbeg_day.jpg)
スモークヘッド「この価格でアードベッグ」
インディペンデント・ボトラーである「イアン・マクラウド社」のボトリング。
蒸溜所の名前の表記はありませんが、ウイスキー原酒は5~6年熟成の「アードベッグ」だと言われています。
よりパワフルなアードベッグがこの価格で購入できるのであればかなりお値打ちなのではないでしょうか。
「カリラ」でスモ―キーフレーバーを堪能
男性的なアイラモルトウイスキーと表現される事の多いドライ&スパイシーな「カリラ」
ピートによる複雑な香りを楽しめます
カリラの名はゲール語でアイラ海峡の意味
カリラ蒸留所の特徴や味わいについて詳しく記載↓
Pick up カリラ 12年 ピート&フルーティなアイラモルト ウイスキーCAOL ILA
フィンラガン「コスパ最強カリラ」
スコットランドのアイラ島にかつて存在した古城の名前が付けられたシングルモルトウイスキー「フィンラガン」
蒸留所名は明かされていませんが、前述した「カリラ」との事。
スモーキーフレーバーがしっかりと堪能でき、価格も安いのが嬉しい。
上記で紹介したアイリークとの飲み比べも面白い
『フィンラガン カスクストレングス』
カスクストレングスの「フィンラガン」
58度の強烈なアルコール度数でピーティー&パワフルな味わい。
スモーキフレーバーを高いコスパで堪能できます。
「スモーキースコット」ヤングエイジのカリラ
「スモーキースコット」ラベルに詳細は記されていませんが、使用された原酒はヤングエイジのカリラ。
バーボン樽で5年以上熟成されたカリラ原酒をボトリング。
加水タイプとカスクストレングスの2種類がラインナップ。
スモーキースコット カスクストレングス は58.2度という強いアルコール度数ながらも滑らかで甘みのある味わい、そして当然のごとく口中を支配するスモーキーな香り…。
ストレートでもハイボールでも、コスパに優れるアイラモルトウイスキー。
スモーキースコット カスクストレングス
実際に飲んで感想をレビュー↓
![](https://whisky315.com/wp-content/uploads/2023/10/smokyscot-caskstrength.jpg)
ボウモア「アイラモルトの女王」
アイラ島のシングルモルトウイスキーの中でも女王と称され、スモーキーフレーバーとパフューミーな香りで独特の個性を主張する「ボウモア」
好みがわかれる所ではありますが、取りあえずリーズナブルな物からでも試してみる価値はあります。
ボウモアの種類やハイボールとの相性など検証しました
ボウモアを更に深く知りたい方はこちらの記事も合わせてどうぞ↓
![](https://whisky315.com/wp-content/uploads/2019/09/bowmore-matome.jpg)
まずは、ボウモア蒸留所のフラッグシップ的存在の「ボウモア12年」
購入しやすい価格ながら、ボウモアである個性がしっかりと主張され、ストレートでもロックやハイボールでも楽しめる万能なアイラモルト。
※終売『ボウモア スモールバッチ』
ファーストフィルとセカンドフィルのバーボン樽で熟成させた原酒を使用して作られた「ボウモア スモールバッチ」
スモールバッチの割に価格もリーズナブルで購入しやすい一本。
ボウモアNo.1 ナンバー ワン
オフィシャルラインナップ中、最安値なのがこの「ボウモアナンバー1」
”ナンバーワン”が指すのはボウモアの名物ともいえる海抜0メートルの第一貯蔵庫
熟成に使用された樽はファーストフィルのバーボンカスクのみ。
ボウモア原酒の個性がふんだんに盛り込まれた味わい。
ここで紹介したボウモアより少し高価ですが…
ボウモア18年は甘く、重厚感のある味わいで飲み応えがありました↓
![](https://whisky315.com/wp-content/uploads/2016/07/a988d216e3f728c4ee76b575d962dc5f.jpg)
アイルオブジュラ・スーパー・ステイション
ハウススタイルはノンピートで華やかな印象の「アイルオブジュラ」
「スーパーステイション」ではヘビーピートの若い原酒に、13年~20年、21年以上熟成させたジュラのライトピートな原酒をヴァッティング。
その後シェリー樽で仕上げの熟成が施されています。
ベンリアック・ザ・スモーキー 10年&12年
スモーキーな味わいはそのままに、名称・ボトルデザイン共にモデルチェンジ。
10年と12年の熟成年数が表記され2種類リリース。
ノンピートとピーテッドの原酒を飲み比べられる数少ない銘柄のスコッチウイスキー。
安い価格も魅力のスモーキーなウイスキー
アランモルトウイスキー「マクリームーア」
ハウススタイルはノンピートでのウイスキーをづくりを身上とするシングルモルトウイスキー「アラン」
マクリームーアはラインナップ中 唯一ピートを炊き込んだ麦芽を使用して造られたスモーキーなウイスキー
フェノール値は20ppmでミディアムピートといった印象ですが、飲むと結構スモーキーな味わいが感じ取れます。
アラン島西岸にあるピート湿原から命名。
アランウイスキーの種類や味わいをレビュー↓
![](https://whisky315.com/wp-content/uploads/2021/03/arran-malt.jpg)
アランが生産するスモーキーなウイスキー「ラグ」
アランの第2蒸留所として稼働しているラグ蒸留所
「ラグ キルモリー エディション」は同蒸溜所最初のスタンダードウイスキーとしてラインナップ。
フェノール値は50ppmと、アードベッグに迫るほどのへービーピーテッドウィスキー。
スモーキな味わいは強く感じられるが、どこか優和な印象が魅力的なウイスキー。
ハイランドクイーン マジェスティ アイラシングルモルト
ブレンデッドウイスキーとして名高い「ハイランドクイーン」
蒸溜所名は明かされていませんがアイラ島のシングルモルトウイスキーを覆面モルトとしてボトリング
フローラルでスモーキーな味わい
価格を考えると満足度が高くコスパの高い1本
残念ながら現在は終売状態。
「ハイランドクイーン マジェスティ アイラ」味わいなどレビューしました↓
![](https://whisky315.com/wp-content/uploads/2021/06/highlandqueen-majesty-islay.jpg)
12年・16年・23年 熟成年数表記がある物も販売されています↓
スカラバス アイラ シングルモルト
ボトラーズブランド「ハンターレイン」によりボトリングされるスカラバス
”スカラバス”とは、岩の多い場所という意味でアイラ島の情景が思い起こされます。
中身に使用されたウイスキー原酒の蒸溜所名は明かされていません。
華やかに香る印象的なスモーキーフレーバーと奥に感じる麦芽やバニラを思わせる甘みが魅力のウイスキー
マクタラ テラ クラシックアイラ
モリソン スコッチウイスキー ディスティラーズが生産するアイラ島のシングルモルト「マクタラ テラ クラシックアイラ」
モリソン家は以前ボウモア蒸留所を所有していたこともあるスコッチ業界の名家。
蒸留所名は明かされていませんが、Mac-Tallaゲール語で「反映する」を意味するこのボトルはアイラ島との関係の深さを表しています。
熟成表記は無く、バーボンバレルで熟成した原酒を46度でボトリング
最強!スモーキー ウイスキー「オクトモア」
ブルックラディ蒸留所が生産するヘビーピーテッドモルトウイスキー「オクトモア」
ピートの炊き込みによるスモーキーな味わいの指標とされているフェノール値が130ppm越え。
前項でも紹介したアードベッグTENが55ppm。
これまで紹介してきたウイスキーより値段は張りますが、まさに最強のスモーキーなウイスキー。
スモーキーな味わいをブレンデッドモルトで!
前の項で紹介したのは個性の強さが光るシングルモルト…
この項では、数種類の蒸留所のスモーキーなウイスキーをブレンドして作られたブレンデッドモルトを紹介。
特徴としては、少々安価で飲みやすく仕上がっているものが多く感じます。
ストレートでももちろん楽しめますが、ハイボールとの相性が良い銘柄が多いのも特徴の1つ。
クセになる味わいの「スモーキーハイボール」にもおすすめです。
「ビッグピート」ブレンデッドアイラモルト
インディペンデントボトラーであるダグラスレイン社によるアイラ・ブレンデッド・モルト。
原酒に使用されている蒸留所は4か所があげられています。
- カリラ
- ボウモア
- アードベッグ
- ポートエレン
注目なのは、蒸留所が閉鎖して約30年になる「ポートエレン」が使用されている事。
希少な原酒が使用されている割には安いと感じられる一本。
クリスマスなど定期的に発売される限定品も魅力的。
「アイラジャーニー」ハンターレイン
上記のビッグピートをボトリングしているダグラスレインより枝分かれしたボトラーズ「ハンターレイン」が生産するアイラブレンデッド。
ハンターレイン社はアイラ島の「アードナッホー蒸留所」のオーナーでもあり、注目が寄せられるブランド。
使用原酒にあげられてるのは5か所
- アードベッグ
- ラガヴーリン
- ラフロイグ
- ブナハーブン
- カリラ
こちらには残念ながらポートエレンは入っていないようですが、贅沢な原酒構成。
熟成年数の表記は有りませんが7年程度の原酒が使用されています。
BB&R クラシック アイラ
ボトラーズブランド ベリーブラザーズ&ラッド略してBB&Rがボトリングするブレンデッドモルト「クラシック アイラ」
17世紀から続く王室御用達でもあるロンドンのワイン商でありボトラーズでもあります。
アルコール度数44.2度でピートの香りとスモーキーフレーバーが強烈ながらも気品あるアイラモルト。
グレンジストン・アイラ ブレンデッド モルト
アイラ島のシングルモルトウイスキーのみをブレンドしてボトリングされたブレンデッドモルトウイスキー。
どこの蒸留所原酒が使用されているかや熟成年数など一切不明。
スモーキーな味わいをこの価格で感じられるのはコストパフォーマンスの上でも素晴らしい。
スモーキー・ジョー
アンガス・ダンディ社がリリースする、アイラモルトのみで構成されるブレンデッドモルト。
トミントール蒸留所とグレンガダム蒸留所を有する会社で、モンゴメリーという名義でボトラーズとしても活動。
低価格でスモーキーフレーバーが味わえるのもブレンデッドモルトの魅力の一つ
スコッチ・ブレンデッド・ウイスキー
スコッチ・ブレンデッド・ウイスキーは本来シングルモルトウイスキーとは対照的に飲みやすくスムースな物が多いのが定説。
しかしその中にも特例的にスモーキーなウイスキーが存在します。
ハイボールとの相性が良いものも多く、価格的にも更に気軽に試すことが出来ます。
シングルモルトウイスイキーやブレンデッドモルトウイスキーよりも安価でコスパの良い物が多いので、取りあえずこのあたりからチャレンジしてみるのも おすすめです。
ジョニーウォーカー ダブルブラック
リリース当初は限定ウイスキーとしてリリースされていましたが現在では定番品となった「ジョニーウォーカー ダブルブラック」
キーモルトの発表はされていませんが、ジョニ黒でも使用されているラガブーリンやタリスカーなど個性的なシングルモルトの味わいが強く感じられます。
ハイボールにしても程よいピートの香りで飲みやすい。
ザ フェイマスグラウス スモーキーブラック
グレンタレット蒸留所の、稀少なピーテッド・モルトを使用しブレンドされたフェイマスグラウス。
ライトなボディにスモーキーフレーバー、価格が安い割に飲みごたえもあります。
ハイボールなどでいただくのもおすすめなウイスキー。
ブラックボトル
アイランズのシングルモルト原酒を中心に使用して作られたスコッチ・ブレンデッドウイスキー「ブラックボトル」
穏かながらもスモーキーフレーバーが程よく楽しめコスパも最高です。
強すぎないピーティーな味わいは初心者の方にもオススメです
アイリッシュウイスキーでピートの香りを嗜む
本来石炭を使用し、ノンピートで作られる銘柄が多い「アイリッシュウイスキー」
その中でも、すっこっちと同様の製法でピートを炊き込み、異例なスモーキーフレーバーを持つウイスキーが数種類ボトリングされています。
アイラモルトと並ぶほどのスモーキな味わいに注目です。
カネマラ「アイラウイスキー同クラスにスモーキー」
スコッチ・モルトウイスキーと同じスタイルの2回蒸留。
麦芽にピートを炊いて乾燥させる製法を取っている「カネマラ」
ノンエイジと12年熟成品があり、アイラモルトを飲んでるようなスモーキーさを味わえます。
スモーキーなアイリッシュウイスキーの先駆者的な蒸溜所
スモーキーなウイスキーでピートの香りを楽しむ まとめ
- ウイスキーを飲み慣れたらスモーキーなウイスキーに挑戦
- スコッチ・ウイスキーに注目
- まずは最強コスパ ランキングで
- ピートの香りはクセになるかも
- スモーキーハイボールなど飲み方も様々
- 安いウイスキーでもスモーキーな味わいは堪能できる
今回は、ウイスキーを飲み始めてすぐの初心者の頃から少し時間が経った頃に試してほしいスモーキーフレーバーを感じられるウイスキーに焦点を当て、おすすめの銘柄41種類を紹介させて頂きました。
やはりスモーキーなウイスキーの銘柄はスコッチ・ウイスキーに多く存在します。
コスパが良いウイスキーも多く存在しているので、探す楽しみに…
「低価格+コスパ」で最強ランキングを作成しましたのでまずはそのあたりから制覇してみるのはいかがでしょうか?
「ピートの香りが苦手」と言う方も飲み進めていく内にいつの間にか好みが変わり、ウイスキー自体がさらに好きになる事も…。
ウイスキーのタイプによってはハイボーと相性が良いものも有ります。
いつもとひと味違う「スモーキーハイボール」クセになるかもしれません。
フルーティーで飲みやすい物から・・・
個性的で一度口にすると忘れられない強烈なスモーキーフレーバーを伴うものまで…
沢山の味わいを堪能できるのがウイスキーの最大の魅力。
ウイスキーに少し慣れてきたら様々な銘柄に挑戦し、ウイスキーライフを更なる楽しいものに…。
スモーキーフレーバーなどウイスキーの味わいをより深く堪能するにはグラス選びも大切です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
※スモーキーなウイスキーに出会う度に随時更新
最終更新日:2024年7月
スモーキーなウイスキーの次は甘く優美な味わいも…
![](https://whisky315.com/wp-content/uploads/2016/12/sherrycask-whisky.jpg)