日本市場のみならず、世界規模での高い評価。それに伴う人気で万年品薄状態が続いているイチローズモルト。
今回の記事で取り上げるのは、タイミング次第では定価での入手も可能な青いラベルの貴重なイチローズモルト。
『イチローズモルト モルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキー リミテッドエディション』
実際にテイスティングし味わいをレビュー。定価をコスパで評価していきます。
長い名前のウイスキーですが、イチローズモルト青ラベルの相性でも親しまれている銘柄。
おすすめの飲み方や定番のホワイトラベルと比較し、味わいの違いを記していきます。
イチローズモルト&グレーン リミテッドエディション
- 限定ウイスキー
- 蒸留所:秩父蒸留所
- 地域:埼玉県秩父市
- アルコール度数:48%
- 熟成年数:ノンエイジ
- スタイル:ノンチルフィルター・ノンカラーリング
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イチローズモルト&グレーン リミテッドエディション
銘柄 | イチローズモルトリミテッドエディション |
---|---|
生産者 | 株式会社ベンチャーウイスキー |
定価 | 11,000円(2024年Amazon最安値11,980円/送料込) |
容量 | 700ml |
飲みやすさ | |
当ブログコスパ評価(定価) | |
ウイスキーの味わい | イチローズモルトの個性が力強く表現され味わい深い |
「イチローズモルト青ラベル」とも呼ばれているリミテッドエディション。
秩父蒸留所で生産されている定番ラインナップ「イチローズモルトリーフシリーズ」のプレミアムウイスキー的な立ち位置。
イチローズモルトの種類については以前こちらで解説↓
印象深い青のラベルで差別化
ラベルデザインはホワイトラベルと同じで、色違いを採用。
ゴールドのIchiro’sの文字に凹凸があり質感あるラベル。深いロイヤルブルーが印象的で、高級感が有ります。
バックラベルにはこのウイスキーの特徴が記され、秩父蒸溜所の恩恵を受けて育ったウイスキーである事が伺えます。
イチローズモルト青ラベルに使われた原酒
- 自社のウイスキー原酒
- 海外産のモルト原酒
- 海外産のグレーン原酒
イチローズモルト青ラベルはワールドブレンデッドウイスキー。
キーモルトに選定されたのは、10年以上熟成された秩父蒸溜所の貴重な原酒。
秩父蒸溜所のウイスキー原酒のみならず、海外産の輸入されたウイスキー原酒も使用されて仕込まれています。これはイチローズモルトホワイトラベルも同様なのですが、 味わいから秩父蒸留所のモルト原酒の比率が高いことが伝わります。
ノンチルフィルター、ナチュラルカラーでボトリミングされるイチローズモルトらしい本格的な仕様。
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イチローズモルトリミテッドエディションの「化粧箱&ラベル変更」
左側は今回レビューした2024年の現行イチローズモルトリミテッドエディション、右側はリリース直後でロットナンバー3。
化粧箱が簡素化されたとは思っていたのですが、ラベルも変更、発売当初は淡い紫色だったようです。味わいもロットごとに違うイチローズモルトですので当然異なります。
しかし筆者のボトルはすでに空き瓶…。比較テイスティングはご容赦願います。
イチローズモルト&グレーン リミテッドエディションの定価と販売価格 ホワイトと比較
定価 | Amazon最安値 | |
---|---|---|
イチローズモルトリミテッドエディション | 11,000円 | 11,980円 |
イチローズモルトホワイトラベル | 3,850円 | 5,100円 |
イチローズモルトリミテッドエディション、2024年現在の定価は11,000円。
2022年に9,900円からの値上げ。
記事執筆時点では送料を考慮すると、Amazonなどの通販サイトでもほぼ定価で販売されている所がありました。
ホワイトラベルとの実売価格をAmazon最安値で比較すると約2倍。定価よりも価格差が縮まり多少安定して流通しているように思える現状。
⇒現在入手可能なイチローズモルト(通販)
イチローズモルトリミテッドエディション「テイスティング・レビュー」
イチローズモルト&グレーン リミテッドエディションの評価は?
実際にテイスティンググラスに注ぎレビューしていきましょう
カラーは美しく色づく琥珀色。イチローズモルトホワイトラベルよりも少々濃く色づいてます。
香りは モルティーな甘みと寄り添うように融合した爽やかな柑橘とアップル。
口に含むと、なめらかでクリーミーなニュアンスと共にスパイシーな刺激がアルコール感を携えながら広がっていく。
味わい豊でボリュームを感じるバランス。飲み進めていくと、中盤あたりから広がっていくミズナラ材を思わせる樽香とバニラの香りが主張を増していくのが心地よい。
キレのある味わいではあるが、ボディはそれなりに重くミディアム位には感じる。
スパイシーで繊細なミズナラを連想する樽香や麦芽に由来する甘みと香ばしさが主体。
そして、その奥で存在感を放つ熟したあんずと柑橘のようなフルーティーな甘酸味、ふわりと漂うバナナがこのウイスキー の味わいを立体的にしている。
フィニッシュで最も強く感じられるのは、清々しい樽材を想わせるスパイシーな味わい。
これが心地よく想像よりも長く続く。フルーティーな甘みもそこに合わさり、満足度を押し上げていく。
加水すると、さわやかでキレのある味わいでスパイシーさが強く感じられる。滑らかさや甘味は残るものの どこか物足りなさを感じてしまう。
ロックにすると、飲みやすくなり甘さも感じられるがビターな印象。
ハイボールにすると、バニラを思わせる滑らかな舌触りではあるが、フィニッシュではスパイシーなキレを感じる。
Ichiro’s Malt&Grain World Blended Whisky Limited Edition おすすめの飲み方は?
ワールドブレンデッドというカテゴリーらしく、飲み方を問わない万能で使い勝手の良いウイスキー という印象。
これに間違いはないのだが、筆者個人的にはストレートで頂いた時の飲みやすいだけではないイチローズモルトらしい主張のある味わいに大変好感を持ちました。
ハイボールも上質で旨いと感じたのですが、どこかもったいないとすら感じました。
「白・青ラベル」味の違いを比較
イチローズモルトホワイトラベルとリミテッドエディション(青ラベル)を飲み比べてみると、香り立ちや フレーバーのバランスは同一線上にあるように感じる。
しかし、圧倒的に違うのは一言で言うならば”コク”。
リミテッドエディションでは重厚感を感じる複雑なフレーバーと共に甘みという名のコクを強く感じる。ホワイトラベルでは爽快感は心地よいのだが、比較すると味わいに淡さを感じるのが正直なところ。
価格をコスパで考えるならば、絶妙なバランス。
イチローズモルト リミテッドエディション コスパ&評価 まとめ
- ホワイトラベルのプレミアム的な銘柄
- 海外原酒を使ったワールドブレンデッドウイスキー
- 飲み方は万能、しかしストレートがおすすめ
- 定価設定はそれなり…
- 流通に多少の安定が見られる
イチローズモルト ホワイトラベルの プレミアムウイスキー的な立ち位置のウイスキー。
『イチローズモルト モルト&グレーン ワールドブレンデッドウイスキー リミテッドエディション』
飲んだ感想を簡潔に述べるならば、想像よりも味わい、飲み応え共に強く存在感のあるウイスキー。
かなり旨いウイスキーではあるが、11,000円という定価は それなりに高く感じるのが正直なところ。
しかし、イチローズモルトらしいこの味わい…一度は試す価値の十分にあるウイスキーではないでしょうか。
流通に関しても、他の国産ウイスキーと比較して多少入手しやすく、ネット通販でもタイミングが合えば定価で購入することも可能。
イチローズモルトらしく漂うミズナラ樽由来の白檀…
味わい穏かで癒しの時に包んでくれるウイスキーでした。
評価:コスパ優良
ノンピート麦芽を使用して仕込まれた小正醸造 嘉之助蒸溜所が作るシングルモルトウイスキー嘉之助。
焼酎で使用した熟成樽で作られる柔らかく上品な味わいは唯一無二。
サントリーが生産する響の限定ウイスキー「響 BLOSSOM HARMONY」
桜樽熟成原酒が織りなす瑞々しくウッディーな香り立ち…
コンセプトである祝いの席のみならず、1度は飲んでおきたい国産ウイスキー。
味わいや使用原酒・定価など詳しくレビューしました
ベンチャーウイスキー生誕20 周年を迎えた記念として作られた限定ウイスキー「イチローズモルト&グレーン20th アニバーサリーエディション」
秩父蒸溜所の原酒をキーモルトに据え、国内外様々な原酒をブレンド。
イチローズモルトの歴史が詰まった記念すべき逸品。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
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