イチローズ モルト&グレーン
“クラシカルエディション”
蒸留所・・・秩父蒸留所
地域・・・埼玉県秩父市
ノンチルフィルター・ノンカラーリング
アルコール度数・・・48 %
イチローズモルト クラシカルエディション
イチローズモルトを配する株式会社ベンチャーウイスキーから2021年に登場した新定番商品
「イチローズ モルト&グレーン・クラシカルエディション」
埼玉県秩父市に所在する2つの秩父蒸留所から、創業者である肥土伊知郎氏の名を冠してリリースされている人気のジャパニーズウイスキー
イチローズモルトについて以前解説しました↓
イチローズモルトクラシカルエディションの定価&発売日
- 発売日:2021年10月23日
- 定価:7,700円
- アルコール度数:48度
イチローズ モルト クラシカルエディションで設定された定価は7,700円
既存品であるワインウッドリザーブ・ダブルディスティラリーズ・ミズナラウッドリザーブの定価が6,600円(値上げ後8,800円)。
発売当初の定価は限定品を除くリーフシリーズの中での最上位に位置していました。
通販を使用すれば最近安定して購入できるようになった イチローズモルト ホワイトラベル の上級品という位置づけでのリリース。
「クラシカルエディション」発売当初は品薄から定価とはかけ離れた値段の高騰が見られ、通販でも完売の店舗が続出しました。
暫くはこの状況は改善しないと思われます。 ←発売から時間が経過し、ネット通販を含め定価での販売も行われています。
「クラシカルエディション」ブラックのラベルと化粧箱
ラベルには、黒地に金文字で刻印された「イチローズモルト クラシカルエディション」の文字が浮き立っています。
プレミアムクラスのウイスキーである事を主張するデザイン。
化粧箱は他のリーフシリーズと違い、凹凸が付いた質感のある箱を採用
お中元やお歳暮など贈り物の際にも重宝しそうな豪華なパッケージ。
バックラベルにはこれまでのリーフシリーズと同様にバッチナンバーが記されています。
イチローズモルト ホワイト・ラベルとの違いは?
「イチローズ モルト&グレーン・クラシカルエディション」はリーフシリーズの新定番商品。
リリース直後の品薄から限定品のように思われがちですが、これから永続的にボトリングされていく秩父蒸溜所の定番ウイスキーです。
イチローズモルトのエントリーモデル的立ち位置で イチローズモルト ホワイトラベル の相性で永く親しまれているウイスキーのプレミアム品としてのラインナップ。
クラシカルエディションでの大きな違いは2つ
- 原酒の選定
- アルコール度数
原酒として使用されるのはイチローズモルト ホワイト・ラベルと同じ世界の5大ウイスキーで、ワールドブレンデッドウイスキーとしてのカテゴライズ。
人気の高いウイスキー サントリーAO や ブレンデッドM もこのジャンルです。
使用された原酒
- ジャパニーズウイスキー
- スコッチウイスキー
- アメリカンウイスキー
- カナディアンウイスキー
- アイリッシュウイスキー
上記5種、世界の5大ウイスキーと呼ばれる原酒が日本に運ばれ、秩父蒸留所で更なる熟成を重ね選定後にボトリング。
ホワイトラベルと比較すると、イチローズモルト・クラシカルエディションの原酒はモルトウイスキーの使用比率を上げてブレンドされます。
これにより、コクやボディがより厚くなり飲み応えのある味わいのウイスキーへ…
クラシカルエディションというネーミングにピッタリな仕様。
スコットランドでは昔スコッチブレンデッドウイスキーを生産する際、現在よりもモルトウイスキーの比率が高くブレンデッドされていたという経緯が有ります。
この事が関係するかは定かでは有りませんが、筆者はクラシカルエディションというネーミングの秀逸さを感じました。
アルコール度数が2度高い48度に設定されている点も、ウイスキーへより深い味わいを感じ取ることが出来るポイント。
「イチローズ モルト&グレーン・クラシカルエディション」テイスティング・レビュー
イチローズ モルト&グレーン・クラシカルエディションの評価は?
実際に テイスティンググラス に注ぎレビューしていきましょう
カラーは 輝くブラウンゴールド。
香りはフルーツと麦芽が混ざり合う柔らかで上品な香り。
口に含むとまず軽やかな印象、後にソフトでスッキリした甘味が広がる。
その後にイチローズモルト特有の香木の様な気品ある味わいが顔を出す。
ボディはミディアムくらいに感じるが、フルーツ系の甘さとわずかな酸味、香木の華やかに立ち上る香り、麦芽を感じる素朴な甘みが混ざり合い複雑な印象を残す。
フィニッシュは穏やかだが割と長めに続く
麦芽やフルーツ系の甘味にブラックペッパーのようなピリッとしたニュアンスが少々現れ、味のアクセントとなっている。
加水すると穏やかな甘さが広がり、全体的にすっきりとドライな印象でかなり飲みやすい。
ロックにすると先程までと同様に甘みを感じすっきりとした味わいは健在だが、ビターな印象も同時に強くなる。
ハイボールにすると甘やかで華やか、香り立ちがよくバランスの優れた味わい深いプレミアム感のあるハイボールに。
Ichiro’s Malt&Grain Classical Editionオススメの飲み方は?
ワールドブレンデッドウイスキーであるイチローズモルトクラシカルエディション。
飲み方はロックやハイボールが最も適していると感じましたが、同時にストレートで飲んでも高い満足度が得られるウイスキー。
複雑で上質、緩やかな味わいに国産ウイスキーらしさを感じます。
ブレンデッドウイスキーというカテゴリーですが ストレート用のテイスティンググラス へ注ぎ気品ある香りと味わいをを確かめるように…。
同時に、華やかで香り立ち高いハイボールもオススメの飲み方としてあげたい。
クラシカルエディションの味わいを主張した存在感のあるハイボールはクセになる味わい。
味の違いは?ホワイトラベル VS クラシカルエディション比較
既存のイチローズモルト&グレーン ホワイトラベルとクラシカルエディションを飲み比べてみると…
香り立ちはクラシカルエディションの方が重みを感じます。
味わいは、甘みの中に原酒の若さによるスパイシーな感じが少々際立ちパンチの強さを感じるホワイトラベルに対し、クラシカルエディションは中盤から後半に広がる麦芽とフルーツ系の甘みが特徴的でアルコール度数の強さを感じさせない。
同一線上の味わいのウイスキーですが、フィニッシュの深さと複雑さがクラシカルエディションは印象的で違いは一目瞭然です。
「イチローズモルト クラシカルエディション」コストパフォーマンス&評価まとめ
Ichiro’s Malt&Grain Classical Edition
- モルトウイスキーの比率が高い
- 定番商品だが通販でも品薄(現在は緩和)
- ストレートで楽しめるワールドブレンデッドウイスキー
- 化粧箱入りでお中元・お歳暮にも最適
イチローズモルト・リーフシリーズのラインナップに新しく加わった「イチローズモルト&グレーン クラシカルエディション」
使用される原酒はモルトウイスキーの比率が高い贅沢な構成。
味わいは人気の高い定番商品 イチローズモルト ホワイト の系譜を受け継いだプレミアムクラスといった印象。
ハイボールで飲むのもオススメですが、ワールドブレンデッドウイスキーながらシングルモルトをストレートで味わうように嗜めるウイスキーでもありました。
イチローズモルトらしい白檀のような香木を想わせる味わいは健在で好感を持つ事ができます。
リリース直後から かなりの人気で通販を使っても品薄、定価での入手は困難と言わざるを得ません。(現在は緩和し、ネット通販でも定価購入可能となりました)
イチローズモルトの定番商品として、これから先このウイスキーが流通するのはウイスキー愛好家にとって喜ばしい事。
値段的に見ても、イチローズモルトホワイトを愛飲している方は違いを確かめる意味でも一度は試してみる価値ありのウイスキーではないでしょうか。
コスパ良好
イチローズモルト&グレーンの限定品としてリリースされた逸品
限定ウイスキーならではの重厚感ある味わいが堪能できます。
アルコール度数が48度と少し高め
飲食店限定でリリースされたイチローズモルト505
新型コロナウイルス感染拡大により、窮地に立たされている飲食店への支援を目的とされたボトル
50.5度の高いアルコール度数でボトリング
50.5 → SOSを表しているといわれています。
「道半ば」とのタイトルが付けられた イチローズモルト 秩父 ON THE WAY
熟成年数が比較的浅めの原酒をノンエイジでボトリング。
香り立ちがとても華やかで印象的。
イチローズモルトの特色が存分に味わえます
マルス信州蒸溜所とベンチャーウイスキー秩父蒸溜所が2015年に互いの原酒を交換して熟成させ垣根を越えてボトリングした名作。
駒ヶ岳・イチローズの両方からリリースされています。
カスクストレングスのブレンデッドモルトウイスキー
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
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