
皆さんは初めてウイスキーを口にした時から美味しいと思えましたか?
最初は苦手でもハイボールなど飲みやすいウイスキーを飲んで行くうちに いつのまにか好みのお酒に移り変わった方も多いのではないのでしょうか。
スコッチ・ウイスキー、特にアイラモルトに代表される、スモーキーなウイスキーも それと似たような所があります。
飲み進めていく内にいつの間にかあなたのウイスキーライフに欠かせない種類の一つになる可能性を秘めています。
ウイスキーを飲み始めたばかりの初心者の内はやはりシェリー樽熟成のウイスキーに代表されるような甘くてフルーティーなウイスキーが美味しく感じられることも少なくありません。
いつの間にかピートの香り漂う
スモーキーフレーバーの強いウイスキーの虜に…。
ただし、知識なしで選ぶと「薬品みたい」「初心者にはキツい」と感じてしまうのも事実。
スモーキーなウイスキーは、選び方と飲み方を間違えると失敗しやすいジャンルでもあります。
この記事では、
- ピートとは何か
- スモーキーなウイスキーが生まれる仕組み
- スコッチとピートの深い関係
- 初心者でも楽しめる銘柄の選び方
スモーキーなウイスキーを愛飲する筆者が、実際に飲み比べてきた視点でわかりやすく解説します。
「スモーキーなウイスキーは難しそう」と感じている初心者の方でも、ピートの香りに触れ、馴れていくとスコッチの世界は一気に広がります。
こちらの記事では スモーキーなウイスキーをこれから飲み始める初心者の方にも、手始めに入手しやすく気軽に楽しめるオススメ銘柄を中心に厳選して紹介したいと思います。
好みに合わせたウイスキーのまとめ記事
- 【ハイボールにおすすめウイスキー】タイプ別リーズナブルな銘柄15選
- 【シェリー樽とは? 濃厚&フルーティーなウイスキー】初心者にもおすすめスコッチシングルモルトetc
- 【ウイスキー初心者必見】スコッチシングルモルトをストレートで!地域別おススメ銘柄16選
※スモーキーで素晴らしいウイスキーに出会うたびに随時更新して行きます。
最終更新日:2025年12月
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- スモーキーなウイスキー「最初は苦手かも…」
- ピートとは?スモーキーなウイスキーの香りの正体
- スコッチウイスキーとピートの深い関係
- 初心者でもスモーキーなウイスキーは楽しめる?
- ピート香る スコッチ・モルトウイスキー
- アイラモルトの王道「ラフロイグ」
- ラガヴーリンでピートの香りを楽しむ
- アイリーク「コスパ最強でスモーキーフレーバー」
- 「アードベッグ」でよりスモーキーに
- スモークヘッド「この価格でアードベッグ」
- 「カリラ」でスモ―キーフレーバーを堪能
- フィンラガン「コスパ最強カリラ」
- 「スモーキースコット」ヤングエイジのカリラ
- ボウモア「アイラモルトの女王」
- アイルオブジュラ・スーパー・ステイション
- ベンリアック・ザ・スモーキー 10年&12年
- アランモルトウイスキー「マクリームーア」
- アランが生産するスモーキーなウイスキー「ラグ」
- ハイランドクイーン マジェスティ アイラシングルモルト
- スカラバス アイラ シングルモルト
- マクタラ テラ クラシックアイラ
- スモーキーな味わいをブレンデッドモルトで!
- スコッチ・ブレンデッド・ウイスキー
- アイリッシュウイスキーでピートの香りを嗜む
- スモーキーなウイスキーでピートの香りを楽しむ まとめ
スモーキーなウイスキー「最初は苦手かも…」

スモーキーなウイスキーに初めて挑戦した時、「煙っぽい」「薬品みたい」「正直おいしいとは思えない」と感じてしまう初心者の方は、決して少なくありません。
実はそれは、スモーキーなウイスキーを飲み慣れていないだけで、味覚や香りの感じ方としてはごく自然な反応です。
ウイスキーを飲み始めたばかりの頃は、シェリー樽熟成のような甘くてフルーティーなウイスキーの方がおいしく感じられることが多いのも当然でしょう。
しかし、ハイボールや飲みやすい銘柄から少しずつ飲み進めていくうちに、ウイスキー特有の香りやコクに慣れ、いつの間にかスモーキーなウイスキーの奥深さに魅力を感じ始める人が多いのも事実です。
スモーキーなウイスキーは、最初から「おいしい」と感じる人が少ないタイプの味わい…現に筆者もそうでした。
けれど、慣れるほどに味わいが広がり、ウイスキーライフに欠かせない存在になる可能性を秘めています。
なぜスモーキーなウイスキーに惹かれていくのか
甘くてフルーティーなウイスキーを楽しめるようになった頃、ふとしたきっかけでスモーキーなウイスキーを飲み直してみると、以前とはまったく違う印象を受けることがあります。
最初は「煙っぽい」「クセが強い」と感じていた香りが、飲み慣れるにつれて、その奥にあるフルーティーな香りとの融合やバニラのような複雑で魅力的な味わいなど様々な香りと共に感じられるようになるのです。
これは、ウイスキーを飲み続けることで、香りや味の強弱を受け取る感覚が自然と磨かれていくためです。
特にスモーキーなウイスキーは、ピート由来の煙香だけでなく、麦の甘み、潮気、樽由来のコクなどが重なり合い、一杯の中にさまざまな表情を持っています。
飲むたびに感じ方が変わるため、「もう一口確かめたくなる」魅力を持つジャンルでもあります。
少しずつ経験を重ねていくうちに、いつの間にかピートの香り漂うスモーキーフレーバーの強いウイスキーが、あなたのウイスキーライフに欠かせない一本になる…そんな変化を迎える人が多いのです。
ピートとは?スモーキーなウイスキーの香りの正体

ウイスキーの味わいがスモーキーになる最大の要因は、製造工程で使用される「ピート(Peat)」にあります。
ピートとは泥炭
植物が長い年月をかけて堆積し、水分を多く含んだ状態で分解されて出来たもの。
スコットランドでは古くから、このピートを地面から切り出して乾燥させ、燃料として生活やウイスキー造りに利用してきました。
スコッチウイスキーがピーティーでスモーキーな香りを持つのは、原料である大麦麦芽を精麦する際、麦芽の発芽を止める工程で、ピートを焚いた煙で麦芽を乾燥させるという伝統的な製法に由来します。
この時、ピートの煙に含まれる香り成分が麦芽に付着し、スモーキーな風味の土台が作られるのです。
ピートで燻された麦芽は、焚き火の煙のような香ばしさだけでなく、土や植物、潮気を思わせる複雑な香りを帯びます。
この香りこそが、スモーキーなウイスキー、特にスコッチウイスキーの個性を決定づける要素となっています。
また、ウイスキーの銘柄によってスモーキーさに大きな違いがあるのは、ピートの使用量や燻し具合が意図的に調整されているためです。
軽くピートを効かせた穏やかなスモーキーさから、強烈な煙香を放つヘビーピートタイプまで、
その表情は実にさまざまです。
ピートの成分は何からできている?
ウイスキーにスモーキーな香りを与えるピートは、主にヒース(ヘザー)と呼ばれる植物が長年にわたり堆積し、泥炭化したものから作られています。
ヒースはスコットランドの国花としても知られ、日本では「エリカ」という名で呼ばれることもあります。
利尿作用があるとされ、ハーブティーとして親しまれる植物でもあります。
このヒースを中心とした植物が、湿地帯で長い時間をかけて分解・堆積し、乾燥させて燃料としたものがピート。
燃やした際に立ち上る独特で複雑な香りが、スコッチウイスキーに唯一無二の個性を与えているのです。
実際に嗅いだピートの香りはどんな香り?
筆者は以前、スコットランド産のピートに実際に火をつけ、その香りを嗅ぐ機会がありました。
焚き火の煙とは明らかに異なり、どこか湿り気を帯びた煙の中に、植物を
思わせる青さや土のニュアンスが混ざった、非常に独特な香りだったのを覚えています。
煙でむせ返るような不快感はなく、むしろ静かで落ち着いた、どこかクセになる心地よさを感じる香り。
「魅力的に感じるスモーキーなウイスキーの香りの源は、まさにここにある」
そう実感できる体験でした。
スモーキーなウイスキーが最初は「薬品っぽい」と感じる理由

スモーキーなウイスキーを初めて飲んだとき、「正露丸みたい」「薬品のような香りがする」
と感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。
これは決して珍しい感覚ではなく…
スモーキーなウイスキー初心者にとってはごく自然な反応です。
実際、スコッチウイスキー、特にピートを強く効かせたタイプでは、そうした表現が使われることも少なくありません。
この「薬品っぽさ」の正体は、ピート由来のスモーキーな香り成分の中に含まれるヨード(消毒液)や海藻、湿った土を思わせるニュアンスにあります。
これらは日常生活で口にする機会が少ない香りのため、飲み慣れていないうちは強い違和感として感じやすいのです。
また、ウイスキー初心者の多くは、これまでに甘くてフルーティーな香りのお酒に親しんできています。
その状態でいきなりスモーキーなウイスキーを飲むと、香りの振れ幅が大きすぎて、「おいしい」よりも「強い」「変わっている」という印象が先に立ってしまいます。
しかし、この薬品のように感じる香りは、決して人工的なものではありません。
ピートという自然素材を燃やし、その煙を麦芽にまとわせることで生まれる、自然由来の複雑な香りなのです。
飲み進めていくうちに、この香りが単なる「薬品」ではなく、スモーキーなウイスキーならではの奥深さや個性として感じられるようになる瞬間が訪れます。
ここを境に、スモーキーなウイスキーが「苦手な存在」から「クセになる一本」へと変わってゆく事でしょう。
スコッチウイスキーとピートの深い関係

スモーキーなウイスキーを語るうえで、スコッチウイスキーとピートの関係は切り離せません。
世界にはさまざまなウイスキーがありますが、最もピートを個性として活かしているが、スコッチウイスキーです。
その背景には、スコットランドの自然環境と歴史が深く関係しています。
かつてスコットランドでは、木材が乏しく、燃料として使える資源が限られていました。
そこで身近にあったのが、湿地帯に豊富に存在する「ピート(泥炭)」です。
ピートは切り出して乾燥させることで燃料となり、生活だけでなく、ウイスキー造りにも自然と使われるようになりました。
ウイスキー製造において、麦芽の発芽を止めるためには乾燥工程が必要です。
この工程でピートを焚いて麦芽を乾かすことで、スモーキーな香りが麦芽に移り、それが蒸溜・熟成を経て、スコッチウイスキー特有のピーティーな風味として残ります。
このように、スコッチウイスキーのスモーキーさは、後から作られた流行ではなく、土地の条件と伝統が生み出した必然の味わいなのです。
スコッチの中でも特にスモーキーな「アイラモルト」

スコッチウイスキーの中でも、特にスモーキーなウイスキーとして知られているのが、アイラモルトです。
アイラ島は、スコットランド西岸に位置する小さな島で、海に囲まれ、ピート資源が非常に豊富な地域。
この土地柄から、伝統的にピートを強く焚いた麦芽が使われてきました。
その結果、アイラモルトには強烈なスモーキーさに加え、潮気や海藻、ヨード香といった他の地域ではあまり感じられない個性が表れます。
ただし、アイラモルト=すべてが強烈にスモーキーというわけではありません。
蒸溜所ごとにピートの使い方やバランスは異なり、初心者でも楽しみやすい銘柄から、ヘビーピート好き向けの一本まで、幅広いスタイルが存在します。
この「幅の広さ」こそが、スコッチウイスキー、そしてスモーキーなウイスキーの奥深さと魅力と言えるでしょう。
初心者でもスモーキーなウイスキーは楽しめる?

スモーキーなウイスキーと聞くと、「クセが強そう」「初心者にはまだ早いのでは?」と感じてしまう方も多いかもしれません。
確かに、ピートを強く効かせたスモーキーなウイスキーは、ウイスキーを飲み始めたばかりの初心者にとって、ハードルが高く感じられることがあります。
しかし、選び方さえ間違えなければ、初心者でも十分に楽しめるジャンルです。
スモーキーなウイスキーは一括りにされがちですが、その強さや個性には大きな幅があります。
最初から強烈な一本を選んでしまうと失敗しやすいだけで、自分に合ったレベルから始めれば、無理なくスモーキーの世界に慣れていくことができます。
「選び方」初心者がスモーキーなウイスキーで失敗しやすい原因
初心者がスモーキーなウイスキーでつまずいてしまう最大の原因は、いきなり「強いスモーキーさ」を求めてしまうことです。
ネットやSNSで評判の高い銘柄ほど、実はヘビーピートタイプであることも多く、知識のないまま選ぶと、「思っていた味と違う」「飲みきれない」という結果になりがちです。
また、スモーキーなウイスキー=アイラモルトというイメージだけで選んでしまうのも、初心者にとっては失敗しやすいポイントです。
アイラモルトの中にも初心者向けの銘柄はありますが、総じて個性が強いため、最初の一本としては注意が必要です。
初心者におすすめのピートレベルの考え方
初心者がスモーキーなウイスキーを選ぶ際は、ピートの強さを段階的に考えるのがおすすめです。
まずは、「ほんのりスモーキー」「控えめなピート感」といった特徴の銘柄から試してみましょう。
ライトピートタイプは、甘みやフルーティーさの中にスモーキーなニュアンスが感じられるため、初心者でも違和感なく楽しめます。
そこから、ミディアムピート → やや強めのスモーキー
と少しずつステップアップしていくことで、無理なく味覚を慣らすことができます。
スモーキーなウイスキーは、「いきなり理解するお酒」ではなく、段階的に付き合っていくのがおすすめです。
この意識を持つだけで、失敗する確率は大きく下がります。
次の項では、スモーキーな味わいを感じられる種類の銘柄が数多く存在するスコッチ・モルトウイスキーを紹介していきます。
ピート香る スコッチ・モルトウイスキー

スモーキーフレーバーをより強く感じる事が出来る「スコッチ・モルトウイスキー」
スコットランドにはシングルモルトウイスキーを生産する蒸留所が130箇所を超えて存在します。
その中でアイラ島を中心に一握りの蒸留所がピートの炊き込みに焦点を当てスモーキーなウイスキーをハウススタイルとして生産。
流通が比較的安定しているスタンダード品がもちろん素晴らしいとは思いますが、 この項ではそれ以外にもボトラーズや、ブレンデッドモルトなど気軽に試しやすいウイスキーにも焦点を当ててご紹介していきます。
スモーキーなウイスキーをご所望な方、まずはこのジャンルから。
アイラモルトの王道「ラフロイグ」

アイラ島のシングモルトウイスキーと言えば最初に思い浮かぶのが「ラフロイグ」という方も多い有名な蒸留所。
チャールズ皇太子が愛飲している事でも有名です。
ピートの強い炊き込みによるスモーキーな味わいは、シングルモルトウイスキーの中でも最高レベル
ラフロイグ蒸留所についてはコチラで触れました↓

スタンダード商品の10年物は ハイボールに合うウイスキー としても評判の高いアイラモルト
「ピートとは何か」を体感するうえで、避けて通れない一本、スモーキーな香りを楽しむならまずはここから。
↓原酒不足による出荷制限があった事も、お早目に…
※現在ラフロイグ10年は並行輸入品と正規品の2種類が流通しています。
並行輸入品はアルコール度数40度で3度低い仕様。
筆者のおすすめは43度のサントリーによる正規輸入品、アルコール度数だけでなく、味わいも全く違うものでした。
ラフロイグ10年レビューしました↓

『ラフロイグ セレクトカスク』
ペドロヒメネスのシェリー樽と、ヨーロピアンオークのシェリー樽そしてバーボン樽で熟成された多彩な原酒をヴァッティング。
さらに、ヴァージン・アメリカンオーク樽で後熟し、スモーキーな香りと甘美な味わい。
価格の割に満足度の高いウイスキー。
『ラフロイグ クオーターカスク』
ファーストフィルのバーボン樽を解体し、組み直したクオーターカスク(約127ℓ程度)で熟成。
通常よりも小さい樽で熟成が早くなる。
10年熟成品よりも甘みが感じられ、その上リーズナブルでしたが…
サントリーからの正規品は終売になってしまいました。
並行輸入品が安く購入できる今のうちに一度飲んでみる事をおススメします。
ラガヴーリンでピートの香りを楽しむ

ラガブーリンは前述のラフロイグやアードベッグと共に最強のスモーキーフレーバーを感じられるウイスキーの代表格として挙げられるアイラモルトウイスキー。
ピートの香りをわかりやすく感じる事が出来るスコッチ シングルモルトウイスキー。
ラガブーリンについてはコチラから↓
Pick up ラガヴーリン 16年『スモーキーでエレガントな海香るアイラモルトウイスキー』LAGAVULIN
ラガヴーリン8年
ラガブーリン公式ラインナップ中、最も若いのが8年熟成。
最初に日本に登場したのは蒸留所200周年の記念ボトルだったように記憶しています。
上記で紹介したフラッグシップ的存在の16年は慢性的な品薄状態が続いています。
比較的入手しやすく、味わいにもラガヴーリンらしさを存分に感じる事が出来る8年はコスパに優れた逸品です。
限定!ラガヴーリン カスクストレングス
ディアジオスペシャルリリースからここ数年、毎年のように限定リリースされているカスクストレングスのラガブーリン
スコッチ・アイラモルト由来のピートの香りが更に光ります。
生き生きとしたスモーキーな味わい、そしてパワフル!
これまで紹介してきたラガブーリンより値段は跳ね上がりますが、飲み応えで選ぶならこれもオススメ。
アイリーク「コスパ最強でスモーキーフレーバー」
ボトラーズブランド「ザ・ハイランズ&アイランズ・スコッチ・ウィスキー社」が蒸溜所名を伏せてボトリングするアイラモルト。
中身のウイスキーは明かされていませんが「ラフロイグ」or「ラガブーリン」との説が有力。
筆者の感想は、頂いた感じ中身はラガブーリンでしょうか…。
コストパフォーマンスがとにかく良く、とりあえずスモーキーなウイスキーが欲しい時には最適です。
スモーキーハイボールを好む方にもオススメしたいウイスキー
安くて、飲み方も万能、バランスに優れたアイラモルトと言えます。
『アイリーク・カスクストレングス』
アイリークはよりパワフルなカスクストレングスもボトリングしています。
58度のアルコール度数で更なるディープでスモーキーな味わいに
コスパの上でもオススメなウイスキー。
「アードベッグ」でよりスモーキーに

スコッチ・アイラモルトの中でも最強クラスを誇るスモーキーな味わいの「アードベッグ」
ピートの炊き込みが強く、スコッチウイスキーのスモーキーな部分をしっかりと感じる事が出来ます。
アードベッグについて詳しくはコチラから
Pick up アードベッグ 10年『強烈スモーキーなアイラウイスキー』ARDBEG TEN
アードベッグ ウィービースティー 5年
アードベッグのラインナップ中 最も若い5年熟成。
リトルモンスターと称され、パワフルでスモーキーな味わいが表現されています。
少々強いアルコール度数も強烈な味わいの一因に。
ピートの香り漂うアードベッグ原酒の味わいをまっすぐに感じられる一本。
価格的に上記の10年熟成より少し高いのが気になりますが、それでも飲む価値ありな一本。
『アードベッグ・ウーガダール』
アードベッグの仕込み水である湖の名前から命名された「アードベッグ ウーガダール」
ピート層を通った湖の水は少々黒っぽいというのもアードベッグのパワーの源の一つ。
カスクストレングス・少量のシェリー樽原酒仕様で、スタンダードとはまたひと味違った味わいに。
アードベッグ年に一度の祭典アードベッグデーや限定ボトルをまとめました。

スモークヘッド「この価格でアードベッグ」
インディペンデント・ボトラーである「イアン・マクラウド社」のボトリング。
蒸溜所の名前の表記はありませんが、ウイスキー原酒は5~6年熟成の「アードベッグ」だと言われています。
よりパワフルなアードベッグがこの価格で購入できるのであればかなりお値打ちなのではないでしょうか。
「カリラ」でスモ―キーフレーバーを堪能
男性的なアイラモルトウイスキーと表現される事の多いドライ&スパイシーな「カリラ」
ピートによる複雑な香りを楽しめます
カリラの名はゲール語でアイラ海峡の意味
カリラ蒸留所の特徴や味わいについて詳しく記載↓
Pick up カリラ 12年 ピート&フルーティなアイラモルト ウイスキーCAOL ILA
フィンラガン「コスパ最強カリラ」
スコットランドのアイラ島にかつて存在した古城の名前が付けられたシングルモルトウイスキー「フィンラガン」
蒸留所名は明かされていませんが、前述した「カリラ」との事。
スモーキーフレーバーがしっかりと堪能でき、価格も安いのが嬉しい。
上記で紹介したアイリークとの飲み比べも面白い
『フィンラガン カスクストレングス』
カスクストレングスの「フィンラガン」
58度の強烈なアルコール度数でピーティー&パワフルな味わい。
スモーキフレーバーを高いコスパで堪能できます。
「スモーキースコット」ヤングエイジのカリラ
「スモーキースコット」ラベルに詳細は記されていませんが、使用された原酒はヤングエイジのカリラ。
バーボン樽で5年以上熟成されたカリラ原酒をボトリング。
加水タイプとカスクストレングスの2種類がラインナップ。
スモーキースコット カスクストレングス は58.2度という強いアルコール度数ながらも滑らかで甘みのある味わい、そして当然のごとく口中を支配するスモーキーな香り…。
ストレートでもハイボールでも、使い勝手がよくコスパに優れるアイラモルトウイスキー。
スモーキースコット カスクストレングス
実際に飲んで感想をレビュー↓

ボウモア「アイラモルトの女王」

アイラ島のシングルモルトウイスキーの中でも女王と称され、スモーキーフレーバーとパフューミーな香りで独特の個性を主張する「ボウモア」
好みがわかれる所ではありますが、取りあえずリーズナブルな物からでも試してみる価値はあります。
ボウモアの種類やハイボールとの相性など検証しました
ボウモアを更に深く知りたい方はこちらの記事も合わせてどうぞ↓

まずは、ボウモア蒸留所のフラッグシップ的存在の「ボウモア12年」
購入しやすい価格ながら、ボウモアである個性がしっかりと主張され、ストレートでもロックやハイボールでも楽しめる万能なアイラモルト。
※終売『ボウモア スモールバッチ』
ファーストフィルとセカンドフィルのバーボン樽で熟成させた原酒を使用して作られた「ボウモア スモールバッチ」
スモールバッチの割に価格もリーズナブルで購入しやすい一本。
ボウモアNo.1 ナンバー ワン
オフィシャルラインナップ中、最安値なのがこの「ボウモアナンバー1」
”ナンバーワン”が指すのはボウモアの名物ともいえる海抜0メートルの第一貯蔵庫
熟成に使用された樽はファーストフィルのバーボンカスクのみ。
ボウモア原酒の個性がふんだんに盛り込まれた味わい。
ここで紹介したボウモアより少し高価ですが…
ボウモア18年は甘く、重厚感のある味わいで飲み応えがありました↓

アイルオブジュラ・スーパー・ステイション
ハウススタイルはノンピートで華やかな印象の「アイルオブジュラ」
「スーパーステイション」ではヘビーピートの若い原酒に、13年~20年、21年以上熟成させたジュラのライトピートな原酒をヴァッティング。
その後シェリー樽で仕上げの熟成が施されています。
ベンリアック・ザ・スモーキー 10年&12年
スモーキーな味わいはそのままに、名称・ボトルデザイン共にモデルチェンジ。
10年と12年の熟成年数が表記され2種類リリース。
ノンピートとピーテッドの原酒を飲み比べられる数少ない銘柄のスコッチウイスキー。
安い価格も魅力のスモーキーなウイスキー
アランモルトウイスキー「マクリームーア」
ハウススタイルはノンピートでのウイスキーをづくりを身上とするシングルモルトウイスキー「アラン」
マクリームーアはラインナップ中 唯一ピートを炊き込んだ麦芽を使用して造られたスモーキーなウイスキー
フェノール値は20ppmでミディアムピートといった印象ですが、飲むと結構スモーキーな味わいが感じ取れます。
アラン島西岸にあるピート湿原から命名。
アランウイスキーの種類や味わいをレビュー↓

アランが生産するスモーキーなウイスキー「ラグ」
アランの第2蒸留所として稼働しているラグ蒸留所
「ラグ キルモリー エディション」は同蒸溜所最初のスタンダードウイスキーとしてラインナップ。
フェノール値は50ppmと、アードベッグに迫るほどのへービーピーテッドウィスキー。
スモーキな味わいは強く感じられるが、どこか優和な印象が魅力的なウイスキー。
ハイランドクイーン マジェスティ アイラシングルモルト

ブレンデッドウイスキーとして名高い「ハイランドクイーン」
蒸溜所名は明かされていませんがアイラ島のシングルモルトウイスキーを覆面モルトとしてボトリング
フローラルでスモーキーな味わい
価格を考えると満足度が高くコスパの高い1本
残念ながら現在は終売状態。
「ハイランドクイーン マジェスティ アイラ」味わいなどレビューしました↓

12年・16年・23年 熟成年数表記がある物も販売されています↓
スカラバス アイラ シングルモルト
ボトラーズブランド「ハンターレイン」によりボトリングされるスカラバス
”スカラバス”とは、岩の多い場所という意味でアイラ島の情景が思い起こされます。
中身に使用されたウイスキー原酒の蒸溜所名は明かされていません。
華やかに香る印象的なスモーキーフレーバーと奥に感じる麦芽やバニラを思わせる甘みが魅力のウイスキー
マクタラ テラ クラシックアイラ
モリソン スコッチウイスキー ディスティラーズが生産するアイラ島のシングルモルト「マクタラ テラ クラシックアイラ」
モリソン家は以前ボウモア蒸留所を所有していたこともあるスコッチ業界の名家。
蒸留所名は明かされていませんが、Mac-Tallaゲール語で「反映する」を意味するこのボトルはアイラ島との関係の深さを表しています。
熟成表記は無く、バーボンバレルで熟成した原酒を46度でボトリング
スモーキーな味わいをブレンデッドモルトで!

前の項で紹介したのは個性の強さが光るシングルモルト…
この項では、数種類の蒸留所のスモーキーなウイスキーをブレンドして作られたブレンデッドモルトを紹介。
特徴としては、購入しやすい価格と飲みやすく仕上がっているものが多いという事。
ストレートでももちろん楽しめますが、ハイボールとの相性が良い銘柄が多いのも特徴の1つ。
クセになる味わいの「スモーキーハイボール」にもおすすめです。
「ビッグピート」ブレンデッドアイラモルト
インディペンデントボトラーであるダグラスレイン社によるアイラ・ブレンデッド・モルト。
原酒に使用されている蒸留所は4か所があげられています。
- カリラ
- ボウモア
- アードベッグ
- ポートエレン
注目なのは、蒸留所が閉鎖して約30年になる「ポートエレン」が使用されている事。
希少な原酒が使用されている割には安いと感じられる一本。
クリスマスなど定期的に発売される限定品も魅力的。
ビッグピート味わいをレビューしました↓


「アイラジャーニー」ハンターレイン
上記のビッグピートをボトリングしているダグラスレインより枝分かれしたボトラーズ「ハンターレイン」が生産するアイラブレンデッド。
ハンターレイン社はアイラ島の「アードナッホー蒸留所」のオーナーでもあり、注目が寄せられるブランド。
使用原酒にあげられてるのは5か所
- アードベッグ
- ラガヴーリン
- ラフロイグ
- ブナハーブン
- カリラ
こちらには残念ながらポートエレンは入っていないようですが、贅沢な原酒構成。
熟成年数の表記は有りませんが7年程度の原酒が使用されています。
BB&R クラシック アイラ
ボトラーズブランド ベリーブラザーズ&ラッド略してBB&Rがボトリングするブレンデッドモルト「クラシック アイラ」
17世紀から続く王室御用達でもあるロンドンのワイン商でありボトラーズでもあります。
アルコール度数44.2度でピートの香りとスモーキーフレーバーが強烈ながらも気品あるアイラモルト。
グレンジストン・アイラ ブレンデッド モルト
アイラ島のシングルモルトウイスキーのみをブレンドしてボトリングされたブレンデッドモルトウイスキー。
どこの蒸留所原酒が使用されているかや熟成年数など一切不明。
スモーキーな味わいをこの価格で感じられるのはコストパフォーマンスの上でも素晴らしい。
スモーキー・ジョー
アンガス・ダンディ社がリリースする、アイラモルトのみで構成されるブレンデッドモルト。
トミントール蒸留所とグレンガダム蒸留所を有する会社で、モンゴメリーという名義でボトラーズとしても活動。
低価格でスモーキーフレーバーが味わえるのもブレンデッドモルトの魅力の一つ
スコッチ・ブレンデッド・ウイスキー

スコッチ・ブレンデッド・ウイスキーは本来シングルモルトウイスキーとは対照的に飲みやすくスムースな物が多いのが定説。
しかしその中にも特例的にスモーキーなウイスキーが存在します。
ハイボールとの相性が良いものも多く、価格的にも更に気軽に試すことが出来ます。
シングルモルトウイスイキーやブレンデッドモルトウイスキーよりも安価でコスパの良い物が多いので、取りあえずこのあたりからチャレンジしてみるのも おすすめです。
ザ・ディーコン
2024年に日本で正規リリースが始まった新しい銘柄
ラベル・ボトルの細部まで拘りが詰まったデザイン性がウイスキー。
ブレンデッドウイスキーの枠を超えた主張ある味わい…
穏かながらもはっきりとスモーキーに香る心地よい香り…
ストレートでもハイボールでも楽しめる高コスパなウイスキー
ディーコンのウイスキーの味わいレビューしました↓

ジョニーウォーカー ダブルブラック
リリース当初は限定ウイスキーとしてリリースされていましたが現在では定番品となった「ジョニーウォーカー ダブルブラック」
キーモルトの発表はされていませんが、ジョニ黒でも使用されているラガブーリンやタリスカーなど個性的なシングルモルトの味わいが強く感じられます。
ハイボールにしても程よいピートの香りで飲みやすい。
ザ フェイマスグラウス スモーキーブラック
グレンタレット蒸留所の、稀少なピーテッド・モルトを使用しブレンドされたフェイマスグラウス。
ライトなボディにスモーキーフレーバー、価格が安い割に飲みごたえもあります。
ハイボールなどでいただくのもおすすめなウイスキー。
ブラックボトル
アイランズのシングルモルト原酒を中心に使用して作られたスコッチ・ブレンデッドウイスキー「ブラックボトル」
穏かながらもスモーキーフレーバーが程よく楽しめコスパも最高です。
強すぎないピーティーな味わいは初心者の方にもオススメです
アイリッシュウイスキーでピートの香りを嗜む

本来石炭を使用し、ノンピートで作られる銘柄が多い「アイリッシュウイスキー」
その中でも、すっこっちと同様の製法でピートを炊き込み、異例なスモーキーフレーバーを持つウイスキーが数種類ボトリングされています。
アイラモルトと並ぶほどのスモーキな味わいに注目です。
カネマラ「アイラウイスキー同クラスにスモーキー」
スコッチ・モルトウイスキーと同じスタイルの2回蒸留。
麦芽にピートを炊いて乾燥させる製法を取っている「カネマラ」
ノンエイジと12年熟成品があり、アイラモルトを飲んでるようなスモーキーさを味わえます。
スモーキーなアイリッシュウイスキーの先駆者的な蒸溜所
ティーリング ブラックピッツ ピーテッド シングルモルト
アイルランド産ピーテッドモルトで、柔らかいピート香と麦の甘みのバランスが魅力。
3回蒸留した後にバーボン樽とソーテルヌワイン樽で熟成、フェノール値は約55ppm
スモーキーさは中程度で、初心者でも比較的受け入れやすい味わいが魅力。
スモーキーなウイスキーでピートの香りを楽しむ まとめ

- ウイスキーを飲み慣れたらスモーキーなウイスキーに挑戦
- まずはスコッチ・ウイスキーに注目
- 銘柄の選び方に注意
- ピートの香りはクセになるかも
- 初心者でもスモーキーな味わいは堪能できる
今回は、ウイスキーを飲み始めたばかりの初心者の方が、少し慣れてきたタイミングでぜひ試してほしい、ピート香るスモーキーなウイスキーに焦点を当て、おすすめ銘柄37種類を紹介しました。
スモーキーなウイスキーは、特にスコッチ・ウイスキーに多くの種類が見られる個性豊かなジャンルです。
ピートの強さ(ピートレベル)や味わいは銘柄ごとに大きく異なり、選ぶ楽しさそのものが魅力でもあります。
「ピートの香りが苦手」と言う方も飲み進めていく内にいつの間にか好みが変わり、ウイスキー自体がさらに好きになる事も…。
初心者の頃は、まずはフルーティーで飲みやすいスモーキーウイスキーから試してみるのがおすすめです。
ウイスキーのタイプによってはハイボールとの相性も良く、いつもの一杯がひと味変わる「スモーキーハイボール」の魅力に気づくかもしれません。
フルーティーで飲みやすい物から・・・
個性的で一度口にすると忘れられない強烈なスモーキーフレーバーを伴うものまで…
沢山の味わいを堪能できるのがウイスキーの最大の魅力。
ウイスキーに少し慣れてきたら様々な銘柄に挑戦し、ピートの香りが広げてくれる奥深いスモーキーな世界を体験してみてください。
きっと、あなたのウイスキーライフがさらに楽しいものになるはずです。
スモーキーフレーバーなどウイスキーの味わいをより深く堪能するにはグラス選びも大切です。



最後まで読んで頂きありがとうございました。
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※スモーキーなウイスキーに出会う度に随時更新
最終更新日:2025年12月
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