ウイスキー愛好家から一度は飲んでおきたいと定評高いウイスキー
『アラン21年』
高級感のあるラベルとギフトボックス…
優美に甘く重厚そうなその色合い…
アランモルトがラインナップするウイスキーの中でもひときわ目を引く存在。
今回の記事ではアランモルト21年を実際にテイスティング。
おすすめの飲み方や定価、長期熟成による重厚な味わいをレビューし、コスパで評価していきます。
アランシェリーカスク
- 限定ウイスキー
- 蒸留所:アイルオブアラン(ロックランザ)蒸留所
- 地域:アラン島 ロックランザ村
- 熟成:21年
- 熟成樽:シェリーカスク(ファーストフィル・リフィル)
- アルコール度数:46度
シングルモルトウイスキー「アランモルト21年」
アランモルトウイスキーを生み出す「ロックランザ蒸溜所」
アランモルト21年は同蒸留所のラインナップの中で最長の熟成期間で仕上げられた限定ウイスキー。
アランモルトの種類や歴史については以前触れました
アラン21年の熟成に使われたのは貴重なシェリー樽
一度は飲んでおきたいウイスキーの一つです。
アラ21年の熟成樽は?
アラン21年の熟成樽:100%シェリー樽熟成
- ファーストフィル シェリーカスク
- セカンドフィル シェリーカスク
ファーストフィル シェリーカスクは、シェリー酒を払い出した後にウイスキー原酒を詰め、その恩恵をふんだんに受けるのが特徴。
セカンドフィル シェリーカスクは、シェリー樽で熟成されたウイスキー原酒を払い出したのちに再び使用された樽を指します。
一般的にセカンドフィルシェリーカスクで受ける恩恵は、半分にまで下がると言われています。
アランモルト21年の熟成に使われるのは全て シェリーカスク
ファーストフィルのみではなく、セカンドフィルシェリーカスクも使用。
2種類のバランスにより、アランモルト原酒が本来持つ特有の風味が生き生きと感じられます。
この辺りの熟成樽の使い分けの妙がアランモルトウイスキーの溢れだス魅力の源だと筆者は感じています。
通常ラインナップだが限定ウイスキー
アランモルト21年は 公式サイトに限定ウイスキーとしてラインナップされています。
リリース状況はと言うと…
アランモルト21年は年に一度の限定リリース
筆者が購入した今回のリリースでは、日本国内限定600本の入荷。
入手困難となるのも頷けます。
他にもアランモルトにはシェリー樽熟成のウイスキーがラインナップ。
「アランシェリーカスク」こちらも品薄では有りますが、21年よりは多く流通しています。
手頃な価格で高コスパなウイスキーです。
レビューしました↓
深いラベル色と豪華なギフトボックス
アランモルト21年は 原酒の色合いにふさわしく高級感ある藍色のラベルを採用。
その上 しっかりとした造りで見開きのギフトボックスをあつらえた特別仕様。
大切な方へのプレゼントや祝いの席にもふさわしいウイスキーです。
アランモルト21年の定価やアルコール度数は?
- アランモルト21年の定価:約23,000円(税抜き)
- アルコール度数:46度
- 発売日:秋~冬頃
毎年 寒さが増してくる頃に限定リリースされているアラン21年。
2万円を優に超える 決して安いとは言えない価格。
しかし…
21年という長期間の熟成…
貴重な シェリー樽を100%使用…
この辺りのことを鑑みると適正価格とも感じます。
例えば、100%シェリー樽熟成のマッカラン18年と比べると、1万円以上 安い定価となっています。
アランモルト21年 テイスティング・レビュー
アラン21年の評価は?
テイスティンググラス に注ぎレビューしていきましょう。
カラーは、少々赤みがかったマホガニー。
香りは、杏子や黄桃その中にわずかにウッディーでスパイシーな香りが漂う。
口に含むと、南国フルーツ系のフルーティな味わいと共にクリーミーなテクスチャーを手始めに感じる。
そこにゆっくりとウッディなほろ苦さがプラスされていく。
さらにその奥には、ダークチョコレートと熟したチェリーを感じ立体的な味わいに舌鼓み。
ボディはミディアム位で華やか。
香り豊かで気品高く飲みやすい。
シェリーカスクがもたらすベリー&ダークチョコレート系の分かりやすい甘みを感じながらもアラン原酒由来の気高い香りがしっかりと感じられるのが好印象。
フィニッシュでも、果実味のある優美な味わいは変わらず続いていくが、ドライでビターな印象も跡を残し 21年と言う長い熟成年数からくる複雑さを演出。
加水すると、少々スパイシーさが増すようにも思えるが、シェリーカスク由来の味わいが更に感じられ飲みやすさも同時に増す。
ロックにしても、甘く優美なシェリーカスク由来の味わいが主体、そこにビター感がバランス良く調和し上質で心地良い。
ハイボールにすると、端的な甘さを感じるが、飲みやすく意外とすっきりとまとまっている。
Arran Single Malt 21years おすすめの飲み方
アラン21年のシェリーカスク原酒が本来持つ、芳醇な華やかさを堪能するならば、断然ストレートがおすすめ。
しかし、穏やかな時間のお供には飲みやすく満足度の高いオンザロックも悪くない。 筆者は意外とロックスタイルが気に入りました。
「アラン21年」コストパフォーマンス&評価 まとめ
Arran Single Malt 21 years old
- ロックランザ蒸留所が生産するアラン定番ウイスキー
- ボトリングは年に1度で限定品
- 100%シェリー樽熟成
- ウイスキー愛好家から初心者まで飲み手を問わない逸品
アランモルト21年はロックランザ蒸留所が最長の熟成期間でボトリングするオフィシャルラインナップのウイスキー。
感想を一言でいうならば…
「酸味・甘味・シェリー香、3つのバランスが高次元で取れているウイスキー」
熟成に使用するのは貴重なシェリー樽。
ファーストフィルのみでなくセカンドフィルも使用しているためか、アラン原酒由来の華やかで気高い香りたちが、大いに味わいに生きていることに好感を持つ。
南国フルーツを想わせる華やかな味わい…
アランモルトと認識できる気高い香りたち…
21年の長期熟成が生み出す複雑な旨味…
これらが三位一体となり、飲み進める程に揚がりゆく満足感。
一般的なシェリー樽熟成のウイスキーに感じる、ベリー系果実を連想する重厚な味わいとは一味違う…
アラン21年ならではの個性的な旨さが光るウイスキー。
値上がりが止まらないシェリー樽熟成のウイスキー…
『アランモルト21年』定価で購入できるならば また飲みたいと感じるウイスキーでした。
評価:コスパ優良
アラン21年の入手が難しい時は…
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更なる高みへ…アランモルト25年
バーボン樽とシェリー樽を熟成に使用し、その後さらにシェリーホッグスヘッドで後熟。
公式ラインナップにはなく並行輸入のウイスキー。
ボトラーズブランドのモリソンファミリーがボトリングする「オールドパース PXシェリー」
ペドロヒメネスシェリー樽を使用し重厚に仕上げたブレンデッドモルト・ウイスキー。
レーズンやチョコレートを思わせる重厚な味わい。
コスパの面でも優秀なウイスキー。
ネット限定で販売される「シーバスリーガル 13年 エクストラ オロロソシェリーカスク」
使用原酒の一部をオロロソシェリーカスクで熟成。
貴重なシェリー樽熟成ながらリーズナブルなウイスキー。
シェリー樽 ウイスキーの代名詞的存在のマッカラン。
「マッカラン レアカスク」はラインナップの中でも特別な存在…。
熟成期間30年以上の原酒を含むリッチな構成。
16種のシェリー樽原酒を使用。
実際に飲んでレビューしました↓
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
アランモルト21年の次は「山崎18年」
コチラもシェリー樽の香りと果実の香り融合する優美な味わい↓
シェリー樽熟成で高コスパのウイスキー
「グレンファークラス105」迷ったらコレ↓
アラン21年が入手困難な時は…
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