秩父蒸留所が手掛ける大人気の国産ウイスキー「イチローズモルト」
定番ラインナップされるリーフシリーズはどれも人気が高く入手困難な状態が長く続いています。
今回の記事は赤ワイン樽の恩恵を受けたフルーティーで優美なウイスキー。
イチローズモルト ワインウッドリザーブ
実際に飲んだ感想や定価、おすすめの飲み方などイチローズモルト ワインウッドリザーブの魅力に迫り、味わいをコスパで評価していきます。
イチローズモルト ワインウッドリザーブWWR
- 蒸留所・・・秩父蒸留所
- 地域・・・埼玉県秩父市
- アルコール度数・・・46 %
- 熟成樽・・・赤ワイン樽フィニッシュ
- ノンチルフィルター・ノンカラーリング
イチローズモルト ワインウッドリザーブ WWR
近年ますます国内外問わず注目度が高まる国産ウイスキー。
サントリー、ニッカウヰスキーと並び高い人気を誇るのが埼玉県秩父市に2つの蒸留所を構えるベンチャーウイスキーが生産するイチローズモルト。
イチローズモルトワインウッドリザーブは定番アイテムとしてリリースされるリーフシリーズの一角を担うウイスキー。
秩父蒸留所やリーフシリーズの種類については以前ふれました。
赤く色づくそのウイスキーは、数あるイチローズモルトの種類の中でも 異彩を放つ優美で華やかな味わい。
その要因は、熟成に使用された樽に有ります。
イチローズモルトWWRリーフシリーズ赤の熟成樽は?
- フレンチオーク製
- 勝沼の国産赤ワイン樽
ワインウッドリザーブに使用されたワイン樽は2種類。
勝沼のワイナリーでマスカットベリーAとメルローを熟成していた赤ワイン樽を後熟に使用。
熟成の途中でウイスキー原酒を樽から移し替えるフィニッシュと呼ばれる製法をとっています。
それを表現するためか、ラベルは赤く色づくリーフ型
グラデーションしたラベルデザインは美しく、原酒の優美さを連想します。
ワインウッドリザーブWWR赤の原酒
秩父蒸留所の前身でもある、羽生蒸留所のモルト原酒をキーモルトとし、数種類のモルトウイスキーをヴァッティング。
グレンウイスキーは使用せず、モルトウイスキーだけで作られるブレンデッドモルトウイスキー。
構成原酒は他のリーフシリーズのモルトウイスキーと同様です。
イチローズモルトワインウッドリザーブと同様に、ワインカスクにコンセプトを置いた秩父蒸留所の作品と言えば…「イチローズモルト クスダワインカスク」
ニュージーランドで日本人である楠田浩之氏が手掛けるワイナリー「KUSUDA WINES」とのコラボレーションで生まれた限定ウイスキー
イチローズモルトワインウッドリザーブの定価は?
ワインウッドリザーブの定価:8,800円(値上げ後)
2022年に定価自体の値上げが行われました。
値上げ前の定価は6,600円。
税込みで2,200円の値上げ。
国産ウイスキーに限らず、材料費の値上げや輸送費、設備投資などで大幅な値上げがウイスキー業界全体的に施されています。
イチローズモルトに至っては人気が高く、定価での購入は困難と言わざるを得ません。
ネットショッピングの販売でも価格のバラつきが見られます。
「イチローズモルトWWR」テイスティング・レビュー
イチローズモルト ワインウッドリザーブの評価は?
実際にグラスに注ぎテイスティング&レビューしていきましょう
カラーは赤みがかった琥珀色。
香りは熟したベリーにスパイシーでウッディーな香りが混ざり合う。
口に含むと粘土あるアプリコットやストロベリーのジャムのような味わい。
そこに胡椒とカシスが合わさったようなニュアンスとイチローズモルト特有の香木のような香りが溶け込んでいく。
飲み進めていくと赤ワイン樽を思わせるタンニンのようなフレーバーとチョコレートのようなクリーミーな味わいで濃厚さを演出。
ボディは重厚で飲み応えがあるが、不思議と爽やかさも感じる。
フィニッシュでは一貫して続くベリー系のフルーティーな味わいとウッディーでスパイシーな味わい、そして最後に現れる金柑のような柑橘系の洗練された味わいがとても心地よい。
加水すると赤ワイン樽特有のベリー系の甘みを伴う味わいはそのままにウッディでスパイシーな一面も印象を強くする。
ロックにするとフィニッシュに訪れるベリー系のフルーティーさはそのままだが口当たりの渋さも感じられる。
ハイボールにすると香水のような粘着性のある少々ヒネた香りが鼻に抜けるが、爽やかにも感じられる。
Ichiro’s Malt Wine Wood Reserveオススメの飲み方は?
おすすめの飲み方は、やはり幾重にも重厚に重なるフレーバーを楽しめるストレート。
シェリー樽熟成のウイスキーにも通ずる甘くエレガントな味わいは高い満足感をもたらせてくれます。
ハイボールやロックも悪くはありませんが、渋みや個性的な香りで好き嫌いが分かれる所ではないでしょうか。
「イチローズモルトワインウッドリザーブ」コストパフォーマンス&評価 まとめ
Ichiro’s Malt Wine Wood Reserve
- 高い人気で定価での入手困難
- 赤ワイン樽熟成で優美な味わい
- ウイスキー愛好家から初心者まで幅広い方にオススメ
- 定価で買えれば高コスパ
イチローズモルトリーフシリーズの種類の中でも入手困難として挙げられる「イチローズモルト ワインウッドリザーブ WWR」
熟成のフィニッシュに赤ワイン樽を使用し、その影響を色濃く受けた味わいが魅力的なウイスキー。
人気が高い シェリーカスクのウイスキーと系統は同じなれど、一味違う味わいに高い評価が寄せられています。
イチローズモルトらしい鼻腔にほのかに立ち昇る香木…
ベリー系のフルーツを思わせる優美な味わいは、ウイスキー愛好家から初心者まで幅広く好まれるのではないでしょうか。
「イチローズモルト ワインウッドリザーブ」の感想を一言でいうと、複雑ながらもエレガントな味わいによりもたらされる「充足感…」
入手困難ではありますが、一度は飲んでおきたいウイスキーのひとつ。
残念ながら品薄でプレ値での販売が多く見られるのが現状。
2022年に値上げがありましたが、現在の定価でも他の国産ウイスキーと比較してコスパの面でも見劣りしません。
定価に近い価格での流通をみかけたら迷わず購入する事をオススメします。
評価:コスパ優良
マルスウイスキーが生産するブレンデッドモルトウイスキー「越百」もワインカスクフィニッシュを限定発売。
ソフトな味わいの原酒にワイン樽のフルーティーな味わいが馴染みの良い一本。
スペイン産の赤ワイン樽を使用して生産される「フェイマスグラウス ワインカスク」
1000mlの大容量でコスパの高いウイスキー。
程良い濃厚さでハイボールやロックで飲むのがオススメ。
スコッチシングルモルトウイスキー「アイル オブ ジュラ 」の赤ワイン樽フィニッシュ。
モルティーなウイスキー原酒に赤ワインカスクのフルーティーな味わいが調和。
ラズベリーやサルタナレーズンのようなベリーを想わせる優美な味わい。
秩父蒸溜所とマルス信州蒸溜所の原酒交換により生まれたウイスキー
日本を代表する2つの蒸留所のブレンデッドモルトウイスキー。
53度を誇る強めのアルコール度数で味わい深く価値ある逸品。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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