ザ・グレンリベット12年 イリシットスティル
限定ボトル
蒸留所・・・グレンリベット蒸留所
地域・・・スペイサイド バリンダロッホ
熟成・・・12年
熟成樽・・・オーク樽
アルコール度数・・・48%
ザ・グレンリベット12年 イリシットスティル
ウイスキー愛好家のみならず、誰もが知るシングルモルトウイスキー「ザ・グレンリベット」
青リンゴなどフルーツを想わせる飲みやすく、特徴的な味わいは多くのファンを魅了してきました
グレンリベットについては以前こちらで触れました
今回取り上げるのは2021年に限定リリースされた「ザ・グレンリベット12年 イリシットスティル」
第一弾「オリジナルストーリーズ」
スコットランド・スペイサイド地方のシングルモルトウイスキーのスタンダードを築いてきた「ザ・グレンリベット」の知られざる系譜を紐解いてゆきます。
今後、異なるテーマを表現した限定ウイスキーを発表し、シリーズを通してブランドのDNAをお伝えして参ります。
出典:ペルノリカール公式
「グレンリベット イリシットスティル」はフラグシップであるグレンリベット12年から派生した限定ボトル。
2021年にリリースされた限定シリーズ「オリジナルストーリーズ」の1作目
蒸留所が紡いできた悠久の歴史を様々な角度から触れる事が出来るシリーズ
「イリシットスティル」意味は?テーマは密造酒時代
ILLICIT(イリシット)とは許可を得ていない事や違法などを意味します。
「ILLICIT STILL」つまり密造酒時代を表しています。
スコットランドで長く続いた密造酒時代…
これに終止符を打ったのが政府公認第一蒸留所として名高い「グレンリベット蒸留所」
第1弾に取り上げるにふさわしいテーマ。
スコッチウイスキーではよく取り上げられるテーマでも有り、以前は アードベッグ や アラン・ウイスキー も焦点を当てた限定品をリリースしていました。
密造酒時代をテーマにシェリー樽とオーク樽のバッティングにより生産された「アードベッグ ダークコーヴ」
アランはスマグラーシリーズと題し、3作品リリース。
ブック型のボックスで過去に人気を博しました
グレンリベット イリシットスティルの定価は?原酒や発売日は?
- 発売日:2021年2月15日
- 定価:6,200円
- アルコール度数:48度
- ノンチルフィルタード
使用された熟成樽は伝統的なオーク樽。
ザ・グレンリベット12年と同じ原材料を使用し、ノンチルフィルターでのボトリング。
冷却濾過を行わない密造酒時代、1800年代の製法に合わせられたもの。
これはボトラーズブランドなども多く取っている製法で、原酒本来のフレーバーをより感じる事が可能に。
アルコール度数が飲みごたえを感じる少し高めの48度でボトリング。
定価は6,200円、限定本数がそれ程少なくないので値上がりなくこの価格でしばらくは購入できると思います。
「グレンリベット12年イリシットスティル」テイスティング・レビュー
グレンリベット イリシットスティルの評価は?
実際にグラスに注ぎテイスティング&レビューしていきましょう
カラーはブラウンゴールド。
香りは穀物の甘い香りとバニラ、オークスパイス。
口に含むとブラックペッパーのようなスパーイシーな味わいと共に甘酸っぱい熟したフルーツが混ざり合う。
飲み進めていくと中盤あたりに感じる、わずかなハチミツとウッディーでビターな味わいがコクとなって飲みごたえを感じさせる。
ボディは通常の12年と比較すると厚く力強い。
フィニッシュでは香木・麦芽の甘み・フルーティーな甘みと酸味がバランスよく混ざり合う。
加水するとフルーティーな甘みが更に強く感じられる
ロックにすると飲み口のドライさが多少際立つが、甘くスムースな印象。
ハイボールにすると甘く滑らかで香り立ちが良く華やか。
GLENLIVET 12Y ILLICIT STILLオススメの飲み方は?
レギュラーラインナップの12年とストレートで比較しながら飲むのが面白い。
ハイボールにした時の甘美で気品のある味わいはぜひ試してほしい。
ウイスキーが苦手な方にも好感を持ってもらえるのではないでしょうか。
グレンリベット12年 or イリシットスティル 比較
定価 | アルコール度数 | |
ザ・グレンリベット12年 | 5,907円 | 40度 |
イリシットスティル | 6,200円 | 48度 |
定価で見るとさほど変わらないように見えますが、発売当初の実際の売価には倍近くの大きな差があります。
味わいを グレンリベット12年と比較すると、想定通りフルーティーな味わいはしっかりと感じられる。
驚かされるのは、繊細にも大胆に混ざり合う多種なフレーバーの力強さ。
グレンリベット原酒特有の青リンゴを想わせる酸味のある味わいより更にオークスパイス、バニラなどのフレーバーが強く感じられ明らかに飲み応えあるウイスキーへ変貌を遂げている。
アルコール度数が8度高くなり、これがフレーバーの強さにも大きく影響しています
飲み終わりの充実感に好印象をもたらす要因に。
本来グレンリベット原酒が持つパワフルなポテンシャルに触れる事が出来る一本。
「グレンリベット イリシットスティル」コストパフォーマンス&評価まとめ
THE GLENLIVET 12Y ILLICIT STILL
- グレンリベットの限定シリーズ第1弾
- アルコール度数少し高めの48度
- テーマに合った飲み応えある味わい
- 定価設定が秀逸
密造酒時代に焦点を当てた愚直な印象の限定ウイスキー「グレンリベット イリシットスティル」
グレンリベットが好きな方には、ぜひ試してほしい1本
レギュラーラインナップの12年との比較は面白い。
当初想像したよりも強いフレーバーで飲み応えのある味わい、これには好印象を持ちました。
飲みやすさという面では、12年ほど高い評価は得られないかもしれませんが、グレンリベット原酒が本来持つポテンシャルの高い奥深さに触れられる貴重な一本。
秀逸なのが絶妙な価格設定。
高値過ぎないこの定価設定ならば存在意義は十分にあり、飲み終わった後にもう一本と思わせる味わい。
テイスティンググラスを軽く回す…
素朴さの中に感じられる優しさと強さ…
気付けば充足感に包まれる夜でした。
評価:コスパ良好
コニャックカスクでフィニッシュをかけた原酒を使用したグレンリベット
干しブドウやハチミツなどフルティーな味わいが特徴の一本
グレンリベットの新しい挑戦…
フルーティーな個性付けは原酒との相性抜群。
オンラインショップ限定のグレンリベット
ラムカスクでフィニッシュをかけたウイスキー原酒を使用
より深く複雑でトロピカルな味わい
気になる方はお早めに
免税店向けでお得な1,000mlの「グレンリヴェット トリプルカスク マチュアード」
- ヨーロピアンオーク樽
- ファーストフィルのアメリカンオーク樽
- リフィルホグスヘッド樽
上記3種類の樽で熟成した原酒構成
グレンリベット特有のバランスの良さに触れられる一本
グレンリベットと深い関係のG&M社がボトリングするグレンリベット
オフィシャルとは違った表情に触れる事が出来る貴重なウイスキー
様々な種類をボトリングする中、下記のケルティックデキャンタは同社最高級ウイスキー。
1度は口にしてみたい一本。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
グレンリベット イリシットスティルの次は…
華やかで甘く芳醇な「バルヴェニー」