製造元・・・マシュー・グローグ&サン社
熟成年数・・・ノンエイジ
アルコール度数・・・40%
キーモルト・・・マッカラン・ハイランドパーク・グレンロセス・ブナハーブンetc
ザ・フェイマス・グラウス
スコットランドだけでなく日本でも”有名なライチョウ”
「ザ・フェマス・グラウス」
ウイスキー好きな方は一度は嗜んだ事があるスコッチ・ブレンデッドウイスキーの銘柄ではないでしょうか。
ザ・フェイマス・グラウスの歴史
ザ・フェイマスグラウスの製造元であるマシュー・グローグ&サン社が創業したのは1800年。
創業者であるマシューがパースのワイン食料雑貨店の娘と結婚後、その事業を継いだ頃にさかのぼります。
その後、孫のマシュー・グローグが1897年に「ザ・グラウス・ブランド」と名付けたウイスキーを販売。
1930年代にはアメリカ進出を果たし、ウイスキー事業は好調に続けられます。
しかし、1970年には経営権を売却し家族経営に終わりを告げますが、ブランドはさらなる成長を遂げ世界的にも”有名なライチョウ” ザ・フェイマス・グラウスへと進化していきます。
ザ・フェイマスグラウス 名前の由来
フェイマスグラウス=「有名な雷鳥」
この名前の由来は、ラベルにも描かれているスコットランドの国鳥からきています。
ウイスキーリリース当時、上流階級の間で雷鳥狩りが流行。
そこに目を付けた創業者のマシューは、上流階級へアピールするためにこの名前を付け、娘のフィリッパがラベルをデザイン。
以後好調に売り上げが急増し「あの有名なライチョウのウイスキーを」と言われるまでに。
そして銘柄も「ザ・フェイマスグラウス」へと変更されました。
ラベル変更のたびにデザインは多少変われど、現在も変わらずトレードマークとされています。
ザ・フェイマスグラウス 正規ラインナップ
- ザ・フェイマスグラウス・ファイネスト
- ザ・フェイマスグラウス・メロウゴールド
- ザ・フェイマスグラウス・スモーキーブラック
- ザ・ネイキッドグラウス
現在、正規代理店により日本で安定して流通しているのは上記の4種類
熟成年数ではなく、熟成樽や使用原酒による差別化が面白い。
ザ・フェイマスグラウス・メロウゴールド
「メロウゴールド」は他のフェイマスグラウスより、ファーストフィル・シェリー樽で熟成した原酒を多く使用してボトリング。
滑らかでほのかに甘く、スパイシーな仕上がりに。
ザ・フェイマスグラウス・スモーキーブラック
ザ・ブラックグラウスからリニューアルされた「スモーキーブラック」
グレンタレット蒸留所の稀少なピーテッドモルトを使用
ピーテッドモルトのアロマをより感じられるようにブレンディング。
ザ・ネイキッドグラウス
ザ・ネイキッドグラウスはシングルモルトだけで作り上げるブレンデッドモルトウイスキー。
「ザ・マッカラン」「ハイランドパーク」 「グレンタレット」「ザ・グレンロセス」がブレンディング
シェリーカスクならではのリッチな味わいが特徴。
ザ・フェイマスグラウス・ファイネスト
フェイマスグラウスのスタンダード品として知られるウイスキー「ザ・フェイマスグラウス・ファイネスト」
数あるスコッチウイスキーの中で、30年以上スコットランドナンバーワンのシェアを誇ります。
その製法は、マッカランやハイランドパーク、グレンロセスなどをキーモルトに40種類以上のモルトウイスキーを使用。そこに厳選されたグレンウイスキーをブレンド。
その後”ダブルマリッジ製法”と呼ばれる、ブレンド後 再度一年の追加熟成が加えられます。
この製法は100年以上守り続けられています。
ザ・フェイマスグラウス・ファイネスト テイスティング・レビュー
香りは穀物&フルーツ系の甘みに少しアルコールを伴うエステりーな要素が混じざり合う。
口に含むと穏やかでスムース。少々柔らかな甘みを感じ軽やか。
わずかだがスパイシーな味わいが顔を覗かせ、その後すぐに消えていく。
ボディはライトで飲みやすい。 フィニッシュに至るまでそれほど味わいに大きな起伏はなく穏やかな甘みと共にキレよく消えていく。
加水しても少々スパイシーさは感じられるものの印象は変わらず穏やかでスムース。
ロックにしても飲みやすく基本的に柔らかな印象は変わらないが飲み心地よく甘みも感じられ好印象。
ハイボールにすると、軽くすっきりとしているが、スコッチらしい華やかな印象を感じられる。
水割りにしても、香りだちがそれなりに良く、使い勝手を良く感じるウイスキー。
コストパフォーマンス&まとめ
スコッチブレンデッドウイスキーの中でも比較的価格も安く手を出しやすいフェイマスグラウス ファイネスト。
確かにストレートや、トワイスアップで飲むには少々物足りなさは感じるものの、 ハイボールや水割りなど デイリーユースで楽しみたい時に重宝するウイスキー。
ウイスキー愛好家の方から初心者の方まで、幅広く楽しむ事が出来る飲みやすい銘柄の一つではないでしょうか。
コンセプトごとに熟成樽などを差別化し、様々な種類のウイスキーをラインナップしているのもこのブランドの魅力の一つ。
国産ウイスキーが値上がり必至の今、どれもコスパが良く気軽に楽しめ 欠く事が出来ない銘柄。
食事中の香りだちの良いハイボールや、晩酌にロックで楽しむデイリーユースのスコッチウイスキーに最適でおすすめな一本。
コスパ良好
フェイマスグラウスの中でも熟成の長い16年。
ボトルのデザイン性も高く、1,000mlの容量を考えるとコスパも悪くない。
正規品ではないため、流通量が少ないので早めのチェックを。
ブレンドするモルト原酒にピートの香り豊かな物を多く採用
免税店で限定販売されている商品。
現在、流通量が減少しているのでお早めに
世界限定1万本のフェイマスグラウス
2009年マスターブレンダー就任のGordon Motion氏が、最初のブレンド品を特別な陶器デキャンタに詰めた希少な逸品。
画像の雷鳥とは別に2羽の飛び立つ美しい雷鳥がボトルに描かれています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを