バーボンウイスキーは飲まれますか?
コーラやジンジャーエールなどの炭酸飲料やソーダなどで割ってハイボールで楽しむことはあっても、ストレートや、オン・ザ・ロックではあまり試されないウイスキー愛好家の方も少なくないのではないでしょうか?
シングルモルトウイスキーを好む筆者も、クラフトバーボンに出会うまで、バーボンウイスキーの銘柄にあまり興味を持てていませんでした。
しかし数種類の銘柄を試していくうちに、味わいの違いや、繊細さに魅了され、ストレートやロックで楽しむ日々が格段に増えていきました。
バーボンウイスキーファンだけでなく、スコッチやジャパニーズ・ウイスキーファンも楽しめる、味わい深いバーボンウイスキーおすすめの銘柄をご紹介させていただきます。
※素晴らしいプレミアムバーボンに出会うたびに更新して行きます。
クラフトバーボン・ウイスキーとは?
クラフトバーボンが意味するのは…
- 原材料へのこだわり
- ウイスキー生産者の強い思想
- スモールバッチでの限定生産
大量生産されるバーボンウイスキーとは違い、原料や味にこだわり、丁寧に作られた限定生産のバーボン・ウイスキー
1988年、最初に「クラフトバーボン」を誕生させたのは、ビーム家6代目のブッカー・ノウ
造り出されたバーボンウイスキーは言わずと知れた「ブッカーズ」
その後1922年、ベイカーズ・ベイゼル ヘイデン・ノブ クリークが誕生します。
クラフトバーボンウイスキーおすすめ銘柄
クラフトバーボン・ウイスイキーと言えばやはり上記でも触れたビーム家の4種類の銘柄。
ここからは代表される4種類の銘柄を含め、一度は飲んで欲しい少量生産で味わい深いプレミアムバーボンウイスキーのおすすめ銘柄を記していきます。
ブッカーズ
ビーム家6代目「ブッカー・ノウ」が作り出した傑作
ビーム家「クラフト バーボン」の4種類の中でも代表作。
コンセプトは禁酒法以前のパワフルで個性あふれるバーボンウイスキー
熟成年数は6~8年で、強烈なアルコール度数に注目しがちだが、バニラを伴うパワフルでフルーティーな味わいが魅力。
現在、休売(ほぼ終売)の状態。値上がり前に一度は飲んでおくことをオススメします。
ベイカーズ
上記ブッカーズと同じくブッカ―・ノウにより生み出された逸品「ベイカーズ」
酒名は4代目のマスターディスティラーであるジェイムズ・ベイカー・ビームによって考案されたレシピからの銘名
熟成年数は7年、53.5度の強烈なアルコールとパンチのある味わい。
ベイゼル ヘイデン
このバーボンウイスキーの名前の由来はバーボン先駆者として名高い「オールド・グランダッド」ことベーシル・ヘイデン
熟成年数が8年と長く、アルコール度数は40度と前述の2銘柄と比べると抑えめ。
使用ライ麦の比率がジムビームの2倍以上と高く、スパイシーながらスムースな味わい
ノブ クリーク
ノブクリークとは、リンカーン大統領ゆかりの地でもあるケンタッキー・ヒルにある小川の名前
独特のボトルデザインは禁酒法時時代、ボトルをブーツに隠しやすいために使われていたフラスクボトルを採用。
特徴的なラベルデザインは当時新聞紙にくるんでウイスキーを隠していたことにとるもの。
ビーム家が詰める「スモールバッチシリーズ」の中で最長熟成となる9年もの。
厳選された1樽により、更に旨みを凝縮させた「ノブクリーク・シングルバレル」
ノブ クリーク ライ
主原料にトウモロコシではなく、ライ麦を使用して作られた逸品。
スパイシーながらも、しっかりとしたバニラ由来の甘みのある味わいで飲みごたえがあり、満足度も高い。
ミクターズ
バーボンウイスキー最古の蒸留所をルーツに持つ「ミクターズ」
1753年からの長い歴史が紡ぎだす深い味わい。
徹底した品質管理から生み出される
正にプレミアムバーボンの名にふさわしいウイスキー
「ミクターズ US★1」5年以上熟成された20樽のみでボトリングされたスモールバッチ
↓さらにプレミアムな10年熟成品
年に2回のボトリング、重厚感があり満足度の高い逸品
ノアーズ ミル
ケンタッキー州バーズタウンで一番小さな蒸留所 ウィレット蒸留所で生産される「ノアーズミル」
アルコール度数は57度越えというスモールバッチの中でもかなりの強アルコールを誇るクラフトバーボンウイスキー
ノアーズミルに使用される原酒はいずれも4〜18年熟成。
重厚感の有るパワフルなコクと深み、ウッディーな味わいが印象的な一本。
ローワンズクリーク
印象深いラベルデザインが特徴のウィレット蒸留所で詰められている「ローワンズクリーク」
12年熟成の原酒を中心にスモールバッチでブレンドされるプレミアムバーボンウイスキー
50.5度のパワフルなアルコール度数の割に、スムースでフルーティーな味わい。
少量生産ならではの細やかな味わいを堪能。
ピュアケンタッキー XO
ノアーズミル・ローワンズクリーク上記の2種類に引き続き、ウィレット蒸留所によってボトリングされている「ピュアケンタッキー XO」
バーボンウイスキーでは珍しい「XO」表記。
スモールバッチで少量生産のクラフトバーボン
甘みを伴う熟成感の有る味わいの割に価格が落ち着いているのも魅力。
ウッドフォードリザーブ
ケンタッキー州最古の蒸留所で生産される「ウッドフォードリザーブ」
スモールバッチで生産されるプレミアムバーボンウイスキー
アイリッシュ式の3回蒸留のポットスチルによって造り出される滑らかで深いコクが印象的
ウッドフォードリザーブ・ダブルオークド
通常の熟成を終えた原酒、をさらにトーストを強くした新樽でもう一度熟成させたウッドフォードリザーブ ダブルオークド
ウッディ―で熟したフルーツのような味わい。
濃厚で満足感の高い一本。
メーカーズマーク カスクストレングス
スモールバッチで生産されるクラフトバーボン「メーカーズマーク」のカスクストレングス
当然ながらバッチごとにアルコール度数が違い、約54~57度でボトリング。
ハイプルーフながら、滑らかでリッチな味わい。
スパイシーでウッディ―、バニラを感じる樽由来の甘みが心地よい
残念ながら終売してしまいましたが、「ゴールドトップ」は素晴らしいウイスキーでした。
値上がりは免れませんが、バーボン好きは一度は飲んでおきたい一本。
コーヴァル
2008年にアメリカ シカゴで禁酒法以降、初めて創業した蒸留所
コーヴァルの原料は、全て有機栽培で作られたオーガニックのみを使用
蒸留は基本となるポットスチルにコラムスチルが搭載された他に類を見ないユニークなハイブリットスチルで行われます。
上品な甘さと柔らかい口当たり、クラフトバーボン ディスティラリーならではの小回りの利くラインナップが魅力的。
オン・ザ・ロックやストレートがおすすめ
クラフトバーボンおすすめの飲み方
- ストレート
- オン・ザ・ロック
- ハーフロック
- 加水
クラフトバーボンは味わい深く重厚で、銘柄ごとの味の差がしっかりと表現されています。
アルコール度数が強い銘柄が多いので一概には言えないのですが、ハイボールや水割りよりもストレートやロックで楽しむのがおすすめ。
少しアルコールを強く感じる時には、加水したり、ハーフロックで頂くとより楽しめるのではないでしょうか。
クラフトバーボンウイスキーまとめ
最近、注目を集め始めている「クラフトバーボン」
シングルモルトウイスキーに負けず劣らずの個性がブランドにより引き出されているのが魅力。
明確な線引きがあるわけではないのですが、スモールバッチ(少量生産)で作り手の情熱が色濃く表れているプレミアムバーボンウイスキーは飲み手にも大きな満足度を与えてくれます。
「クラフトバーボン」というだけあり少量生産の為、終売や休売を免れないウイスキーも…入手困難で値上がりする前に是非一度試しておきましょう。
日頃スコッチやジャパニーズウイスキーを愛飲されている方も、家飲み用ウイスキーのラインナップに一銘柄加えれば、味わいのバリエーションも広がり、晩酌が一層楽しくなるのではないでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを