スモーキーなウイスキーに興味はあるけれど…
「クセが強くて苦手」と感じていませんか?
そんな方に試していただきたいのが、2024年に登場したスコットランド産のプレミアム ブレンデッド・スコッチ・ウイスキー
『ディーコン ウイスキー』
アイラモルトとスペイサイドモルトという2つの個性をもつキーモルトを絶妙にブレンド
「スモーキーなのにフルーティー」という驚きのバランスを実現。
特にハイボールにした時の飲みやすさと香りの広がりは、多くのウイスキー愛好家から登場するや否や高く評価されました。
この記事では、
- ディーコン ウイスキーの味わい
- ボトルデザイン
- レビュー&定価をコスパで評価
- おすすめの飲み方
など、徹底解説。
初心者にも手に取りやすい1本か…他のスモーキー系ウイスキーとの違いも含めて詳しく解説していきます。
ザ・ディーコン ウイスキーとは?ブランド背景に迫る
銘柄 | ザ・ディーコン |
---|---|
生産者 | ソブリン・ブランズ社 |
定価 | 4,180円(税込み) |
種類 | ブレンデッド・スコッチ・ウイスキー |
アルコール度数 | 40度 |
飲みやすさ | |
当ブログコスパ評価 | |
味わいを一言で | ブレンデッドウイスキーらしいスムーズさとスモーキーフレーバーの融合 |
ウイスキーの世界では「スモーキー=上級者向け」というイメージが根強くありますが、そんな常識を覆す存在として注目されているのが「ザ・ディーコン(The Deacon)」
2024年の登場以来、“香り高く飲みやすいスモーキーウイスキー”として注目されています。
ウイスキー愛好家には、“アイラ×スペイサイド”という異なる個性が織りなす絶妙なバランスに酔いしれる1本。
ウイスキー初心者には、スモーキーながらフルーティーで飲みやすく“初めてのスモーキー体験”にもぴったりな1本。
筆者の率直な感想は、人やシーンを選ばず、いつでも誰もが楽しめる(挑戦できる)ウイスキー。
ここではまず、ディーコンというブランドがどのように誕生し、どんな思想のもとでで造られいるのかを、製造元やネーミングの由来とともに見ていきましょう。
”ディーコン” ウイスキーの誕生と製造元
ディーコン(The Deacon)ウイスキーは、2024年にスコットランドで誕生したプレミアムブレンデッドスコッチウイスキー。
製造はグローバルな酒類ブランドを展開するソブリン・ブランズ社(SOVEREIGN BRANDS)が手がけ、日本国内ではペルノ・リカール・ジャパンが販売を担当しています。
ウイスキー愛好家にはあまり聞きなれない「ソブリン・ブランズ社」とは、1999年にアメリカ・ニューヨークで創業され、ワイン・スパークリングワイン・スピリッツなどを世界中で展開。
その後、2024年「ディーコン(THE DEACON)」の発売をもって、ウイスキー分野へ初参入を果たしました。
そのブランド名「The Deacon」は、スコットランド語で「熟達で堪能な名匠」を意味し、長年培われた蒸溜技術と匠のブレンディングを称える言葉として名付けられました。
「伝統を大切にしながらも、ウイスキーの新しい可能性を追求する」というブランドの姿勢が、この名に込められています。
従来のスモーキーなタイプのウイスキーとは一線を画す、“スモーキーなのにフルーティー”という絶妙なバランス、現代のウイスキー愛好家にも響く革新的な味わいが表現されています。
どこの国のウイスキー?キーモルトは?
ザ・ディーコンはスコットランド産でモルトウイスキーとグレーンウイスキーを合わせて造られる「ブレンデッドスコッチウイスキー」
キーモルトと呼ばれる中核となるウイスキー原酒は、2つの地域から選出。
- アイラ島(Islay)
スモーキーなピート香が特徴のモルトウイスキーの名産地。
ディーコンの深みのある香りとスモーキーな余韻は、ここで生まれた原酒が土台となっています。 - スペイサイド(Speyside)地方
フルーティーで繊細な味わいが特徴のモルトが豊富。
ディーコンで選定されたキーモルトはこの地のピーテッド原酒、ジューシーな柑橘のニュアンスと混ざり合うスモーキーフレーバーは、この地域の原酒から
この2つの個性を持つキーモルトを融合させることで、ディーコンは「スモーキーなのに飲みやすい」「香りと味が複雑で豊か」といった評価を獲得しています。
さらに、コッパーカラーのボトルデザインや、「ペストドクターの仮面」のイラストも、ブランドとしての強い個性と世界観を印象づけています。
他のスモーキー系ウイスキーとの違いを比較
スモーキー系ウイスキーにはさまざまな選択肢があります。
代表的な銘柄と比較するとディーコンの立ち位置がより明確になります。
銘柄 | 特徴 | 実売価格 | スモーキー度 | 個性 バランス |
---|---|---|---|---|
ディーコン | スモーク×フルーティーのバランス型 | 3,300円 | 中程度 |
モダンで華やか |
アードベッグ10年 | ピーティーで力強い個性派 | 5,330円 | 強め |
男性的で骨太 |
ジョニーウォーカー ブラックラベル | 仄かなスモークと甘みの融合 | 2,950円 | 控えめ |
飲みやすく万人向け |
モンキーショルダー スモーキー モンキー | スモーク感とマイルドさのバランス | 5,480円 | 中程度 |
カジュアルで遊び心ある |
※価格は記事執筆時点のAmazon最安値
ディーコンは、スモーキーさをしっかり感じながらもフルーティーな華やかさとの両立に成功している点で他と一線を画します。
特に「アードベッグのような強烈なピートは苦手だけど、スモーク感は楽しみたい」という人に最適な選択肢です。
スモーキー嫌いの克服にも?ディーコンがもたらす出会い
「アイラモルトって煙くさくて苦手…」
そんな印象を持っている方こそ、ディーコンを試す価値があると筆者は感じています。
ディーコンは、アイラモルトのスモーキーさを軸にしながらも、スペイサイドモルトによるフルーティーな甘さが絶妙なバランスで加わるウイスキー。
以下、テイスティングノートでも示しますが「焦がしたマーマレード」「ウッドスモーク」などの味わいを捉える事ができ、飲み口は意外にも滑らかでジューシー。
そして最後にはほのかな甘みが残る、優しいフィニッシュ。
この「スモーキーだけど飲みやすい」というフレーバー設計は、まさに初心者から中級者へのステップアップにもってこい。
「スモーキーなウイスキーって実はこんなに美味しかったんだ」と感じるきっかけになるのではないでしょうか。
ディーコンのボトルデザインと魅力
Traditional copper pot stills used in our distillation process lend their iconic shine to The Deacon’s stunning bottle, which looks like nothing else on the shelf or back bar, covered in an ornate pattern and stamped with our iconic mascot.
出典:ザ・ディーコン公式
ディーコンのボトルは、銅製ポットスチルを彷彿とさせるメタリックな仕上げが印象的で、この装飾はまさに製造工程とクラフトマンシップへの敬意を表すもの。
ボトルは、ガラス瓶に電気めっきで銅の装飾が施されており、ウイスキーのボトルとしては異質な仕上がり。
公式サイトでも「伝統的な銅製ポットスチルが私たちの蒸溜工程に使われ、その象徴的な輝きをボトルに反映しています」と記されています。
さらに、ラベルに描かれたペストドクター(ペスト医師)は、1300年代に疫病に立ち向かった知識と献身の象徴。
マスクの特徴的な鳥のようなくちばしは感染防護装備のひとつで、歴史的な職人としての“名匠”の側面を反映しています。
また、背景に描かれた十字はスコットランドの国旗 “スコッチウイスキー”としての誇りと起源を表現している点も見逃せません。
見た目だけでなく、“造り手の魂”そのものを踏襲させるデザインは、ただ飲むだけでなく眺めて楽しみたくなる魅力的な要素と筆者も感じています。
ウイスキー ザ・ディーコン テイスティング・レビュー
ザ・ディーコンの評価は?
実際にテイスティンググラスに注ぎレビューしていきましょう。
カラーはしっかり色づくアンバーブラウン。筆者の想定より少々濃く色づいています。
香りはまずはじめに感じるのはピートスモーク、その奥に柑橘系の爽やかな香りと麦芽のシリアルが混ざり合う。
口に含むと意外と甘やかで滑らか、アルコール感をあまり感じない。
しかしブレンデッドウイスキーというカテゴリーからは想像し得ないスモーキーなフレーバーが印象深く口中を支配していく。
飲み進めていくとローストしたマーマレードと混ざり合うスパイシーなニュアンスが下支えし味わいを立体的にしていることに気づかされる。
同時にヤングエイジのウイスキー特有のニューポット系の香りを秘めている。
ボディはヘビーというのとは少々異なる気もするが、スモーキーな味わいが主体でコシがある。
その反面、ブレンデッドウイスキーらしいスムースさも持ち合わせているのがディーコンの特徴
フィニッシュでも変わらずスモーキーな香りだちが前面に感じられる、そこにウッディでスパイシーなニュアンスが最後に訪れ、ゆっくり穏やかに消えてゆく。
加水すると甘みよりもビター感のあるスモーキーな味わいの骨格がしっかりと際立ちドライに感じる。
ロックにして冷やしこむとビター感を伴うシャープな印象。スモーキーフレーバーもしっかりと感じられ、主張のある味わい。
ハイボールにするとスモーキーで個性的だがバランスが良く、華やかで主役級のハイボールに。
THE DEACON Whisky「おすすめの飲み方」
日頃シングルモルトウイスキーをストレートで飲むことの多い筆者ですが、デイーコンはブレンデッドウイスキーながら味わい深く、ストレートでも楽しむことができるウイスキーだと感じました。
一方でそれ以上に高い満足度を感じとれたのがハイボール。
食事のお供としてでなく、これ1杯で成立する味わいはまさに圧巻、是非一度試してほしい。
ザ・ディーコン ウイスキーの味は?コストパフォーマンス&評価まとめ
The Deacon Whisky
- スモーキーなタイプのブレンデッドウイスキー
- 主役級のハイボールが絶品
- 特徴的なボトルデザイン
- スモーキー入門にも愛好家にも適した、モダンでバランスの取れた味わい
ブレンデッドウイスキーとしては個性的で秀でた存在と高い評価のウイスキー
『ディーコン ウイスキー』
その味のインパクトはアイラモルトには及ばないまでも、十分すぎるスモーキーフレーバーを纏っていました。
特にハイボールにした時のバランスの良さと伸びやかな味わいはウイスキー愛好家にこそ、ぜひ試してほしい。
その反面、これからスモーキーなウイスキーにチャレンジしたいと考えている初心者の方にもこの1本から始めるのはベターと感じます。
目を惹く派手なボトルデザインにも、ブランドの意志が込められているのにも好感を持ちました。
ブレンデッドウイスキーのこれまでの概念を覆す…
それでいて、丁度よいスモーキーでフルーティーなフレーバー…
ディーコン一度は試す価値のあるウイスキーではないでしょうか?
評価:コスパ良好
ジョニーウォーカーの中でも特にスモーキーさを強調した逸品。
スモーキーな原酒を多めに使用し、ピート感と重厚感が強め。
コク深く飲みごたえがあり、ディーコンと共に試したい1本。
ハイランド地方のスモーキー系シングルモルト「アードモア レガシー」
軽やかなピートとバニラのような甘みが特徴で、飲みやすさと満足度が両立する一本。
「柔らかなスモーク」から始めたい初心者にもおすすめ。
アイラ島のモルト原酒のみを使用したブレンデッドモルト。
爆発的なスモーキーさと塩気・薬品感がクセになる個性派。
ヘビーピートを求めるピートラバーに最適。
スコットランド・マル島の蒸留所が造るシングルモルト「レダイグ 10年」
しっかりとしたピートスモークとオレンジそしてオイリーな口当たりが特徴。
ディーコンよりもさらにコアなスモーキー体験をしたい人に。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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