【スプリングバンク・ロングロウ・ヘーゼルバーン まとめ】違いやウイスキーの種類と終売品を解説

スコットランド南西キャンベルタウンに位置する
スプリングバンク蒸留所

風光明媚でモルトの香水と称され、ウイスキー愛好家からの評価も高く人気の蒸留所。

生産されるのは 3種類のウイスキー

  • スプリングバンク
  • ロングロウ
  • ヘーゼルバーン

種類ごとのウイスキーの特徴や違いを解説

おすすめの飲み方や、各ウイスキーのラインナップ・終売品も紹介していきます。

Springbank スプリングバンク蒸留所

「スプリングバンク」はその響きの良い蒸留所のネーミングも手伝ってか、とても人気のあるシングルモルトウイスキーの蒸留所。

もちろんその人気はネーミングからだけの物ではなく、印象深い酒質がウイスキー愛好家の心を掴んで離しません。

スプリングバンク蒸留所の歴史

スプリングバンク蒸留所が創業したのは1828年。

スコットランド西部の海に囲まれたキンタイア半島先端の「キャンベルタウン」に蒸留所を開設。

創業したのはレイド家
その後すぐにミッチェル家が買収し、以来同家が現在まで独立資本で経営を続けています。

独立資本での経営は珍しいことで、他にはブリュックラディッ・アラン・ブラドノック等があげられます。

どちらも規模こそ大きくありませんが、素晴らしい蒸留所。

ちなみに「スプリングバンク蒸留所」はボトリングまでの生産の全てを行っています。

スプリングバンク蒸留所の特徴

  • 使用するすべての麦芽を自家製麦のフロアモルティングでまかなっている
  • ローワインの一部を2回蒸留する特殊な2回半蒸留
  • 石炭の直火炊きでの初留釜の加熱
  • ボトリング施設を保有し、自社で瓶詰め
  • ボトラーズブランドケイデンヘッドと同資本でボトリングも同施設内で行う

他の蒸留所には無いスプリングバンク蒸留所ならではの製法。

キンタイア半島キャンベルタウン特有の気候と、この独特な製法にスプリングバンク蒸留所のオンリーワンな香りと味わいの秘密が有るようです。

2013年に公開されたスコッチウイスキーを題材にした映画「天使の分け前」では、なんとスプリングバンクの32年物が登場

スプリングバンク蒸留所は他にも2銘柄のシングルモルトウイスキーを生産。

ピートを炊き込み、2回蒸留で仕込むロングロウ。

それとは正反対ノンピート、3回蒸留で1997年から仕込み初めたヘーゼルバーン。

どれも個性豊かでウイスキー愛好家からも注目の高い銘柄。

スプリングバンクは蒸留回数やピートの炊き込み具合で3タイプの原酒を仕込んでいる珍しい蒸留所

その製法の違いを確認しながら飲み比べるのもおすすめ。

タイプの違う3種類のウイスキーを製造する蒸溜所

スプリングバンク蒸留所ではタイプの違う3種類のウイスキーを生産。

それぞれの違いや、ラインナップを調べて行きましょう。

スプリングバンク Springbank

  • 2回半蒸溜
  • ミディアムピート

蒸溜所名にもなっていてフラグシップ的存在のスプリングバンク。

「モルトの香水」と呼ばれる程の香り高さで人気を博しています。

ウイスキー評論家として名高いマイケル・ジャクソン氏は最高ランクの評価5を記しました。

製造工程で特徴的なのは”2回半”という蒸留回数。
蒸溜はストレートヘッド型の3基のポットスチルで行われ、ローワインの一部(8割)を再び蒸溜し原酒を構成。

熟成樽はラインナップそれぞれに使用する種類を変え、味の違いを際立たせています。

Brinyと表現される塩味と甘美な香り…
「スプリングバンク」というウイスキー原酒の唯一無二な魅力

スプリングバンクのラインナップ

記事執筆時点で流通しているスプリングバンクを紹介していきます。

限定品を含めるとかなりの種類、オススメの物をピックアップ。

スプリングバンク10年

ラインナップ中最も熟成年数が短い種類が10年

スプリングバンクらしさである「塩辛い」味わいや独特の香りを楽しむならまずはココから。

流通もある程度安定しており、価格も手が出しやすくオススメの逸品。

ハイボールでも楽しめるエントリーモデル

スプリングバンク12年

数量限定で定期的に発売される12年熟成のカスクストレングス

シェリーカスクで熟成された原酒も使用してボトリングされるリッチな仕様

濃厚で甘美な味わいが楽しめます。

スプリングバンク15年

15年という長期の熟成年数だけでなく特筆すべきは熟成樽に100%シェリー樽を使用している点。

シェリーカスクとの相性が良いスプリングバンクの魅力が溢れ出す一本。

スプリングバンク15年レビュー記事↓

スプリングバンク 15年 シェリー樽で華やかな味わい!塩気を感じるモルトウイスキー Springbank
スプリングバンク 15年 蒸留所・・・スプリングバンク蒸留所 地域・・・キンタイア半島 キャンベルタウン 熟成樽・・・シェ...

スプリングバンク18年

熟成に80%以上のシェリー樽を使用して生産されたスプリングバンク18年

長期熟成ならではの重厚で深い味わいを堪能。

飲み方はストレートで重厚さを堪能するがおすすめ

スプリングバンク21年

1990年代から定番商品として流通している21年

年に1回、少量のみがボトリングされる限定ウイスキー。

ゴールドのラベル、長期熟成、一度飲む価値アリの一本。

スプリングバンク25年

オフィシャルラインナップで最も長期熟成なのがこの25年

ボトリング本数は少量で価格もかなりのもの…。

リリースにより異なりますが、シェリー樽やポートワインの樽を熟成に使用し、リッチで重厚な味わいに仕上げてあります。

スプリングバンク ローカルバーレイ

スプリングバンク蒸留所が時代と共に異なるデザインでボトリングしてきた秀逸な限定ボトル

「ローカルバーレイ」

数多くの種類が熟成年数や熟成樽の違いによりボトリング

このシリーズの特徴は大麦麦芽へのこだわり

『ハイキャタデールファーム』で収穫されたオプティック種の大麦を100%使用

終売したオールドボトルが素晴らしい

時代と共に様々なボトルを生産してきたスプリングバンク

特級ラベルはもちろん90年代にも数々の名作がボトリングされました。

特級 スプリングバンク 12年 ストーンフラゴン

スプリングバンク 終売 オールドボトル

ウイスキー特級と分けられた頃のスプリングバンク

級別が使用されていたのが89年までなので80年代にボトリングされたウイスキーという事になります

終売した後も90年代はわりと入手しやすく、100プルーフの物と2種類あり人気を博しました。

味は12年熟成とは思えない程の濃厚さ、オールドボトルらしい穏やかながらも甘酸味を伴った華やかな味わいはかなり印象的。

当時生産数が多かったためか、記事執筆時点でもそれなりに流通しています

赤アザミ&青アザミと呼ばれるスプリングバンク
  • 赤アザミ:バーボンカスク熟成
  • 青アザミ:シェリーカスク熟成

確かこのように熟成樽によってアザミの色が変わっていたように記憶しています。

アザミはスコットランドの国花でラベルによく使用されるデザイン。

終売してしまったトールボトル90年代のスプリングバンクには名作が多く、当時愛飲していたのを思い出します

スプリングバンクは終売してしまったオールドボトルもそれなりに現在でも流通しています。

手頃な価格のボトルを探しましょう。

⇒現在入手可能なスプリングバンク

ロングロウ Longrow

  • 2回蒸留
  • ヘビーピート
  • フェノール値:50~55ppm

ピートのみを使用し48時間をかけ、スプリングバンク蒸留所で精麦された大麦麦芽を使用。

キャンベルタウンモルト特有の潮っぽい芳香に馴染むように潜むスモーキーフレーバー

アイラモルトほどのインパクトは無いかもしれませんが、心地の良い個性的な味わい。

ロングロウ Longrow

ノンエイジのスタンダードボトル「ロングロウ」

価格的にも流通も安定的で、一度は飲んでおきたいウイスキーの一つ。

飲み方もロックやハイボールでも楽しめます。

ロングロウを知るにはまずはココから

ロングロウ18年

4,500本のみの限定生産でボトリングされた「ロングロウ18年」

日本へは180本のみの限定入荷

  • リフィルシェリー樽:60%
  • ファーストフィルバーボン樽:40%

味わいに大きく影響を与える熟成樽を使用
ストレートで飲むと重厚な味わいが口中に広がります

⇒現在入手可能なロングロウ

ヘーゼルバーン Hazelburn

  • 3回蒸留
  • ノンピート

1997年から仕込み始め、2006年からボトリングを始めた比較的新しい銘柄「ヘーゼルバーン」

名前の由来は1925年に閉鎖された、キャンベルタウンに以前存在した蒸溜所からのもの
スプリングバンク蒸留所のキャンベルタウンモルト復興への想いが込められています。

ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏が1920年に5カ月に渡り実習を行った蒸溜所。

スプリングバンク蒸溜所のサードラベル的な存在

ノンピートの大麦麦芽を使用し、3回の蒸留を行うローランドスタイルでの生産。

しかし、完成したウイスキーは平均的なローランドモルトよりも遥かに香り立ち高く華やか
穏やかながらも味わい深い銘柄。

ヘーゼルバーン8年

現在は終売してしまった8年熟成のヘーゼルバーン

  • バーボン樽:60%
  • シェリー樽:40%

熟成年数8年という短さを感じさせない仕上がり。

2006年からしばらくの間は、少量ですがこのボトルが流通していました。

ウイスキー初心者の方はハイボールやロックで飲むと飲みやすいながらもこれまでのウイスキーとの違いをはっきりと感じられるでしょう。

ヘーゼルバーン10年

100%バーボン樽を熟成に使用した「ヘーゼルバーン10年」

8年が終売したのちにモデルチェンジした形で登場

フルーティーでクリーミーなヘーゼルバーンの味わいを堪能できる逸品。

流通も現在は割りと安定している印象

おすすめの飲み方はストレートや少量の加水ですが、オンザロックもわるくない。

ヘーゼルバーン12年

100%オロロソシェリー樽熟成で贅沢な仕上げの「ヘーゼルバーン12年」

年間1回の限定リリースで、ここ数年間は日本国内でも少量ながら流通しています。

濃厚なシェリー樽由来の味わいとキャンベルタウンモルトの個性の融合が楽しめます。

タイミングが合えばネット通販でも購入可能

⇒現在入手可能なヘーゼルバーン

スプリングバンク・ロングロウ・ヘーゼルバーン 違いやウイスキーの種類 まとめ

スコットランド本土でも独特の気候、美しい自然環境から唯一無二のウイスキーを生み出しているスプリングバンク蒸留所。

個性的なのは原酒のみにとどまらず、タイプの違う3種類のウイスキーをボトリングしている点もウイスキー愛好家から高い評価を得ている点ではないでしょうか。

穏やかに過ごしたい少し疲れた夜には「ヘーゼルバーン」で癒しを…

匠に作られたウイスキーの複雑で繊細な芳香を堪能するには「スプリングバンク」で華やかに…

個性的な「ロングロウ」でキャンベルタウンモルトとスモーキーフレーバーの融合を楽しむ。

3種類を飲み比べるとスプリングバンクという魅力的なウイスキーの奥深さをさらに実感することが出来ます。

⇒ 現在入手可能な「スプリングバンク・ロングロウ・ヘーゼルバーン」

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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