バルヴェニー 12年ダブルウッド『飲みやすいだけじゃない芳醇なウイスキー』THE BALVENIE | ウイスキー 最高の銘柄を探して。。。
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バルヴェニー 12年ダブルウッド『飲みやすいだけじゃない芳醇なウイスキー』THE BALVENIE

バルヴェニー 12年 ダブルウッド

 

蒸留所・・・バルヴェニー蒸留所

地域・・・スペイサイド ダフタウン

熟成・・・12年

アルコール度数・・・40%

バルヴェニー蒸留所

 

スペイサイド地域の銘酒として多くのファンからの支持を集めているバルヴェニー蒸留所。

特にこの「バルヴェニー 12年ダブルウッド」は、飲みやすいウイスキーであることはもちろん豊かで芳醇な味わいが魅力。

バルヴェニーとはゲール語で「山の麓の集落」近隣の古城の名前から付けられています。

かの有名なグレンフィディック蒸留所と同じウィリアム・グラント&サンズ社の所有。

他にもこのふたつの蒸留所ほど有名ではありませんが「キニンヴィ」と「アイルサベイ」も同系列。

「キニンヴィ」はごく少量では有りますが、流通も見受けられます。

 

1975年に閉鎖してしまい、今では幻のモルトウイスキーとなってしまったレディーバーンも忘れる事は出来ません。

 

バルヴェニー蒸留所の創業

バルヴェニー蒸留所はグレンフィディック蒸留所が創業した1887年の5年後、1892年にスコットランドスペイサイド地域のダフタウンにて蒸留を開始します。

ウィリアム・グラント&サンズ社所有蒸留所の操業年

  • 1887年 グレンフィディック 
  • 1892年 バルヴェニー
  • 1966年 レディーバーン(閉鎖)
  • 1990年 キニンヴィ
  • 2007年 アイルサベイ

この中で通常入手が可能なのはグレンフィディックとバルヴェニーのみ。

その他はリリースされた経緯はあるものの、正規品では日本未上陸で生産本数も少なく高額でほとんど口にするのは不可能というのが現状。

 

かなり高価なウイスキーですが閉鎖蒸留所ゆえ2度と飲めない可能性も…

こちらの「キニンヴィ」も少量のボトリング、あまり目にする事がありません。

バルヴェニーとはゲール語で『山の麓の集落』

ダフタウンにある古城の名前から付けられています。

その敷地はグレンフィディックと隣接し、原料となる大麦や酵母は同じものを使用

仕込水にはコンヴァル丘陵の泉を使用し、この点はグレンフィディックと異なるところです。

 

フロアモルティングの採用

バルヴェニー蒸留所では、いまだに昔ながらのフロアーモルティングが行われています。

フロアーモルティングとはモルトウイスキー作りの工程で昔から伝統的に行われている製麦方法

蒸留所の床に大麦を広げ、職人がそれをシールと呼ばれる木製シャベルですき返します。

24時間体制で通常7日~10日くらいの時間を要する重労働。

コスト面や、近年のモルトウイスキーの需要増加により最近ではフロアーモルティングを採用している蒸留所は激減し、モルトスターと呼ばれる専門業者に製麦を依頼するのが一般的になりつつあります。

現在でもフロアーモルティングを行っている蒸留所

 

バルヴェニーの蒸留&熟成

グレンフィッディックの蒸留釜は中古品、しかしバルヴェニーではグラント社オリジナルのデザインを採用。

初留釜、再留釜合わせて8基。

ボール型のポットスチルで、ネックの部分にバルヴェニーボールと呼ばれるコブの様なものがついています。

このポットスチルの違いはグレンフィッディックとの味わいに大きな違いをもたらす要因の一つではないでしょうか。

バルヴェニーが使用する熟成樽は多種にわたり特徴的。

バーボン樽・シェリー樽はもちろん、ポートワイン樽・ラム樽なども使用。

現在では終売になりましたがアイラ島のモルトウイスキーの空き樽を使用した「アイラカスク」なども生産していました。

 

⇒現在入手可能な「バルヴェニー」

 

バルヴェニー 12年ダブルウッド

 

「ダブルウッド」その名が示す通りに熟成に2種類の樽を使用しています。

ラベルの脇にその詳細が記載。

・最初はバーボン樽に詰め熟成します。

 

・その後、バーボン樽で熟成されたウイスキー原酒をヨーロピアンオークのシェリー樽で後熟。

この熟成がバルヴェニーに円熟した旨みを与えます。

バーボン樽から得られる蜜やバニラを想わせるクラシカルな味わい、シェリー樽のウイスキー 特有のフルーティーで柔らかなまろみ…

バルヴェニーの味わいの根幹を支えるのがこの熟成のスタイルと言えます。

バルヴェニー 12年テイスティング・レビュー

バルヴェニー12年評価は?

実際にグラスに注ぎテイスティング&レビューしていきましょう

バルヴェニー テイスティング 評価

カラーは少々赤みを帯びた琥珀色。

香りは果実とハチミツが入り混じる甘い香り。

口に含むと穏やかで滑らか、飲みやすい印象を受けるが、同時に上質でバランスの良いウイスキーを飲んでいると感じる事が出来る。

ボディはミディアムからフルボディでしっかりと重厚。飲み進めていくと中盤辺りに樽からくる柑橘系の若干の苦みと酸味がより味わいに多重さを与えている。

フィニッシュに向かい、柔らかい甘みの中に織りなす複雑な香りが穏やかに口中に広がり、華やかな印象を残しながらゆったりと消えてていく。

少量の水を加水すると甘みもしかっりと感じられるが、苦みと酸味そしてスパイシーな一面も顔を出し面白い。

ロックにすると、とても穏やかで滑らか。ウイスキーが苦手な方にも喜ばれそうな味わい。

ハイボールにしても同様に飲みやすく好感は持てるが、バルヴェニー本来のバランス良い素晴らしさを堪能するには飲み方を加水~ロック位に留めておくのがおすすめ

 

バルヴェニー 12年コストパフォーマンス&まとめ

 

  • 軽めのシングルモルトに慣れてきた方へ
  • グレンフィディックとの飲み比べも
  • 一本を通して飲む価値あるウイスキー
  • 12年以上の熟成感を感じれる

 

ウイスキー愛好家の中で スペイサイド地域のお気に入りとしてこのバルヴェニー12年をお気に入りにあげられる方もすくなくありません。

シェリー樽熟成のウイスキーが持つ特有のフルーティーな味わいがバランスよく気品漂う味わい。

同系列の蒸留所グレンフィディックや、グレンリベットと比べると 同じ12年ものとしては若干割高感は感じるが、それを凌駕する素晴らしい味わいが バルヴェニーにはあります。

ブレンデッドウイスキーや軽めのシングルモルトウイスキーに慣れてきた方にもおすすめの1本。

グレンフィディック・バルヴェニー飲み比べ

兄弟蒸留所であるグレンフィディック12年と飲み比べてみてもやはりバルヴェニーの方がフルーティーで重厚感のある味わい。

熟成樽の違いもあるので一概には言えないと思いますがバルヴェニーのほうがウイスキー原酒自体に重厚感があるように感じました。

いずれにせよウイスキーを飲み始めたばかりでまだバルヴェニーを飲まれた事の無い方はもちろん 、家飲みウイスキーで銘柄に迷ったらとりあえずこのバルヴェニー12年を買っておけば失敗ないのではないでしょうか。

 

コスパ最高!! 

 


 

ダブルウッドと同じ12年熟成のウイスキーでありながらコチラはトリプルウッド。

オロロソのシェリー樽・ファーストフィルのバーボン樽・リフィルのバーボン樽の3種類の樽で熟成。

免税仕様で容量1000ml。コストパフォーマンスの面でも素晴らしい。

 


 

今や終売となってしまったバルヴェニー シングルバレル15年。

ミツの様な甘みでダブルウッドとはまた違った一面が見られます。

興味のある方はプレミアム価格になる前にお早めに。

 

終売後、新たにシングルバレル15年がシェリーカスクで発売されました

 

 


 

長期熟成、ポートワイン樽を使用した21年熟成品。

優美な甘みでとろける味わい。

少々値段は張りますが飲む価値ある逸品です。

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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