ニッカウヰスキーからニューリリースの情報が届きました。
今回は、原酒不足が 近年長く囁かれているシングルモルトウイスキー『余市・宮城峡』両銘柄からの発売。
毎年秋頃リリースされていた限定ウイスキーのリリースが昨年なかったので「とうとう終わりか」と思ったところに嬉しいニュースです。
今回 限定新発売されるウイスキーは
- シングルモルト余市 アップルブランデーウッドフィニッシュ
- シングルモルト宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ
アップルブランデーの樽を使用するのはニッカウイスキーとしては初の試み。
近年国内外から 注目を集めるジャパニーズウイスキーの限定アイテム
一体どんな仕上がりを見せているのでしょうか。
まだリリース情報が出たばかりなので、詳細全ては公開されていませんが、価格や味・予約方法や発売日など分かる範囲でまとめていきたいと思います。
余市&宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ
ニッカウヰスキーを代表する 二銘柄のシングルモルトウイスキー。
どちらも原酒不足による終売や値上げ、生産調整を繰り返している状況。
とうとう両蒸溜所の原酒を使用したブレンデッドモルトウイスキー「竹鶴」にも魔の手が及びます。
17年21年25年が終売。3月31日にノンエイジがリニューアル。
このニッカウイスキーの近況を考えても 今回の限定シングルモルトウイスキーには注目が集まる所。
限定ウイスキー「余市&宮城峡」発売日や値段・予約は?
- 発売日:3月24日
- 価格:15,000円(参考小売価格)
- アルコール度数:47度
- 容量:700ml
余市・宮城峡共に発売日は3月24日
アルコール度数は47度、現在流通しているウイスキーよりも高いアルコール度数に味わいの濃厚さを期待。
モスカテルフィニッシュが46度、前回の限定リリース時よりも1度高いのも気になります。
予約は出来る?
ここで気になるのが、流通。
近年、通常リリースのボトルも休売・終売を繰り返し、入手困難なのがニッカだけに限らず現在の国産ウイスキーメーカーの現状。
そんな状況の中、本数がそれ程多いとは思えませんが、予約販売も始まっているようです。
発売後…高価ではありますが、入手も可能。
余市 アップルブランデーウッドフィニッシュ
宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ
気になる方は早めのチェック&予約をオススメします。
なぜ?アップルブランデーウッドフィニッシュ
2020年はニッカウヰスキーの創業者竹鶴政孝と妻リタの結婚100周年にあたります。
竹鶴政孝は1920年にリタと結婚し、1934年に大日本果汁株式会社(現ニッカウヰスキー株式会社)を創業しました。
ウイスキーは熟成に時間がかかるため、創業の黎明期を支えたのはりんごを原料にした商品でした。
竹鶴の夢に生涯寄り添い続けたリタと、ニッカウヰスキーを支えたりんごへの深い敬愛を込め、竹鶴の夢の結晶ともいえる「余市」と「宮城峡」をアップルブランデー樽でフィニッシュさせた数量限定商品を開発しました。
ニッカウイスキーにとってリンゴジュースは思入れの深い商品。
ニッカ創業時の最も苦しい時代を支えました。
今回、アップルブランデーウッドフィニッシュに自社商品の樽が使用されたのか定かではありませんが、現在も限定品として販売されています。
フランスの特産品「カルヴァドス」ではなくアップルブランデー。
この弘前12年が熟成された樽も使用されているのでは?
限定ウイスキーの味わいは?
『シングルモルト余市 アップルブランデーウッドフィニッシュ』
力強く厚みのある味わいの『シングルモルト余市』を、アップルブランデーの樽でさらに熟成させることで、芳醇な甘さとピートのコクが調和した味わいを実現しました。りんごのコンポートのような甘い芳香とモルティで豊かな香り、アップルパイやフルーツクッキーを思わせる焼き菓子のような香ばしくスイートな味わいで、ほのかなピートと麦の甘さが心地よく続きます。
『シングルモルト宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ』
華やかで軽やかな味わいの『シングルモルト宮城峡』を、アップルブランデーの樽でさらに熟成させることで、爽やかな甘さとやわらかな渋みが調和した味わいを実現しました。落ち着いたウッディな樽の香りと甘く華やかな香り、フレッシュなりんごのみずみずしさ、フルーツケーキを思わせる甘酸っぱい味わいで、樽のほろ苦さと甘さが、シナモンのようなスパイシーさとともにゆっくり続きます。
余市では原酒由来の仄かなピート香にリンゴのスイーツを思わせるような甘い芳香…
宮城峡では元来穏やかでフルーティーな原酒の味わいに、樽熟成からのビターな味わいと甘酸っぱい果実味…
共にアップルブランデーフィニッシュというニッカの新しい試みにモルト原酒がどのように溶け込み、どのような作用が起こるか楽しみな所。
甘味は前回リリースされた「モスカテルウッド フィニッシュ」の方が強い予想もされますが、アップルブランデーによるフルーティーで複雑な酸味やほろ苦さの漂う余韻に期待が寄せられます。
限定ウイスキー「アップルブランデーウッドフィニッシュ」まとめ
ニッカウイスキーから限定リリースされる
「余市・宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ」
創業者の竹鶴正孝氏がリタさんと結婚して100年目の記念すべき2020年に、創業を語る上で欠かせない「リンゴ」に焦点を当てたウイスキーのリリース。
ウイスキー業界でも珍しいアップルブランデー樽での後熟に「どんな味だろう?」と思いが深まります。
近年リリースされた 余市や宮城峡の限定ウイスキー はネット通販で販売されても、予約の段階で完売することが多く見受けられます。
興味がある方は早めのチェックをオススメします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを