スコッチウイスキー3大ブランドの一つに数えられる「バランタイン」
サントリーが輸入代理店を務めている事もあり、日本国内でも知名度が高く多くの種類が流通しているウイスキーの銘柄。
最初に飲んだスコッチウイスキーがバランタインという方も多いのではないでしょうか。
スーパーなどの量販店でも多く販売されているファイネストを始め…
一度は飲んでみたい、誰もが憧れる30年物まで…
種類が豊富なのもこのブランド「バランタイン」の魅力。
各ラインナップをまとめて解説。
ハイボールにおすすめの種類や飲み方、限定ボトルにも触れていきたいと思います。
ブレンデッド・ウイスキー「バランタイン」とは?
ウイスキー バランタインが誕生するまでの歴史、成功を収めるまでの奇跡には大変興味深い物があります。
紋章やキーモルトなどバランタインならではの魅力を解説。
スコッチウイスキー バランタインの誕生
誰もが知るスコッチブレンデッドウイスキー「バランタイン」を世に生み出したのは、ジョージバランタイン&サン社。
始まりは1827年、小さな食料品店としての創業でした。
創業当時、ウイスキーの取り扱いは事業全体の中でも小規模な状態からのスタート。
しかし後に酒税法の改正・政府公認の蒸留所や ブレンデッドウイスキーの誕生など、ウイスキー産業に追い風が吹くと、ジョージもブレンダーとしてグラスゴーに進出しウイスキー事業に力を注ぎます。
そして後の1895年、ヴィクトリア女王からジョージ・バランタイン&サン社に王室御用達証明書が授与されました。
このことが現在までのバランタインの大躍進のきっかけになったことは言うまでもありません。
現在でもラベル中央にはその証として紋章を描くことを王室より認可されています。
バランタインに輝く紋章の意味は?
バランタインのラベルに細やかに描かれる紋章
それぞれのアイコンには意味があります。
両サイドにはスコットランドの国旗セントアンドリュースが配置。
中央に描かれている盾には4つのエレメントが描かれています。
- 大麦
- 清流
- ポットスチル
- 樽
ウイスキー バランタインが出来上がるまでのストーリーがそこに凝縮。
↓4エレメントの解説動画
盾の下には国家のアザミとそれを囲うように「全人類の友」を意味する「Amicus Humani Generis」と記されています。
バランタインのウイスキー原酒 キーモルトは?
バランタインは複数のシングルモルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーを合わせて生産されるブレンデッド・ウイスキー。
使用される原酒の中で、ブレンドされる際に特に重要視される銘柄をキーモルトと呼びます。
- グレンドロナック
- グレンカダム
- オールドプルトニー
- グレンバーギ
- バルブレア
- アードモア
- トーモア
- ミルトンダフ
- グレントファース
- インペリアル
- スキャパ
- ラフロイグ
- アードベッグ
名だたる蒸留所が名を連ねます。
種類によって使用比率など異なりますが、ここに上げているのは使用原酒の一部。
マスターブレンダーの高いブレンド技術により、あの繊細で華やかなバランタインが作りあげられます。
バランタイン17年では「魔法の7柱」と呼ばれる蒸留所のシングルモルトウイスキーをバランタインの名のもとにボトリングしています。
限定品ではありますが、素晴らしいウイスキー
ストレートで味わうのがオススメの種類。
ウイスキー原酒を守るガチョウ軍団
バランタインでは大変多くのガチョウが飼育されています。
その役割は、貯蔵されるこれからバランタインとなるであろう原酒を守るため。
いわば番犬のような役割。
ガチョウは番犬よりもエサ代が安く、耳も目も良いので 泥棒よけの対策として効果的。
バランタインのトレードマークの一つとなっています。
バランタイン ウイスキーの種類
ウイスキー バランタインは世界的に見ても人気の高い銘柄。
大変多くの種類をラインナップしています。
熟成年数による線引き、熟成樽や原酒の個性に特化したものなどその個性は様々。
価格やコスパを考え、自分に合った一本を選んでみましょう。
ハイボールやオン・ザ・ロックなどおすすめの飲み方も記していきます。
バランタイン ファイネスト
バランタインのエントリーモデル的 立ち位置なのがこのファイネスト
値段も最もリーズナブルで、日々の晩酌やハイボールにおすすめのウイスキー
しかし、原酒の若さやモルトウイスキーの使用比率からか、アルコール感が多少強く現われ、バランタイン特有の華やかな芳香があまり感じられない
バランタイン バレルスムース
使用する原酒に内面を焦がしたオーク樽でフィニッシュをかけて作られたバランタイン。
少々粗さは感じるが濃厚な味わい。
コスパを考えると 満足度は高いのではないでしょうか
ハイボールやロック、水割りにおすすめ。
おすすめ度:
バレルスムースは ハードファイヤード終売後に発売された商品。
コンセプト的に見ても、名所変更を伴うモデルチェンジのようなものでしょうか
バランタイン7年
ラインナップ中最も若い熟成表記のウイスキー「バランタイン7年」
オーク樽で7年熟成したのちに、バーボンバレルでのフィニッシュ。
ハイボール好きにもオススメの一本
おすすめ度:
バランタイン7年の味わいなど詳しく記載↓
バランタイン12年
バランタイン12年は、厳選された40種類以上の原酒をブレンドして 作られたウイスキー
コスパに優れた素晴らしいウイスキー
バランタイン12年でのハイボールは絶品。
おすすめ度:
バランタイン12年について 詳しく記載
バランタインブレンデッド モルト12年
バランタインで使用されているシングルモルトだけで構成されたブレンデッドモルトウイスキー。
甘味を伴う香り立ちが華やかで、ストレートでも楽しめるウイスキー。
上記の12年より値は張りますが、コスパの面から見てもかなり優れていると感じます。
サントリーからの正規品は発売されていません。
興味がある方は流通が安定している内に
ストレートで楽しめる逸品。
おすすめ度:
詳細や味わいをレビュー↓
クリスマス限定!!バランタイン
不定期ですが、毎年クリスマス頃に限定発売されている「バランタイン クリスマスリザーブ」
マスターブレンダーが雪・結晶・聖夜をイメージして原酒から厳選して特別にブレンドした逸品。
通常のバランタインよりもフルーティーな甘さが目立ち、飲みやすい。
価格も抑えめで凝ったパッケージ、ちょっとしたクリスマスプレゼントにもオススメ。
おすすめ度:
バランタイン マスターズ
バランタイン第5代マスターブレンダーのサンディ・ヒスロップ氏が先代がプライベートで嗜んでていた味を表現。
梨やオレンジを感じる甘くフルーティーな味わい。
原酒に長期熟成のモルト原酒を使用。
実際の売価は17年物より少しリーズナブルな感じ。
バランタイン17年
17年以上の原酒を使用してブレンドされたウイスキー
華やかで、飲み心地穏やかな味わい…
バランタインの素晴らしさを堪能するには17年がおすすめ。
飲み方はオンザロックや、加水してトワイスアップなど、ウイスキーの味わいが強く感じられるものがおすすめ。
バランタインの素晴らしさを知りたければまずはこのウイスキーを・・・
おすすめ度:
↓オールドボトルで陶器ボトルのベリーオールド17年
現行品と異なる濃密な味わいが堪能できます。
↓バランタイン17年について詳しく記載
バランタインリミテッド
バランタインのイメージカラーであるロイヤルブルーのボトルで詰められた限定品
美しい佇まい、高級感のある外箱などご贈答品としてもピッタリな一品。
↓バランタインリミテッドについて詳しく記載
バランタイン21年
IWSCで最優秀金賞を受賞したウイスキー「バランタイン21年」
最低でも21年以上の熟成を重ねた原酒のみをブレンド。
蜂蜜を思わせるような濃厚な甘みと熟成感。
この辺りの種類からが上位モデル、値段がグッと上がります。
バランタイン30年
今や高級ウイスキーの代名詞的存在の「バランタイン30年」
一度は飲んでみたいウイスキーとして良くあげられる憧れのウイスキー。
30年の長い熟成年数を経て完成した味わいは力強くも繊細、深い余韻による充足感はさすがの一言。
このクラスのウイスキーの絶妙なバランスを体感するには、ストレートor少量の水で加水するのがおすすめ。
ハイボールおすすめランキング ベスト3
ここまで数々の種類のバランタインを紹介してきましたが、ハイボールで飲むにはどの銘柄が最も相性が良いのでしょうか?
コスパを重要に考え、個人的におすすめのランキングをご紹介。
バランタイン12年をソーダで割り、完成したハイボールから立ち上る華やかな唯一無二の香りは素晴らしいの一言。
ブレンデッドモルトも含めて、価格が抑えられているのもランキング上位にした理由。
バレルスムースは想像よりも飲み応えがあり、ハイボールにしても消えない主張に好感が持てました。
↓ハイボール用のウイスキーをお探しの方へオススメ
バランタイン おすすめの種類や飲み方ハイボール人気ランキングまとめ
- バランタインはスコッチ・ウイスキー三大ブランドの一つ
- 種類が豊富
- 味わいや飲み方で選ぶ
- 限定リリースも豊富
数あるスコッチウイスキーの中で、3大ブランドにも数えられ、親しみ深いウイスキーの一つである「バランタイン」
居酒屋などでもよく見かける銘柄で、ウイスキー愛好家ならずとも飲んだ事があるという方も多いと思います。
しかし、ラインナップは多岐に渡り、どの種類を選ぶかによりその味わいは大きく変わります。
ハイボールには12年、バランタインである所以を堪能するには17年。
筆者の見解はこんなところでしょうか。
バランタインは、個人の趣向や飲み方を考慮に入れて選べば、満足度・コスパ共に大変高いと感じるウイスキー…
限定品も近年積極的にボトリングされているので合わせてチェックしてみて下さい
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
バランタインの次はシェリーカスクのウイスキー
フルーティーで濃厚な味わいを堪能しましょう↓