ウイスキー愛好家からの高い人気で、コスパに優れるスコッチ シングルモルト・ウイスキー「アラン」
今回の記事ではラインナップの中でも品薄になるほど高い評判を獲ている
アランシェリーカスク
ウイスキーを実際にテイスティングし、定価やおすすめの飲み方をレビュー。
味わいを記しコスパと共に評価していきます。
アランシェリーカスク
- 蒸留所:アイルオブアラン(ロックランザ)蒸留所
- 地域:アラン島 ロックランザ村
- 熟成年数:ノンエイジ
- 熟成樽:シェリーカスク(ファーストフィル)
- アルコール度数:55.8%(カスクストレングス)
アランシェリーカスク Arran Sherry Cask
独立資本でブレンデッドウイスキーへの原酒供給を生業とせず、シングルモルトウイスキーの生産に注力するこだわりのクラフトディスティラリー「アラン蒸留所」
アランは近年、定番ラインナップウイスキーすべての値上げを断行。
しかし、その人気は衰える所を知らず品薄状態が続いています。
プレ値が付き、定価以上の価格で販売されている事もしばしば…
アラン ウイスキーの種類や特徴などについては以前触れました↓
アランシェリーカスクの熟成樽は?
アラン シェリーカスクは、定番ラインナップ中 唯一の100%シェリー樽で熟成されたウイスキーその上カスクストレングス、その味わいは濃厚。
ノンエイジで熟成年数は記されていませんが使用される熟成樽は
「ファーストフィルのシェリーホッグスヘッド」
「ファーストフィル」のみを使用する事により、ウイスキー原酒は香り立ちやフレーバーにリッチでフルーティーな恩恵を存分に受ける事が出来ます。
※ファーストフィル シェリー樽とはシェリー酒を熟成し、払い出した後に他のお酒を熟成させることなく最初に使用されるシェリー樽。
カスクストレングスでシェリー樽「アルコール度数や定価は?」
- 定価:7,000円
- アルコール度数:55.8度
オフィシャルラインナップとしては、異例のカスクストレングス55.8度という高いアルコール度数でボトリング。
一般的に行われている加水を行わないことにより、アランのウイスキー原酒本来の味わいとシェリーカスクの相性の良さに触れる事が出来ます。
公式ラインナップ中カスクストレングスでボトリングされるもう一つのウイスキー「アランクオーターカスク」も合わせてチェック。
ハイプルーフが織りなすパワフルながらも清々しい味わい↓
アランシェリーカスク再度値上げ(価格推移)
2023年に値上げが行われました。
アランシェリーカスクの定価は7,000円
2022年以前の定価と比較すると1,500円の値上げ。
アランシェリーカスク2022年の定価は6,000円
2022年に行われた値上げ前は5,500円でした。
アランシェリーカスクここ数年の定価の価格推移は
5,500円 → 6,000円 → 7,000円
シェリー樽熟成でカスクストレングス、この仕様ならば値上げ後の価格でも定価販売で品薄になるのも頷けます。
価格推移でみても、ここ数年はアランのラインナップのほとんどが値上げ傾向にあります。
試すなら早めの方が良いかもしれません。
「アランシェリーカスク」テイスティング・レビュー
アランシェリーカスクの評価は?
実際にテイスティンググラスに注ぎレビューしていきましょう
カラーは少々赤みがかったアンバーブラウン。シェリーカスクのウイスキーとしては淡めのカラーに感じます。
香りは ベリー系フルーツ、カシスのような甘い香りと素朴な麦芽にチョコレート。
口に含むとアルコール感のある刺激はあるものの、シェリー樽特有のサルタナレーズンのような多少の酸味を伴う甘みが印象的に口中を支配していく。
次に感じるのは柑橘系の爽やかな酸味とダークチョコレート。
酒齢に若さは感じるが、ボディは厚く飲み応えがありパワフル。
フィニッシュでは干しぶどうのような甘みと柑橘の香りは変わらず、そこにウッディーでビターな印象が混ざり合いながら長く続く。
加水すると シェリーカスク由来の干しぶどうのような味わいが引き続き感じられるが、 華やかな柑橘系の印象が若干強くなり異なるバランスが楽しめる。
ロックにしてもシェリーカスク由来の甘みが閉じきることなく感じられるが、ビターな印象が影を残す。
ハイボールにすると、シェリー樽特有の少々ヒネた香りが上がり好みが分かれるところ
Arran SherryCaskおすすめの飲み方
高いアルコール度数を誇る「アランシェリーカスク」
加水することで、濃厚パワフルな味わいが華やかで柑橘を思わせる味わいに変化していくのが面白い。
ストレートで飲んで旨いウイスキーであるのは間違い有りませんが、加水することによって変わる味わいのボディバランスをぜひ試してほしい。
「アランシェリーカスク」定価や味わいをコスパで評価 まとめ
Arran Sherry Cask
- 100%シェリー樽熟成
- 定番ラインナップだが品薄
- カスクストレングスで高いアルコール度数
- ノンエイジだがのみごたえある逸品
- 定価以上の満足感
- 開封後、少したってからが美味い
2020年にボトルデザインの変更を行い、さらなる高い注目を浴びているアランモルト ウイスキー。
アランシェリーカスクはレギュラーラインナップで唯一の100%シェリー樽熟成。
(アラン21年も100%シェリーカスク熟成ですが年に1度の限定リリース)
熟成年数表記のないノンエイジでのボトリングで構成原酒に多少の若さは感じます。
ヤングエイジ特有のパワフルな味わいに、シェリーカスクからのチョコレートやベリー系フルーツを想わせる恩恵…。
筆者は開封後、数カ月の時間経過によりウイスキー原酒が開き、味わいが少々滑らかな状態に変化した所が好みでした。
スワリングした時にたち昇る甘やかな芳香がより柔らかで、味わいも重厚で粘性を感じる変化を遂げたように思います。
現在スコッチ業界ではシェリー樽不足が囁かれ、数々のウイスキーが品薄・終売の道を辿っています。
アランシェリーカスクは、定価6千円程度で買える数少ないシェリー樽熟成のウイスキー(値上げで現在は定価7,000円)。
流通が不安定な点はマイナス面では有りますが、日常使いしたいウイスキーの最右翼であることは間違いありません。
筆者個人的にも、定価で見つけたら間違いなく購入するであろうウイスキー最高の銘柄の1つ。
評価:コスパ優良
シェリーカスク熟成のウイスキーとは ひと味違うフルーティーな味わいのアランポートカスクフィニッシュ。
アルコール度数50度・ノンチルフィルターでのボトリングでフルーティーで更に重厚な味わい
アラン好きならば、一度は試しておきたい逸品。
ボトラーズブランド「BBR」が生産する「クラシックシェリー」
シェリーカスクで熟成されたシングルモルトウイスキーのみをブレンド。
低価格の割に重厚なシェリー樽の個性を感じられるコスパに優れた逸品。
アランシェリーカスクと同様に高いアルコール度数を誇るグレンファークラス105
容量1リットルの大容量でコスパが良く、多くのウイスキー愛好家に愛されているウイスキー。
「グレンファークラス105」レビューしました。
味わいをコスパで評価↓
シェリー樽の中でも取り分け濃厚なウイスキーが仕上がるペドロヒメネスシェリーの樽が使用されたウイスキー。
しかも、使用原酒はピーテッドのシングルモルト。
5千円程度の価格でこの仕様は目を見張るものがあります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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