2025年「アードベッグデー」に向け、また一つ注目すべき限定ボトルが登場します。
アードベッグ スモーキバース
アードベッグといえば、スモーキーな香りとパワフルな味わいで世界中に熱狂的なファンを持つアイラモルトの代表格。
今回のスモーキバースは、その”スモーキーさ”をさらに進化させた、まさに「アードベッグらしさ際立つ一本」
この記事では、
- スモーキバースの定価・発売日・予約
- アルコール度数や熟成樽などの詳細スペック
- 公開情報をもとにした味わいの考察(スモーキー×フルーティ)
を分かりやすく解説します。
「アードベッグ好きは見逃せない…」そんな魅力満載のアードベッグスモーキバース、をチェックしていきましょう。
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アードベッグ スモーキバースとは?2025年アードベッグデー限定ボトル
アードベッグスモーキバース(SMOKIVERSE)は、2025年の「アードベッグデー」にあわせてリリースされる、年に一度の特別限定ボトル。
アードベッグデーとは、世界中のファンが集い、アイラ島の蒸溜所と心をひとつに祝うイベント。毎年この日に合わせ、蒸溜所はユニークなテーマボトルを発表してきました。
これまでのアードベッグデー歴代限定ボトルやその詳細まとめ↓

スモーキバースのコンセプトは“高重力実験”
今年のテーマは
“高重力実験(High Gravity Experiment)”
宇宙を想起させるコンセプトとともに、味わい・デザインともにアードベッグの革新性が詰まった1本。
2025年限定ボトルでキーワードに採用されたのは「ハイ・グラビティ・マッシュ」。
これは糖化工程において通常より多くの麦芽(グリスト)を使用することで、より糖度の高い麦汁(マッシュ)を得る技術。
結果、フルーティでエステリーな原酒を生み出すことができます。
この製法によって生まれた原酒は、アードベッグならではのスモーキーさに加え、トロピカルフルーツや黒糖のようなリッチな甘さを持ち、まさに“重力の中心に引き込まれる”ような香味体験を提供してくれます。
“高重力”という言葉から、原酒の重厚さと宇宙的スケール感の両方をかけ合わせた遊び心を筆者は感じました。
ネーミングの意味と、ボトルデザインの背景
「スモーキバース(SMOKIVERSE)」という名称は、アードベッグの象徴であるスモーキーさと、宇宙・多元宇宙を融合させた造語。
これは、あらゆる香味要素が引力に引き寄せられるように集まり、ひとつの“銀河”を形成するという世界観の現れ。
ボトルデザインもそのテーマに沿っていて、銀河を思わせる幻想的な背景に浮かぶアードベッグのボトルが描かれています。
ブラックホールのような強い引力と、たき火の煙が広がるイメージが視覚的に表現されており、見た目にも高揚感を与えるデザイン。
スモーキバースのスペック詳細【アルコール度数・熟成樽など】
- 発売日:5月14日
- アルコール度数:48.3%
- 熟成年数:ノンエイジ
- 熟成樽:バーボン樽
- 定価:19,800円(税込)
アードベッグ スモーキバースは、見た目のインパクトだけでなく、中身のスペックも非常にユニーク。
ここでは、公開されている基本情報から、味わいの背景にある「造り手の意図」を読み解いていきましょう。
アルコール度数・熟成年数|パワフルさと若々しさのバランス
まず注目すべきは、アルコール度数48.3%という高めの設定です。
通常、市場に出回るシングルモルトウイスキーは40〜46%が一般的。
昨年のアードベッグデーでリリースされた「アードベッグスペクタキュラー」も46度でした
それに対して、スモーキバースはカスクストレングス(樽出し原酒)に近い濃さでボトリングされており、これはアードベッグの個性をストレートに味わってもらうための選択と考えられます。
アルコール度が高いと、「きついのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、実は香りの広がりや複雑さを引き出すためには必要な要素とも言えます。
水をほんの少し加えることで、香りがふわっと開き、スモーキーさとフルーティさがより鮮やかに感じられるのも魅力です。
なお、熟成年数は非公開ですが、これまでの傾向と定価設定から考えると、5〜10年程度の比較的若い原酒を主体にしていると考えられます。
若い原酒は、ピート(泥炭)の煙香がダイレクトに出やすく、フルーティなエステル香が立ちやすいという特徴があります。
そのため、年数にこだわるよりも、「味わいのインパクト」として設計された一本だと言えるでしょう。
使用されている熟成樽|甘さと煙が交差する”バーボン樽”
スモーキバースに使用されているのは「バーボン樽」
この樽を使うと、以下のような香りがウイスキーに移ります
- バニラのような甘さ
- ココナッツのニュアンス
- キャラメルやトーストオークの香ばしさ
バーボン樽は、アードベッグ原酒が持つスモーキーな味わいに、まろやかさや甘みのレイヤーを加える役割を担っています。
予約は?どこで買える?これまでの流通と販売形式の傾向
アードベッグ スモーキバースは、数量限定、定価販売では即完売が予想される人気ボトル。
予約・購入の主な方法は以下の通り。
- アードベッグ公式オンラインショップ(Ardbegjp.com)
→ 例年、アードベッグ・コミッティー会員向けに先行案内あり - 百貨店や一部の酒販店(伊勢丹や高島屋など)
→ 店頭抽選や事前予約あり(数量限定) - オンラインショップ(楽天市場・Yahoo!・Amazonなど)
→ プレミア価格での出品も多く、注意が必要
特に、2025年5月14日以降が納品開始日とされており、各販路ではこの日を目安に販売がスタートします。
確実に手に入れたい方は、早めのコミッティー登録がおすすめです。
アードベッグ スモーキバースの味わいは?
まずは最初にアードベッグ公式が出しているテイスティングノートを箇条書きで簡単にまとめてみましょう
- スモーキー・エステリー・フルーティな香味が融合
- 大麦をトーストした様な香ばしさ
- 甘いスモークとトロピカルフルーツ
- 芳醇でクリーミー、そしてスパイシーな口当たり
- ウッディな風味を黒糖のような甘さか包み込む
- 長く続くスモーキーな余韻
アードベッグ蒸留所の最高蒸留・製造責任者であるビル・ラムズデン博士は「最初の一口を飲んだ瞬間、スモークしたバブルガムと熟した大麦を思わせる、甘くフルーティーな香りの新たな次元が広がる」と記しています。
筆者がアードベッグスモーキバースに期待するのは「甘み・スモーク・香ばしさ」という相反する要素が1本に詰め込まれフルフレーバーなウイスキーへ仕上がりを見せてること。
そこに熟成樽からくるウッディでスパイシーな味わいが溶け込めば、口にした時の高揚感は計り知れないものになる事が容易に予想できます。
懸念点としては甘みの方が強すぎてスモーキーな味わいが損なわれたような感覚に陥ること、これまでのアードベッグデー限定ボトルを振り返れば、そんな思いも払拭されるような気もしますが…。
【アードベッグ スモーキバースまとめ】味や定価予約をチェックしてスモーキーを楽しもう
2025年アードベッグデー限定ボトル
アードベッグスモーキバース
今年はアードベッグ コミッティー25周年となる記念の年。
アードベッグの真骨頂であるピート香に、トロピカルなフルーティさが融合した革新的な1本がリリース。
その背景には“高重力実験”というテーマのもと、糖度の高い麦汁から生まれた芳醇な原酒の存在があります。
麦芽の甘みとスモーキーな余韻を楽しめるウイスキー
バニラや黒糖のような甘みに始まり、クローブやたき火のようなスモーキーな余韻で締めくくられるスモーキバースは、飲む者をアードベッグの“ユニバース”へと引き込みます。
出逢えた際にはその唯一無二の香味体験をおすすめします。
数量限定のため入手困難になる前に、定価・予約・発売日をしっかりチェックして限定ボトルの魅力を堪能しましょう。
毎年のアードベッグ・デー限定ボトルは、それなりに入荷があるものの入手競争が起こり、フリマアプリなどでは多少の値上がりが起こっているのも現状、できるだけ早めのアクションがおすすめです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
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