蒸留所・・・ハイランドパーク蒸留所
地域・・・オークニー諸島メインランド島
熟成・・・ノンエイジ
熟成樽・・・アメリカンオークのシェリーカスク・バーボンカスク
アルコール度数・・・45.9%
ハイランドパーク ヴァルキリー
ハイランドパーク蒸留所がリリースする限定品3部作「ヴァイキング レジェンドシリーズ」
その第1弾として発表された「ハイランドパーク ヴァルキリー」
ボトルデザイン変更後に発売された限定品。
ハイランドパークの限定品といえば「ヴァルハラ・シリーズ」を始め、高価な商品が多かっただけに今回の比較的リーズナブルな「ヴァルキリー」には期待が寄せられます
こちらは「ヴァルハラコレクション」の後にリリースされたファイアエディション。
リフィルのポートワイン樽での熟成。
ハイランドパークではかなり珍しい仕様。
ハイランドパーク蒸留所についてはコチラから
ヴァルキリーとは?
「ヴァルキリー」とは、主神オーディンの命を受けて天馬に乗って戦場を駆け、戦死した勇士を選びとって天上の宮殿ヴァルハラへと迎え入れる役割を持つ、北欧神話における女性的な存在です。
勇士達はラグナロクでの戦いに備えて、世の終わりまで武芸に励むといわれています。
日本では「ワルキューレ」といった方がなじみ深いでしょうか。
「ヴァルキリー」とはドイツ語読み。
北欧神話に登場し、オーディンの使者とし戦場をかける女神。
オーディンと言えば、ヴァルハラコレクションにて、同名のウイスキーが限定発売された事もあります。
高価ではありますが、一度は飲んでみたいウイスキー。
16年熟成カスクストレングスでこのパッケージ、魅力的です。
上記画像「ハイランドパーク ヴァルキリー」のパッケージに描かれているのは、角の器にいれた蜂蜜酒を神に捧げているヴァルキリーの様子を描くイメージ画
デザインを手がけたのはジム・リングビルド。
オークニー島最初の伯爵だったと言われる人物を曽祖父に持ち、バイキングが祖先のデンマーク人。
ハイランドパーク ヴァルキリーの熟成樽
- アメリカンオークのシェリーカスク原酒
- バーボンカスクの原酒
ハイランドパーク蒸留所が保有する幅広いアメリカンオークのシェリーカスクと、バーボンカスクの原酒をバランスよくブレンドしボトリング。
⇒ 現在入手可能な「ハイランドパーク」(ネット通販)
テイスティング「ハイランドパーク ヴァルキリー」
カラーはしっかり色づく黄金色。
香りはシェリー樽由来のフルーティーで粘性を感じる甘い香りと麦芽の香りが混ざり合う。
口に含むとまずシェリー樽からの甘味が印象的に広がり、徐々にスパイシーな味わいと、わずかながらスモーキーな味わいがそこへ溶け込んで行く。ボディはミディアムくらいでそれなりの飲み応えが感じられる。
フィニッシュではシェリー樽特有のフルーティーな甘みと焦げた麦芽にバニラ、ダークチョコレートにわずかながらシャープな酸味が混ざり合う。
加水するとシェリー樽特有の甘みが印象を強くし、若干ながらイオウ臭も伴う。
ロックにすると先ほど迄の甘みよりも、苦味や焦げた感じが前面に感じられる。
ハイボールにするとイオウ臭が少々際立ち、好感が持てませんでした。
ハイランドパーク12年と比較
ハイランドパークヴァルキリーは数量限定でのリリースというだけあり、12年熟成品よりも強いフレーバーが感じられる。
シェリー樽からくるフルーティな味わいをより認識できる点も好感が持てます。
コストパフォーマンス&評価まとめ
ハイランドパーク ヴァイキング レジェンドシリーズ3部作の一つ「ヴァルキリー」
オークニー諸島は過去、バイキングによって支配されていた場所。
その歴史的背景から、近年ハイランドパークは北欧神話にまつわるネーミングのウイスキーを多数リリースしています。
シェリー樽熟成原酒のフルーティーな味わいと、複雑に混ざり合うバーボンカスク由来の力強さ、女神「ヴァルキリー」その名に相応しい味わいに思えます。
限定品3部作の第一弾としての今作品。
コストパフォーマンスから見ても十分に期待に答えてくれるウイスキーに仕上がっているのではないでしょうか。
評価:コスパ良好
免税店向けウイスキーとしてリリースされている「ザ・ウォリアー・シリーズ」
6種類のハイランドパークが現在リリース。
1,000mlの大容量でコストパフォーマンスがかなり良い物も。
以前そのうちの一本をレビュー。
ハイランドパークは、ウイスキーのインディペンデントボトラーである「ゴードン&マクファイル」から多くの種類ががリリースされています。
下記の様な熟成年数の浅い物から、カスクストレングスで長熟の物まで様々。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを