2025年、アードベッグファン待望の限定シリーズ「アンソロジー」がついに完結。
第3弾をもって最終章となる
『アードベッグ アンソロジー ベヒルズ・テール 15年』
スコットランドの幻獣“ベヒル”に着想を得た、15年熟成の希少なシングルモルトウイスキー。
クラシックなアードベッグらしいデザインとスペックでウイスキー愛好家が注目する魅力的な1本。
本記事では、
- アードベッグ ベヒルズ・テール 15年の発売日
- 定価や味・購入方法
- 熟成樽
- 買える場所
- 3部作を比較
この辺りを中心に、アードベッグ ベヒルズ・テール 15年の現在 開示されているリリース情報をまとめ徹底解説していきます。
アードベッグ アンソロジー 15年 ベヒルズ・テールとは?
2025年に発売される「アードベッグ ベヒルズ・テール 15年」は、アードベッグが展開する限定シリーズ「アンソロジーコレクション」の第3弾であり、物語の最終章を飾る特別な一本。
クラシックなアードベッグの個性を土台に、特別なデザイナーバーボンカスクによる熟成で、甘く繊細なニュアンスを加えた実験的なウイスキー。
数量限定のため、愛好家やコレクターの間で高い注目を集めています。
記事執筆時点では販売は始まっていませんでした。
販売や予約がスタートしたら上記リンクが反映します。
アンソロジーコレクションの概要と特徴
「アンソロジーコレクション」は、アードベッグがアイラ島の神話や幻獣に着想を得て展開する限定リリースのコレクション。
各ボトルは熟成年数や樽構成が通常ラインナップとは異なり、実験的かつ個性的な味わいを追求しています。
これまでに登場したのは2種。
- アードベッグ アンソロジー 14年 ユニコーンズ・テール
- アードベッグ アンソロジー 13年 ハーピーズ・テール
- アードベッグ アンソロジー 15年 ベヒルズ・テール(当記事)
すべての作品、今回同様、限定ウイスキーで発売直後に品薄からの即完売となるほどの人気を博しました。
第3弾「ベヒルズ・テール」がアンソロジー最終章
今回の「アードベッグ ベヒルズ・テール 15年」は、アンソロジーコレクションの締めくくりとして位置づけられています。
ビル博士が手掛けた特別な熟成樽を使用し、長期熟成によって唯一無二のフレーバーを実現。
シリーズ集大成にふさわしいスペックと、物語性を兼ね備えた一本。
スコットランドの幻獣「ベヒル」とは
「ベヒル」は、スコットランドに伝わる幻獣で、稲妻が走る夏の夜に現れると言われています。
長く蛇行する姿と神秘的な存在感は、今回のウイスキーの余韻の長さや複雑さに重ねられます。
アードベッグはこの伝説を、ピートスモークやスパイス、甘やかな香りのレイヤーで表現。
ベヒルの姿を追うように、香りと味わいが多重に変化していく様を楽しみたい。
アードベッグ ベヒルズ・テール 15年の発売日・定価・スペック
項目 | 内容 |
---|---|
商品名 | アードベッグ アンソロジー 15年 ベヒルズ・テール |
発売日 | コミッティー:2025年8月7日/一般:2025年8月26日 |
定価 | 22,000円(税別)/24,200円(税込) |
容量 | 700ml |
度数 | 46度 |
熟成年数 | 15年 |
熟成樽 | デザイナーバーボンカスク |
特徴 | アンソロジーシリーズ最終章、スコットランドの幻獣「ベヒル」に着想 |
アードベッグの限定シリーズ「アンソロジー」の最終章を飾るベヒルズ・テールは、定価やスペックだけでなく、発売日や流通形態にも注目が集まります。
ここからは発売日・定価・スペックを詳しく見ていきましょう。
発売日と販売形態(数量限定・国内流通)
「アードベッグ アンソロジー 15年 ベヒルズ・テール」の発売は、以下のスケジュールで予定されています。
- 2025年8月7日(木):アードベッグ・コミッティー向け「スペシャルライブ」にて先行受注開始
- 2025年8月12日(火):先行受注分の発送開始
- 2025年8月26日(火):一般発売開始
数量限定でのリリースとなり、国内では正規代理店通じて一部百貨店、専門店、オンラインショップで流通すると思われます。
アンソロジーシリーズの過去作と同様、発売直後から品薄になることが予想されるため、確実に入手したい場合は先行受注や予約販売の情報を逃さずチェックすることが重要。
希望小売価格(定価)と市場価格の傾向
公式に発表されている定価(希望小売価格)は22,000円(税別)/24,200円(税込)。
限定品のため市場価格は流通量に左右されやすく、過去のアンソロジーシリーズも現在ではプレミア価格で取引されています。
今回の「ベヒルズ・テール」もコレクション性が高く、定価で購入できるのは早期予約や発売直後に限られる可能性があります。
コミッティーストアーで購入した場合、送料込みで25,190円となります
「どこで買える?」アードベッグ15年ベヒルズ・テール購入方法
最も確実な入手ルートは、アードベッグ公式のコミッティーサイト。
発売日に決められた時間にアクセスして購入する必要があります。
筆者が発売日当日にサイトを確認した所、今回は発売直後すぐに完売とはなりませんでした。
しかし、人気の高さを考えると油断は禁物。
数時間の差が、手に入るかどうかを左右しかねません。
さらに、一般販売後にはネット通販に登場する可能性もあります。
過去のアンソロジーシリーズ第1作・第2作もそうだったように、発売後しばらくして流通しました。
ただし価格はじわじわと上昇していく傾向にあり、ベストはやはり定価で確保すること。
アードベッグが限定リリースした前作「アードベッグ スモーキバース」が現在も少量ながら定価で流通しているのは、むしろ稀なケースといえるでしょう。
ベヒルズ・テール15年は、シリーズを締めくくる記念碑的な1本。
「今」逃せば二度と定価で出会えない可能性が高いため、気になる方は通販サイトをこまめにチェックし、即決できる準備をしておくのが肝心です。
熟成樽「デザイナーバーボンカスク」とは?
博士によって、自然乾燥させた樽を長時間のトーストと短時間のチャーで仕上げた、
特別なデザイナーバーボンカスク による 実験的な熟成が行われました。その結果、魅
惑的な香りと余韻が、滑らかに蛇行するように長く続く、最終章に相応しい完成度の
高いウイスキーが誕生しました。出典:アードベッグコミッティー
今回のアードベッグ15年 ベヒルズ・テールで最も特徴的なのが熟成樽。
使用されたのは「デザイナーバーボンカスク」
公式サイトでは上記のように説明されていましたが、詳細は語られていません。
過去にグレンモーレンジィで同様の樽を使用していたようでその時には下記のように解説されていました。
「グレンモーレンジィ アスター 2017」の樽熟成の工程はまず、ミズーリ州のオザーク山脈でゆっくりと育った良質なホワイトオークの樹を厳選し、約2年間自然乾燥させます。木材がたっぷり呼吸することで味わいがやわらかくなり、バニラやクレーム・ブリュレの香りが生まれます。その後、樽を組み上げ、トーストするとアーモンドやココナッツの風味が生まれます。この樽を4年間バーボンで熟成させた後、空の樽はスコットランドに運ばれ、いよいよグレンモーレンジィのアスターとなるべく原酒を熟成させるのです。
出典:MHD公式
木材の選定から乾燥方法、バーボンウイスキーの熟成までを一貫して行うビル・ラムズデン博士のこだわりの樽、それが「デザイナーバーボンカスク」です。
アードベッグ ベヒルズ・テール 15年の味わい・香りの特徴
アードベッグ公式から発表されているテイスティングノートを端的にまとめると
- 色:淡い小麦色
- 香り
刺激的でオイリー、スパイシー糖蜜、クレオソート、スモークハーブ
トーストアップル、レーズンの甘み
水を加えるとユーカリ、メントール、フェンネル、パインが出現 - 味わい
バランス良くジリジリした口当たり
ピートスモーク、粗挽きコーヒー、カラント
レモンバルサムとスモークマンダリンの甘酸っぱさ
後半は鋭くスモーキーで刺激的 - 余韻
ベヒルが長く蛇行するように続く
バニラとスモークバターの繊細な香り
アードベッグらしくスモーキーな従来の味わいに、熟成樽からくるバニラやスパイスを思わせる重厚なフレーバーが特徴。
アードベッグ アンソロジーコレクション全3作の比較
ボトル名 | 熟成年数 | 発売時期 | 使用カスク | 定価 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
ハーピーズ・テール(第1弾) | 13年 | 2023年 | ソーテルヌワイン樽 | 20,900円 | 甘さとスモーキーさを融合した“究極のハイブリッド”。優美なソーテルヌ系の甘みが印象的 |
ユニコーンズ・テール(第2弾) | 14年 | 2024年 | マデイラワイン樽 | 約23,650円 | マデイラ由来のトロピカルなフルーツ香とアードベッグのスモークが融合。濃厚でフルーティーな余韻が魅力 |
ベヒルズ・テール(第3弾) | 15年 | 2025年 | デザイナーバーボンカスク | 24,200円 | シリーズ完結を飾る一作。複雑な甘味とスモークに加え、「蛇行するような長い余韻」が最大の魅力 |
第1弾 ハーピーズ・テール(13年)

2023年にリリースされた記念すべき第1弾「ハーピーズ・テール」は、アードベッグの強烈なスモーキーさとソーテルヌワインカスクによる優美で甘い香味が見事に融合した逸品です。
コミッティストアでの先行発売(9月5日)に続き、9月20日から一般販売もスタート。
まさに「スモーキーさと甘さの究極のハイブリッド」と評されるほどの完成度を誇ります。
第2弾 ユニコーンズ・テール(15年)

2024年に登場した第2弾「ユニコーンズ・テール」は、若干の熟成年数アップ(15年)とともに、初めてマデイラワイン樽を使用。
ユニコーンの神秘性を象徴するかのような、鮮烈でフルーティーな香味が特徴です。
コミッティストアでは7月9日から、一般向けには7月24日から販売が開始されました。
アードベッグ アンソロジー ベヒルズ・テール15年 定価や味わいは?まとめ
『アードベッグ アンソロジー ベヒルズ・テール 15年』は、3部作で構成されたアンソロジーシリーズの最終章を飾るにふさわしい一本。
15年熟成に加え、デザイナーバーボンカスクを用いることで、アードベッグらしい力強いスモーキーさと、これまでにない繊細で複雑な甘みが融合しています。まさに「革新と伝統の交差点」と言えるアードベッグ。
このアンソロジーコレクションを通じて、アードベッグは単なるヘビーピーテッドの蒸留所にとどまらず、ワイン樽や特別なカスクを巧みに取り入れることで、新たな表現の可能性を提示しました。
その姿勢は、長年のファンにとっても新鮮な驚きだったように思えます。
一方で、シリーズを追うごとに定価が上昇していった点は少々残念な部分でもあります。
とはいえ、それを補って余りある完成度と希少性を備えていることは確かです。
また、これに先立ち「アードベッグ トリー・バン19年」も完結・終売を迎えており、ブランドとして次なる限定シリーズへの布石が打たれているように感じられます。
2026年以降、新しいストーリー性を持った限定リリースが登場するのではないかと期待を寄せて…。
オロロソシェリー樽100%で熟成された濃厚アイラ「キルホーマン ロッホゴルム」
生き生きとしたスモーキーフレーバーと熟成感が共存する、魅惑的な味わい。
年に1度リリースされる貴重な限定ウイスキー
力強いピートと重厚な余韻が際立つ、年に1度リリースされる限定ラガヴーリン。
毎年変わる美しいラベルにも注目が集まっています。
アイラ好きなら必ず押さえておきたいコレクターズアイテム。
長期熟成による濃厚なシェリー香と風潮の調和。
“優美なピート”を体現するコスパに優れるアイラの名作。
味わいをレビューしました↓

ピートを効かせたブナハーブンの異色作。
通常のノンピート路線とのコントラストが際立つ。
フルーティでスモーキー、アイラモルトファンなら1度は飲んでおきたい味わい
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
香り高いシングルモルトウイスキーにはテイスティンググラスを↓

『アードベッグ アンソロジー ベヒルズ・テール 15年』の次は…
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