カリラ 12年
- 蒸留所:カリラ蒸留所
- 地域:アイラ島 ポートアスケイグ
- 熟成:12年
- アルコール度数:43度
カリラ(CaolIla)蒸留所
カリラとはゲール語で「アイラ海峡」。
アイラ島とジュラ島を隔てる海峡で、その周辺はスコットランド西岸において、風光明媚な地域です。
この奥まった入り江に建つカリラ蒸留所は近年非常に人気が出ている注目の蒸留所です。
カリラ蒸留所の美しい景色や、ポットスチルで蒸留する姿が映し出されています↓
Caol Ilaと綴って読み方は「カリラ」と発音するカリラ蒸留所。
「Caol」が海峡、「Ila」がアイラ島を意味します。
スコットランドで使われるケルト系の言語、ゲール語で『アイラ海峡』となる訳です。
「SOUND OF ISLAY」とも英訳、その由来は蒸留所の目前に広がるアイラ島とジュラ島の間の海峡から命名された物。
有名なブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」のキーモルトとして使用されています。
カリラ蒸留所の歴史
蒸留所はヘクターヘンダーソンによって1846年に創業。
その後数度にわたるオーナー交代を経て、UDV(United Distillers & Vintners)社の系列となる。
1972~74年にかけて老朽化した蒸留所を取り壊し、大規模な改装工事を行います。
この時残ったのはウエアハウス(熟成庫)だけでしたが、ポットスチルは忠実に職人の手により再現され、2基だったポットスチルが6基に増設され、アイラ島で最大規模の生産量380万リットルを誇る蒸留所へと進化します。
個性的なウイスキー原酒が出来るまで
カリラ蒸留所の仕込み水は1.5キロ離れた丘の上のピート色の強いロッホ・ナム・バン湖から石灰石を通って浸み出したミネラルを含む水を使用。
冷却水は循環システムを採用。
海水を利用して冷却される仕組みとなっています。
これは数あるシングルモルトの蒸留所の中でもカリラだけが行っている特徴。
現在はディアジオ社から2002年に発売された「ヒドゥン・モルトシリーズ」の一種としてリリースされていますが、以前はUD社から「花と動物シリーズ」として15年物が流通。
ラベルには蒸留所が面しているアイラ海峡を棲家とするアザラシが描かれていました。
現在の物と比較すると、「花と動物シリーズ」の物は樽香が控え目でドライさを感じ、若干乾いたような軽快さを持っていた様に記憶しています。
カリラ12年 テイスティング・レビュー
それでは実際にカリラ12年をテイスティング&レビュー。
カラーは明るく輝くゴールド。
スモーキーさの中にヨードの香りが漂う。
口に含むとバランスの良い甘み共にスモーキーフレーバーに包まれていきます。
中盤には武骨ながらもどこか上品とも思わせる複雑な味わいを感じる。
後にしっかりとしたピート香が鼻孔に上がり、フィニッシュに向かい徐々にドライでスパイシーな味わいへと変化していきます。
「カリラ12年」おすすめの飲み方は?
飲み方としてはやはりストレートが良いようには思えますが、少量の加水もおすすめ。
加水するとフルーティーな甘さを強く感じドライさスパイシーさが影をひそめます。
オンザ・ロックにするとスッキリとさわやかに頂くことが出来るように感じました。
「カリラ12年」コストパフォーマンス&まとめ
アイラ島のウイスキー中では、最強クラスを誇るアードベッグやラフロイグ程の強い ピート の炊き込みでは有りません。
しかし、スモーキーフレーバー+フルーティーな甘さやスパイシーな味わいで十分な満足度を得ることが出来る「カリラ12年」
レビューして感じたのは・・・
「自宅晩酌用アイラモルトとしてローテーションに加えたい一本」
以前流通していた花と動物シリーズとはずいぶん味の系統が変わったようには思えますが、こちらの12年も負けず劣らずの出来映えではないでしょうか。
最近ボトラーズも含めてアイラモルトの値上げが止まらない中、この価格ならば十分に購入する価値がある様に感じました。
アイラモルトファンならずとも一度は味わうべきウイスキー「カリラ」
スモーキーでありながらもどこかフルーティーな優しさを兼ね備えたバランスの良さ。
このウイスキーを作り上げたカリラ蒸留所に敬意を表して…。
評価:コスパ良好
コチラは18年物、しかっりと甘くその上ピートものっていますので飲む価値ありです。
しかし最近終売になってしまい、流通が安定していません。
飲むならば手が届く今のうちかもしれません。。。
「モッホ」とはゲール語で夜明けを差します。
表記はありませんが8年ほどの熟成です。
かなり飲みやすく軽い印象を受けました。
限定品でこの価格は魅力的。
ボトラーズブランドからリリースされたハイクラスなカリラ、熟成年数は30年。
サーオビールとは「貴重な、稀少な」といった意味。
良質なシングルモルトを詰めている印象が強いキングスバリー最高峰シリーズでの瓶詰、一度は頂いてみたいものです。
この価格だと飲めるところも限られてしまいそうですが…。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを