富士山麓 樽熟原酒50度
蒸留所・・・キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所
地域・・・静岡県御殿場市
ノンチルフィルタード
アルコール度数・・・50%
キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所
※2019年春に終売
国産ウイスキーと言えばやはり、先駆者であるサントリーやニッカウヰスキーが何かと話題にのぼりますが…
富士山麓はひたしみやすいその価格から晩酌用家飲みウイスキーの定番とされているウイスキー愛好家の方も多いのではないでしょうか。
富士御殿場蒸留所が建設されたのは1973年、静岡県御殿場市、富士山の麓で創業しました。
その地は、年間平均気温が13度と冷涼な土地で、本場スコットランドと大差のないウイスキー作りに適した気候。
熟成には北米産ホワイトオーク、180リットルの小樽を使用。
これによりウイスキー原酒と樽の触れ合う面積を増やし、ウイスキーへの樽由来の香味を強めています。
富士御殿場蒸溜所では世界的にみても珍しい、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの仕込みからボトリングまでを一貫して行い生産しています。
富士山麓 樽熟原酒50°(2019年春 終売)
富士山麓 樽熟原酒50°が終売するまでの流れを追っていきましょう。
- 2016年 富士山麓 樽熟原酒50°発売
- 2018年 富士山麓シグニチャーブレンド発売
- 2019年 富士山麓 樽熟原酒50°終売
2016年3月にキリンウイスキー 富士山麓 樽熟50°が「キリンウイスキー 富士山麓 樽熟原酒50°」にリニューアル。
容量、ラベルだけでなく、中身のウイスキー自体も大幅な変更を遂げました。
その一つがノンチルフィルタードでのボトリング。
これによりウイスキーに、より多くの香味成分が残ります。
アルコール度数も高く、国産ウイスキーでは珍しい50度のブレンデッドウイスキーに仕上げてあります。
以前は18年の熟成品がシングルモルトとしてリリースされていましたが、残念ながら終売になってしてしまいました。
その後、限定品として18年のスモールバッチがリリース
そして2018年に新商品として「富士山麓シグニチャーブレンド」がリリース。
熟成のピークを迎えた原酒を厳選してブレンド。
樽熟成由来のフルーティーな華やかさ、甘く香ばしい風味、円熟した味わいが際立つプレミアムな富士山麓
富士山麓 樽熟原酒50°ウイスキーとうとう終売へ…
2019年春に「富士山麓 樽熟原酒50°」が終売してしまうというニュースが入ってきました。
終売の原因は、最近の「響」や「白州」「余市」など、ニッカウヰスキーやサントリーと同じウイスキーの原酒不足によるもの。
最近のハイボールブームなどにより想定を上回る販売量となってしまい、今後生産していくことが困難との事。
最近「富士山麓シグニチャーブレンド」を発表したばかり、とても残念です。
これで「富士山麓」名義のウイスキーは、価格を気にせず飲める家庭消費銘柄から実質消えた事に。
「シグニチャーブレンド」を発売するよりも…と正直思ってしまいます。
原酒不足による国産ウイスキーの新しい流れ、仕方ないのも分かるのですがこの辺りで終売・休売のニュースが止まる事を祈って…。
富士山麓 樽熟原酒50°「テイスティング・レビュー」
カラーは琥珀色。
香りは果実系の香りと共にエステル香があがる。
口に含むと果実味、ニューポット系の甘みを感じる。
ボディはライトで、甘さを感じながらも、ドライで切れのある印象。
フィニッシュもブレンデッドらしくスッキリとまとまり、原酒の若さからくるアルコールのボリュームを感じるが不思議とそれほどの嫌悪感はない。
ロックにすると甘みと共にしっかりとした辛みを感じる。
ハイボールで頂くと爽やかな香りと甘みのバランスが良く、コシが有りながらもスッキリとした一杯に。
メロー&スムースなハイボールに仕上がりオススメ。
「富士山麓 樽熟原酒50°」コストパフォーマンス&評価 まとめ
ジャパニーズウイスキーが日本国内のみならず、世界的に話題となり、各社原酒不足からサントリーを始め、各メーカーが軒並み大幅な値上げをするなか、リニューアル後もリーズナブルな価格でリリースしてくれている 富士山麓 樽熟原酒50°
ストレートで飲んで素晴らしい印象が残ると迄は言えませんが、価格を考えれば十分にストレートでも満足出来るのではないでしょうか。
個人的には炭酸水との相性が好みに合い、食事中のハイボール用ウイスキーとしてヘビーローテーションに加えています。
コストを気にせず、しかも満足度も得る事ができる数少ないジャパニーズウイスキーではないでしょうか。
※追記
この記事を執筆後、「富士山麓 樽熟原酒50°」終売のニュースが飛び込んできました。
このパワーあふれるハイボールが飲めなくなると思うと残念でなりません。
長らく楽しませてくれたこのウイスキー、終売まで感謝をこめて楽しみたいと思います。
評価:コスパ良好
薫香とクセのない飲みやすさを両立させたウイスキー「オークマスター樽薫る」
2016年3月にリリースされた新商品で価格もかなりリーズナブル。
富士山麓18年終売後に発売された限定品
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
ハイボールと相性が良い「富士山麓 樽熟原酒50°」
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