アードベッグ トリー・バン 19年
正規代理店MHDより定番ウイスキーとして新発売されるというニュースが舞い込んできました。
6月に行われたアードベッグデーの興奮冷めやらぬ中「アードベッグ アン・オー」以来、久々のオフィシャルラインナップ追加にファンならずとも注目が集まります。
アードベッグらしい雰囲気のある宣材写真。
このウイスキーのバランスの良さを表現しているのでしょうか?
アードベッグ トリーバンは2019年に最初に発売され、2020年にはバッチ2その後も続けてリリース、2024年には6thバッチがリリースされ6段も続く人気シリーズとなりました。
使用される熟成樽や味・発売日を中心にリリースの度に値上げされる定価などを調査。
ラベルの読み方についても解説していきます。
まだまだ発売情報が流れたばかりで、詳細不明な点も多いのですが、わかる範囲でまとめ、随時追記していきます。
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アードベッグ トリー・バン 19年とは?
このたび、アードベッグに希少な19年熟成のウイスキー「アードベッグ トリー・バン 19年」が定番商品としてラインナップされます。
その年による個性が楽しめるスモールバッチで毎年製造され、ボトルにはリリースの年やスピリッツの熟成年、「荒々しい天候の中、ボトリングされた」などといった、その年の製造時の状況などが記載され、コレクターズアイテムとも言えるアードベッグファンをくすぐる情報もいっぱい!
注目なのは「アードベッグ トリー・バン 19年」は定番商品ではありますが、年に1度リリースされる限定品の要素も持ったウイスキーという事。
これから毎年、スモールバッチで生産されてゆきます。
コンセプトは変わらないまでも、毎年変わりゆくバッチごとの味の変化なども話題になってゆくことでしょう。
ファーストリリースのトリーバンのラベルにはボトリングの日の天候が記載されるというユニークな試みも…アードベッグ蒸留所ならではのファンサービス。
アードベッグ定番商品最長の19年熟成
トリー・バンもう一つの注目ポイントは・・・
希少な19年という熟成年数。
アードベッグの公式ラインナップ中最長の熟成年数。
アードベッグとしても勿論なのですが、現在ボトリングされているオフィシャルのアイラモルトウイスキーの中でもかなり長熟。
近年のニューリリースではノンエイジが主流となりつつある今の時代に貴重なウイスキー。
アードベッグの長熟といえば現在は終売になりましたが、ファンの間でも「一度は飲んでみたいウイスキー」と呼び声の高い「アードベッグ ロードオブ・ジ・アイルズ」が思い出されます。
スモーキーなだけではない穏やかながらも印象深い味わいでした。
↑2001年に発売され、オーク樽で熟成された25年のウイスキー原酒を使用。
この頃の長熟アードベッグはそれほどスモーキーではないのですが、多角的なフレーバーで今の時代とはひと味違います。
今回リリースされる「トリー・バン 19年」はどのような仕上がりを見せているのでしょうか。ロードオブ・ジ・アイルズとは別系統なのは間違いないと思うのですが…。
使用された熟成樽や味わいを見ていきましょう。
「トリー・バン 19年」に使用された熟成樽
- アメリカンオーク樽
- オロロソのシェリー樽
熟成に使用された樽、どのくらいの割合なのかは不明ですがシェリー樽熟成のウイスキー原酒を使用。
深みのあるフルーツ香とスモーキーフレーバーの融合に期待が高まります。
「トリーバン 」が意味するのは?
聞きなれない「トリー・バン」というフレーズ。
スコットランドの言語ゲール語で「歌う砂」という意味を持ちます。
アイラ島にある鳴き砂で有名な美しい海岸がその名の由来。
「アードベッグトリー・バン 19年」の味は?
色: 温かみのある茶色
香り: 炙ったパイナップル、火を焚いた煙のようなスモーキーな香りがはっきりと
感じられる。削りたてのオークや柔らかい革のニュアンスが、トフィーや
リコリスのような甘い香りと共に、美しい歌のように心地よく滑らかに流れ
込んでくる。少し加水すると、柑橘のソルベ、バニラチーズケーキの甘い
香りが微かに感じられた後、火打石、松脂の、タールの香りが立ち上る。味わい:香りの印象に反し、非常にピーティーで、スモーキーな口あたり。
塩気のある味わいが口に広がり、チリチョコレートやパプリカを燻した
ような、スモーキーながらも甘味と酸味が調和する味わいへと変化する。
焼いたオークや焙煎した茶葉のニュアンスが和らぐと、爽やかで塩気の
ある甘味が現れる。余韻: しっかりと感じられるが優しい余韻。煙のニュアンスが長い余韻へと誘う。
19年という熟成年数から多少穏やかでまったりとした味を連想したのですが…
「非常にピーティーでスモ―キー」のフレーズ。
熟成感からくるバランスの良さの中ににアードベッグらしさが光る1本を期待します。
アードベッグトリーバン「ラベルが意味するもの」
アードベッグトリーバンのラベルには、下部に細かなウイスキーデータが記されています。
- テイスティングノート
- バッチシンボル
- バッチナンバー
- 熟成樽
- 蒸留所所長の名前
この中で分かりにくいのが3番のバッチナンバー「TB/06-04.04.2005/24.DB」の表記。
これを解読すると…
- TB:トリー・バン
- 06:6thバッチ
- 04.04.2005:最も若い原酒の蒸溜日
- 24.DB:2024年にリリース
リリースごとに変わるラベル表記に注目するのもアードベッグトリーバンの楽しみ方の一つ。
アードベッグ トリー・バン 19年の価格と発売日は?
- 発売日:2019年9月3日
- 定価:21,000円(税抜)
- 容量:700ml
- アルコール度数:46.2度
オフィシャルウイスキーの中では、アルコール度数が少々高めの46.2度。
熟成年数からカスクストレングスではないと思うのですが…。
スモールバッチなので毎年変化するのかもしれません。
価格は少々割高感はいなめないでしょうか。
しかし熟成年数・シェリー樽の使用・スコッチウイスキーの現況…
考慮に入れると妥当なのかもしれません。
トリーバン セカンドバッチが登場!
- 発売日:2020年11月18日
- 定価:27,000円(税抜)
- 容量:700ml
- 使用熟成樽:バーボン樽・オロロソシェリー樽
- アルコール度数:46.2度
好評だったトリ―バーンのバッチ2のリリースが決定
昨年のファーストリリースとほぼ同じ仕様。
しかし1点だけ大きな変更が価格に…
なんと昨年から6,000円のアップ…
2ndバッチは少々割高感が否めません。
アードベッグ トリーバン バッチ6 2024年発売
出典:アードベッグ公式
銘柄 | アードベッグ トリーバン バッチ6(2024) |
---|---|
発売日 | 10月23日 |
定価 | 41,000円(税抜き) |
容量 | 700ml |
熟成樽 | バーボン樽・オロロソシェリー樽 |
アルコール度数 | 46.2 度 |
2019年から毎年限定発売され6作目となる「アードベッグ トリーバン バッチ6(2024)」熟成年数や熟成樽など今回も大きな変更は有りません。
しかし、定価の設定は気付けば発売当初と比べると約2倍…。
これまで発売されたトリーバン、どれもクオリティーが高く素晴らしいウイスキーですが、定価の高騰には目を見張るものがあります。
しかし、タイミングによっては定価に近い価格で市場流通している事も…。
「アードベッグ トリー・バン 19年」通販で買える?予約は?
今回アードベッグからファーストリリースされるウイスキー「トリー・バン19年」は年に一度のリリース。
通常ならば購入は通販サイトを含め可能かと思うのですが…。
日本での販売本数が少なく、流通が多いとは言えません。
以前、アン・オー(現在は国内終売)が発売された時の市場での欠品状態を考えると少々不安がよぎります。
ピート が香るスモーキーな味わい…
19年の長い熟成による複雑なフレーバー…
人気が高い銘柄だけに注目が集まるのは必至。
スモールバッチなので、ファーストリリースをお望みの方は、早めの購入がベターでしょうか?
※追記 ファーストリリースはやはり人気で入手困難でしたが、現在は定価に近い価格で販売されている事も有ります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
良いウイスキーLIFEを
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